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2024年4月の記事一覧
第25回 銘柄を買う
さて、前回まで『risk management』の説明をしてきました。
そこで今回は、投資の『risk management』の活用について説明したいと思います。
何でも良いのですが、ある銘柄を買うとします。
何でも良いと言われたら、曖昧過ぎて困るという人もいるかと思います。
それでは、7203トヨタ自動車を買うとします。
結果が直ぐに分かった方が良いので、デイトレです。
朝一の寄りで買い、大引
第24回 信頼できないインフルエンサー
無知であれば、ある事件から生じる『risk』の存在に気付くことはできません。
そして、そのインフルエンサーが最初から無知だと分かっていれば、周囲にいる誰もその人の『risk management』が正しいとは考えず、無視することができます。
しかしそのインフルエンサーが、普段から優秀だと認知されていたらどうでしょうか!?
果たして、その人が行う『risk management』が間違っているという
第23回 インフルエンサーとrisk management
インフルエンサーとは、世間に与える影響力が大きい行動をとる人のことを言います。
特に最近は、主にSNSでの情報発信によって世間や人の思考、行動に対して大きな影響を与える人のことを指します。
その語源は『Influence』であり、影響や感化、効果作用を意味する英語です。
従来は、テレビや雑誌に出演する芸能人、スポーツ選手といった「有名人」がインフルエンサーでした。
しかし近年、インターネットを活用
第22回 無知ほど怖いものは無い
「あたし、小学生の頃先生に、ムチより怖いものは無いと教わったんです。」
「へぇ~~。」
「あたし、ムチは知らないことの『無知』じゃなくて、武器の『鞭』だとず~っと思っていたんです。」
「・・・・・・・(確かに無知より怖いものは無い・・・・)。」
以前、部下に『risk』を教えている時に、笑いながら言われた実話です。
『risk management』では、この『無知』というものが最大の『risk
第21回 集団の『risk』の考え方
前回は、ちょっと話が逸れました。
今回は、再び『risk management』に戻ります。
ある事象の『risk』や『hedge』の効果は、人それぞれによって異なります。
ある人にとっては『high-risk』になることでも、別の人にとっては『low-risk』になることだってあります。
いやいや、『no-risk』、つまり『safety』になる人もいれば、まだ『danger』のままという人も
第20回 分散投資の愚
今回は、ちょっと話が逸れます。
前回、『卵は一つのカゴに盛るな』という格言を引用して、分散投資について触れました。
世間では、当たり前に、良いことのように触れ回っています。
そこで、このことを更に深堀して、分散投資の愚かさを理解してもらおうと思います。
実は、日本史の中でも、良く分散投資が行われています。
「天下分け目」と言われれば、「関ケ原」と即答できる人も多いのではないかと思います。
その「
第19回 『hedge』から生まれる『risk』
『risk』を減らすために『hedge』をする。
この時に気を付けなければならないのは、『hedge』することにより、新しい別の『risk』を生じさせてしまうことです。
『hedge』によって新たに『risk』が生まれる・・・・!?
そう言われても、なかなかピンと来ないと思います。
しかし、現実的に、『hedge』したことにより、新たな『risk』が生み出され、その生み出された『risk』が、元
第18回 『hedge』
自分が不利益を受ける事象そのものを、変化させることはできません。
地震や水害が起こることが予知できても、起こさないようにすることは絶対にできません。
しかし、その事象から受ける不利益は変化させることができます。
地震や水害に遭遇しても、被害を受けないようにすることは可能です。
だから、『risk』が大きいときは、可能な限り『risk』を縮小化させるという行動をとる必要が出てきます。
この『ris
第17回 『return』の変化
『risk』は、人の能力に左右される。
それなら、『risk』そのものの大きさは、その人の能力に変化が無ければ、変化しないのだろうか!?
答えは、『Yes』です。
変化することはありません。
しかしそれなら、『return』が変われば、『risk』が変わるのはどういう意味かということになります。
同じ『risk』なのに、『return』が大きければ挑戦するし、『return』が小さければ挑戦しな
第16回 『return』の大きさ
『risk』には、必ず『return』が存在します。
それなら、『return』が存在すれば、その危険は『danger』ではなく、必ず『risk』になるのだろうかという疑問が湧きます。
結論から言えば、必ずしもそうはなりません。
多分、既に気づいている人も多いと思いますが、『risk』に見合った質量を有する『return』でなければ、『risk』を冒す意味が希薄になるからです。
例えば、目の前に
第15回 『risk』と『danger』
前々回、「心」、「技」、「体」という具体的な例を出して説明しましたが、根本的に言いたいのは「リスクマネジメント(risk management)」をしっかりやれ、と言うことです。
私の周囲にいれば、このことは嫌と言うほど聞いて貰っていると思いますが、最優先事項ですので、今回から数回に渡って、もう一度と説明し直します。
日本人は、『危険《きけん》』という言葉の英訳を聞かれれば、『danger』と答