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BOOK REVIEW 12: 「空気」と「世間」

BOOK REVIEW 12: 「空気」と「世間」

空気にハマって読んだ本の続きです。

こちらは演出家で、またHNKのクールジャパンの司会としても活躍されている鴻上尚史さんの本。

とにかく面白かった。
「空気」の存在の前に、それが存在する「世間」と「社会」について説明しています。

1 世間と社会世間と社会は真逆の存在だと筆者は言います。
「世間」とは自分の現在や未来に関係のある、または影響のある人間関係で、「社会」とは自分に関係のない世界です

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BOOK REVIEW⑧: 教育は何を評価してきたのか

BOOK REVIEW⑧: 教育は何を評価してきたのか

【生きづらい社会を変えられない原因は、「望ましい」人間像にあった!能力・態度・資質という三つの言葉から読み解く】と帯にあり、購入。

著者は東京大学大学院教育学研究科の本田由紀教授。スクールカーストについての著書もあります。

今まで日本の教育がどの様な能力を育み、これからそれがどのように変化すべきかという示唆がある本と思い読みました。

私が最も興味を持ったのは、「資質・能力」や「態度」には日本

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BOOK REVIEW④:大学はもう死んでいる?トップユニバーシティーからの問題提起

BOOK REVIEW④:大学はもう死んでいる?トップユニバーシティーからの問題提起

オックスフォード大学で教鞭をとる社会教育学者である苅谷剛彦教授と東京大学の吉見俊哉教授との対談本。アメリカの大学と日本の大学を比較しながら、どうすれば日本の大学が世界で生き残れるか模索しています。

少子化のあおりを受けて、高校で勤務していても大学経営の難しさを肌で感じることがさらに増えてきた昨今、大学改革について海外の大学で勤務している刈谷教授の視点を知りたくて手に取りました。

この本を読んで

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