yorozuno

短期投資から初めて、最近は長期投資家になってます。

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短期投資から初めて、最近は長期投資家になってます。

マガジン

  • 第1篇 株式投資

    新NISAを始めるに当たって、必要な知識を伝えます。 10年10倍×2回=20年100倍を目指します。 100万円を1億円にしましょう。

  • 第2篇 risk management

    人が生きていく中で、最も重要な知識がrisk managementです。

  • 第6篇 四季報

    具体的な四季報の活用方法を説明します

  • 第5篇 故事

    日本や中国の故事の中から、投資に役立つ考え方や情報を提供します。

  • 第7篇 投資法三十六策

    私が使用している投資法について、説明したいと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめに・・・・

投資を躊躇する人が挙げる理由の最多は、資産が減るリスクがあるということだと思います。 いやいや、最多と言うより、ほぼこれ一本で投資を拒絶しているのだと言い切っても良いのかもしれません。 これは俗に値下がりリスクと呼ばれるものですが、実際のところ、この考え方は、根本的に間違っています。 間違ってるかも!?という程度のレベルではなく、完全に間違っていると言い切れるレベルです。 これからのリスク社会を生き抜いていく為には、投資を始める、始めないに関わらず、このような間違った考えを修

    • 第173回 数量の合理化

      倹約して「需要」が無くなった「例えの村」では、村人全員が徐々に貧しくなっていきました。 毎日、毎日、あくせく働いても、以前のようなゆとりある生活には戻りません。 どちらかと言えば、ガマンすることの方が多くなってしまいました。 - 倹約して富豪になるはずだったのにどうして・・・・ - そう全員で嘆く日々が続きました。 そんな時、この村の中に5人の兄弟が住む家がありました。 この家の5人は、他の村人たちのようにあくせく働くようなことはせず、以前のようなゆとりある生活をしてい

      • 第172回 合成の誤謬

        前々回、短期投資は「需給」だと書きました。 そこでちょっと話が逸れますが、「需要」と「供給」について再度説明したいと思います。 「需給」と人の心理の関係について、ここでちょっと考えを深めてください。 最初に、小学生時代に習った江戸幕府8代将軍になった紀州家の徳川吉宗の話を思い出して下さい。 吉宗が将軍に選ばれたのは、尾州家の徳川継友が家康の玄孫に対して吉宗自身が曽孫で一代近かったというだけでなく、紀州藩の財政を立て直した手腕が買われたからだと教わりました。 ところが将軍にな

        • 今週の相場結果と来週(10月第4週)の見方

          まずは、令和6年10月18日(金)の引け後の数値です。 週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。   日経平均  38,981.75円 TOPIX 2,688.98ポイント   20日移動平均ボリンジャーバンド +2σ   40,265円 +1σ   39,496円 基準線   38,726円 -1σ   37,957円 -2σ   37,188円   20週移動平均ボリンジャーバンド +2σ   41,700円 +1σ   40,100円 基準線   3

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        はじめに・・・・

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        • 第2篇 risk management
          62本
        • 第1篇 株式投資
          165本
        • 第6篇 四季報
          41本
        • 第5篇 故事
          13本
        • 第7篇 投資法三十六策
          7本
        • 第3篇 複利と単利
          14本

        記事

          第171回 短期投資は買い上げる覚悟が必要

          前回説明した「理想買い」の真っただ中にある銘柄は、最終的には元値に戻るために、短中期投資を運命づけられていると書きました。 長期で持ち続けたらダメなのかと言われれば、別に持ち続けても良いです。 ただ、再び下がることが分かっている銘柄を高値で買って、持ち続けると言う道理はありません。 再び下げたところを狙って買えば良いのです。 ですから、この記事を読んでくれている人には、「理想買い」にある銘柄への投資は、短中期投資に限ると義務付けます。 決して長期で持ち続けてはなりません。

          第171回 短期投資は買い上げる覚悟が必要

          第170回 理想買いが発生する理由

          先日も触れましたが、「理想買い」とは、企業業績の先行きに対する期待感が膨らむことに基づいて株式を買うことです。 期待感というのは期待値とは違います。 期待感は主観的な感覚、感想とも置き換えられもので、人それぞれで異なるものであり、また瞬間、瞬間で膨らみ方も変わるものです。 ですから、理想買いの真っただ中にある銘柄は、「株式の適正価格」とは無関係に動いていると言い切れます。 以前、無価値なものほど暴騰すると書きましたが、期待感の膨らみというものも、株式にとっては何の裏付けも無

          第170回 理想買いが発生する理由

          第169回 株価は変化しない

          投資家は、自分の尺度で投資先たる銘柄を選びます。 その根底にあるのは、企業の設立目的が利益追求であるのと同じ、自己の利益の追求です。 その利益が、単なる金銭なのか、名誉なのか、はたまたステータスなのかは分かりませんが、投資家はそれぞれの考えに基づいて投資しています。 ですから、投資先に変化が無ければ、多くの場合株価も変化しません。 - 日々、株価は変動しているじゃないか!? - そう言う声があると思いますが、大きく買われた銘柄が、忘れたころに元値に戻っているなんてことは

