yorozuno

短期投資から初めて、最近は長期投資家になってます。

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短期投資から初めて、最近は長期投資家になってます。

マガジン

  • 第1篇 株式投資

    新NISAを始めるに当たって、必要な知識を伝えます。 10年10倍×2回=20年100倍を目指します。 100万円を1億円にしましょう。

  • 第5篇 故事

    日本や中国の故事の中から、投資に役立つ考え方や情報を提供します。

  • 第3篇 複利と単利

    投資をする上で最も重要視するべきことは、複利効果です。 この複利効果は、資金が増えるだけではなく、普段の生活でも、様々なところに影響しています。 先進国で、日本が一人負けになっている状況も、複利効果だと思います。

  • 第2篇 risk management

    人が生きていく中で、最も重要な知識がrisk managementです。

  • 第4篇 価値観の逆転現象

    人の価値観とはなかなか変わらないものと思われがちですが、置かれている状況が変われば、価値観などは簡単に一変します。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめに・・・・

投資を躊躇する人が挙げる理由の最多は、資産が減るリスクがあるということだと思います。 いやいや、最多と言うより、ほぼこれ一本で投資を拒絶しているのだと言い切っても良いのかもしれません。 これは俗に値下がりリスクと呼ばれるものですが、実際のところ、この考え方は、根本的に間違っています。 間違ってるかも!?という程度のレベルではなく、完全に間違っていると言い切れるレベルです。 これからのリスク社会を生き抜いていく為には、投資を始める、始めないに関わらず、このような間違った考えを修

    • 第96回 5条件の比較

      ここ数回、「道」、「天」、「地」、「将」、「法」について説明しました。 今回は、「孫子」に書かれている具体的な利用方法について説明します。 「孫子」では、この5つの説明に続いて、次のことが書かれています。 「主は孰れか有道なる、将は孰れか有能なる、天地は孰れか得たる、法令は孰れか行なわる、兵衆は孰れか強き、士卒は孰れか練いたる、賞罰は孰れか明らかなると。」 主は孰れか有道なる ~どちらの君主が「道」の条件を満たしているか!? 将は孰れか有能なる ~どちらの将軍が「将」の条

      • 今週の相場結果と来週(7月第4週)の見方

        まずは、令和6年7月19日(金)の引け後の数値です。 週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。 日経平均  40,063.79円 TOPIX 2,860.83ポイント 20日移動平均ボリンジャーバンド +2σ   42,485.92円 +1σ   41,394.57円 基準線   40,372.45円 -1σ   39,350.32円 -2σ   38,328.20円 20週移動平均ボリンジャーバンド +2σ   41,350円 +1σ   4

        • 第95回 法 - 投資法 -

          世間には、様々な投資法が存在しています。 しかしながら、投資法を上手に活用することは、そう簡単に出来る事ではありません。 だからこそ、「孫子」は、「法」の前に、4つの条件を入れているのです。 なぜなら投資法そのものが、「risk management」の一形態だからです。 「risk management」は、大別すると、2つに分かれます。 「risk」そのものを除去するか、「risk」が現実になった後に素早く元に戻すかです。 災害で言えば、前者は災害予防、後者が災害復旧に

        • 固定された記事

        はじめに・・・・

        マガジン

        • 第5篇 故事
          9本
        • 第1篇 株式投資
          80本
        • 第3篇 複利と単利
          14本
        • 第2篇 risk management
          32本
        • 第4篇 価値観の逆転現象
          9本
        • 第6篇 四季報
          18本

        記事

          第94回 将 -銘柄-

          投資は、1にも2にも銘柄だと言う人がいます。 しかしながら、いくら良い銘柄を教えてもらっても、本人にその気が無ければ、上手に利用することはできません。 例えば、ジリ高銘柄を教わっても、飽き性で数か月しか持っていられない人では、得られる利益は限られてしまいます。 逆に、長期で持ちたい人に急騰銘柄を教えても、急騰後の急落場面でも持ち続けて、結果的に無意味だったことになってしまいます。 また、他人から教えられた急騰銘柄で大儲けしたら、次も急騰銘柄に期待してしまうでしょう。 そうな

          第94回 将 -銘柄-

          第93回 天 -タイミング-

          「孫子」では、勝利するためには5つの条件を確認するよう説いています。 それが、「道」、「天」、「地」、「将」、「法」です。 今回は、その中で「天」、つまりタイミングです。 目的の次、環境の前に大事なのが、タイミングと言うことです。 実は、「孟子」が出典とされる言葉に「天の時 地の利 人の和」というものがあります。 この言葉は、戦国武将の上杉謙信が「天地人」と言って有名になりました。 武田信玄の「風林火山」に敵対心を燃やした結果なのかどうかは分かりませんが・・・・。 この「

