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「歩み」を考えた空間。

安藤百福発明記念館 横浜
通称「カップヌードルミュージアム 横浜」
に行っての感想。

私は、カップヌードルミュージアムを通して、
展示や空間には、

「歩み」を考えること

が重要であると感じました。

なぜなら、カップヌードルミュージアムを通して、クリエイティブディレクターでSAMURAIの佐藤可士和さん達らが来場者の「歩み」を考え、「歩み寄る」空間、展示を心掛け「デザイン」していると感じたからです。


一つ目は「道」と「未知」について。

カップヌードルミュージアムを通して、「道」と「未知」を分けることで、分かりやすく伝わりやすい展示ができるていると感じました。


歩み進むため通る通路のことを指します。
未知
知らぬことを知る場所や空間のことを指します。

つまり、展示を行う際、展示の世界観や趣旨を伝える場所や空間である「未知」と来場者が見やすく移動するための通路である「道」の二つをつくり、「立ち止まる場所」と「動線」を分けることで、来場者に「分かりやすく」「伝わりやすい」展示ができていると感じました。


二つ目は「引っ掛かり」について。

カップヌードルミュージアムを通して、「引っ掛かり」があることで、分かりやすく伝わりやすい展示ができていると感じました。

引っ掛かり
見たり聞いたり触れたりすることで、興味を持つきっかけのことを指します。

<カップヌードルミュージアムの具体例>
マイカップヌードルファクトリー 

引っ掛かり
オリジナルカップヌードルを作る
・パッケージのリデザイン
・スープ、トッピングのカスタマイズ
・包装、ラッピング
発見・気づき
こうすると…こうなる?という「逆転の発想」
・4種類の中から好きなスープ
・12種類の具材の中から4つのトッピング
・味の組み合わせは、合計5,460通り

つまり、展示を行う際、来場者が足を止め、見たり触れたり「考える」きっかけ「引っ掛かり」があることで、分かりやすく伝わりやすい展示ができていると感じました。


三つ目は「転び難さ」と「滑り難さ」について。

カップヌードルミュージアムを通して、「転び難さ」と「滑り難さ」も持つ、展示であることで、分かりやすく伝わりやすい展示ができていると感じました。

引っ掛かり
見たり聞いたり触れたりすることで、興味を持つきっかけのことを指します。
転ぶ
引っ掛かり、躓くことを指します。
滑る
引っ掛からず、躓くことを指します。

つまり、展示を行う際、来場者が見たり、触れたりする「きっかけ」となる「引っ掛かり」を主張しすぎて「違和感」を感じ、展示に集中できない状態「転ぶこと」にならない様に注意しつつ、引っ掛かりが気にもならず、展示に目もくれない状態「滑ること」に気を払うことで「分かりやすく」「伝わりやすい」展示ができると感じました。


そのため、可士和さんのように、展示を観に来る来場者、「歩む」人のことを考え、「歩み寄る」空間、展示をデザインできるよう「道と未知」を意識し、「引っ掛かり」を生むことで「転ばず滑らない」展示や空間を「デザイン」していきたいと思います。

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