          第169回 株価は変化しない

          第168回 株価が変化する要因

          前回までで、様々な理由で株価は「株式の適正価格」より高くなるということの説明をしました。 そこで今回は、多くの投資家は、自分の物差しを使って投資先たる銘柄を選別することにより、株価が変化することを書きたいと思います。 ここに3261グランティーズという銘柄があります。 大分を地盤にした不動産会社で、価格建売住宅と投資用マンション・アパートが主軸となっている企業です。 私は2~3年前から割安銘柄としてチェックしていて、何気に1,000株だけ保有しています。 1,000株と言っ

          第168回 株価が変化する要因

          第167回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(株主優待)

          前回、流動性確保のために大規模分割した銘柄として、9432NTTと9434ソフトバンクを紹介しました。 単純に考えれば、10分割すれば株主数が10倍になるということで、その管理経費も10倍になり、その負担が企業側に重くのしかかります。 しかしながら近年では、インターネットを利用した議決権の行使などが採用されており、企業側の管理負担も大きく軽減されています。 以前は会社法で郵便だけと定められていたので、議決権の行使などは、全てハガキでしたから集計も大変だったと思います。 さて

          第167回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(株主優待)

          第166回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(流動性)

          株式は、その企業が行っている事業の価値の分だけ高くなると書きました。 今回は、株式の売買のし易さが少ない分だけ高くなることを書きたいと思います。 東京証券取引所は、株式の上場基準として、株式の流動性の確保を掲げています。 流動性とは、株式を始めとした金融商品の現金化のし易さ、取引のし易さのことです。 流動性が高いものが「流動資産」、流動性が低いものが「固定資産」と覚えれば良いでしょう。 ですから、流動性が高いと言われれば、株式の現金化がし易い、取引がし易いという意味になりま

          第166回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(流動性)

          今週の相場結果と来週(10月第3週)の見方

          まずは、令和6年10月12日(金)の引け後の数値です。 週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。   日経平均  39,605.80円 TOPIX 2,706.20ポイント   20日移動平均ボリンジャーバンド +2σ   40,404円 +1σ   39,290円 基準線   38,177円 -1σ   37,063円 -2σ   35,950円   20週移動平均ボリンジャーバンド +2σ   41,700円 +1σ   40,100円 基準線   3

          今週の相場結果と来週(10月第3週)の見方

          第165回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(事業価値)

          株価が「株式の適正価格」より高くなる理由として、「株式の適正価格」の増加割合や、配当金などの説明をしました。 ところが、この2つでは説明できないような銘柄もあります。 例えば、第67回で説明した6085アーキテクツなどです。 先ずは、2025年度第1四半期決算短信の数字から、「株式の適正価格」を計算します。 5ページと6ページを見てください。 計算結果は、下記のとおりになります。 流動資産 - 棚卸資産 + 投資その他の資産 - 負債 = 株式の適正価格 516,822 

          第165回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(事業価値)

          第164回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(配当金)

          前回、自己資本が充実する未来が意識されることで、実際の株価は「株式の適正価格」より高くなると書きました。 また通常は、2~3年先の状況を先取って、株価が決まるとも書きました。 ここでまた、3321ミタチ産業を例で考えてみましょう。 「株式の適正価格」は743円54銭です。 10月4日(金)の終値は1,178円で、差額は435円ほどです。 そして「1株当たりの当期純利益」は150円ほどです。 この「1株当たりの当期純利益」のうち、固定資産等に回らずに「株式の適正価格」に回るの

          第164回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(配当金)

          第163回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(自己資本)

          前回までで、「株式の適正価格」の説明をしました。 - これが本当に適正価格なのか!? - そう思われるかもしれませんが、正直なところ私も断定することはできません。 ただ、何かを判断する為には、尺度、つまり定規が必要になります。 その定規の一つとして、この計算方法の株価を「株式の適正価格」と私はした訳です。 そして通常は、この「株式の適正価格」より、実際に売買されている価格の方が高くなっています。 例えば、前回求めた3321ミタチ産業の適正価格は、1株当たり743円です。

          第163回 株価が「株式の適正価格」より高くなる理由(自己資本)

          第162回 割安でも買われない理由(資本)

          前回、簿外債務について説明しました。 今回は「資本」について説明したいと思います。 以前、第82回で貸借対照表の説明をしているので二度目になりますが、もうちょっと詳しく説明したいと思います。 「資本」は「貸借対照表」の右側部分に書かれているものです。 今回も3321ミタチ産業の2024年5月期の決算短信を例に使います。 6ページに資本の部が書かれています。 この「資本」は上下で大別すると「負債の部」と「純資産の部」に分かれています。 「資本」とは、「資産」の本当の所有者と

          第162回 割安でも買われない理由(資本)

          第161回 割安でも買われない理由(簿外債務等)

          貸借対象表に書かれている「資産」について、前回までに説明しました。 貸借対照表は法律で定められた適切な書類なのですが、読み解きやすいように作り方を機械的にしています。 その為に、「評価額」に関しては、現実とは合致しないという側面がある訳です。 企業が保有する「在庫」や「土地」、「建物」、「設備」などの価値は、現実に売れないことには正確な数字は分かりません。 そう言う部分で、貸借対照表は正確ではないと言える訳で、投資家はその部分を割り引いて企業を評価しなければなりません。 そ

          第161回 割安でも買われない理由(簿外債務等)