          第93回 天 -タイミング-

          第91回 地 -相場環境-

          前に「PEGレシオ」が使える環境と使えない環境があると書きました。 同様に、多くの投資判断の材料になる指数は、使える時と使えない時があるとも書きました。 それは、相場環境によって、「risk」そのものが変わるからで、多くの投資家が知らず知らずのうちに、その変化を意識しているからです。 さて、「孫子 第1篇 始計篇」は、戦争を始めるに当たっての「risk management」が書かれている部分になります。 必勝を期するためには、どのように「risk management」し

          第91回 地 -相場環境-

          第92回 道 -目的-

          「孫子」では、勝利するためには5つの条件を確認するよう説いています。 それが、「道」、「天」、「地」、「将」、「法」です。 これらは、今でいうところのタスクと考えて良いでしょう。 「孫子」は、このタスクを重要度が高い順に並べています。 そこで最上位に来ているのが、「道」です。 「道とは、民をして上と意を同うし、これと死すべくこれと生くべくして、危わざらしむるなり。」と説明されています。 つまり、「道」の意味は、国民全員が、為政者と考え方を同じにして、死んでもやり遂げようと思

          第92回 道 -目的-

          第90回 兵家と農家

          まず「孫子」は、諸子百家の中では兵家に分類されます。 と言うより、「孫子」があるからこそ、兵家という一派が生まれたのだと考えて貰って良いと思います。 そして諸子百家とは、古代中国に発生した多くの思想の集合体です。 更に思想とは、「risk management」の一形態だと理解すれば、色々と腑に落ちることがあります。 例えば、諸子百家は、俗に九流と呼ばれたりします。 これは、諸子百家の中で、有力派閥が9つあったということです。 その9つとは、儒家、道家、陰陽家、法家、名家、

          第90回 兵家と農家

          今週の相場結果と来週(7月第3週)の見方

          まずは、令和6年7月12日(金)の引け後の数値です。 週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。 日経平均  41,190.68円 TOPIX 2,894.56ポイント 20日移動平均ボリンジャーバンド +2σ   42,425.88円 +1σ   41,179.80円 基準線   39,933.71円 -1σ   38,687.63円 -2σ   37,441.55円 20週移動平均ボリンジャーバンド +2σ   41,650円 +1σ   4

          今週の相場結果と来週(7月第3週)の見方

          第89回 孫子

          これを読んで頂いている方は、私から何度も「孫子」の説明を聞いてくれていることでしょう。 - 既に耳タコなんだよ・・・・ - そうため息をつきながら愚痴っぽく言ってるのが、画面越しに伝わって来そうです。 それでも、全く聞いたことが無い人が一人くらいはいると思うので、その一人の為に今回は説明します。 要らない人は、飛ばしてください。 「孫子」と言うのは、中国の春秋時代の軍略家である「孫武」が著した書物と言われています。 本当に「孫武」が書いたものなのか!?と言われても、誰も

          第89回 孫子

          第88回 PEGレシオ

          「PEGレシオ」とは、「Price Earnings Growth」レシオの略で、「PER(株価収益率)」が割安かどうかを測る指標のことです。 この計算式は、下記のとおりになります。 「PEGレシオ」=「PER(倍)」/「1株当たり利益成長率(%)」 「1株当たりの利益成長率」は、「営業利益」、「経常利益」、「純利益」など、好きなのを使って構いません。 なぜなら、必要なのは利益成長率なので、自分の投資法で重要視する利益に沿えば良いのです。 私は、「営業利益」派なので、いつ

          第88回 PEGレシオ

          第87回 EV/EBITDA倍率

          最近、企業の決算を見ていると、「EBITDA」が表記されていることが多くなってきました。 企業によっては、「営業利益」ではなく、「EBITDA」を意識して経営しているとまで書いてあるところがあります。 そこで、この「EBITDA」ですが、「Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization」の略で、営業利益と減価償却費やのれん償却費を加えて算出される利益のことです。 「EBITDA」 = 「営業利益」+「

          第87回 EV/EBITDA倍率

          第86回 「現金等残高」と「現金比率」

          キャッシュフローの欄の中には、キャッシュフローの他に「現金等残高」と「現金比率」いう欄があります。 まず、「現金等残高」ですが、これは「現金及び現金同等物」の残高について記載されています。 「現金同等物」とは、容易に換金できるものであり、かつ、価値の変動リスクが小さい短期投資の債券等のことです。 例えば、期間が3か月以内の定期預金、譲渡性預金、コマーシャル・ペーパー、公社債投資信託等です。 つまり、いつでも流動資産として現金化し、支払いに充当できる金融商品ということになりま

          第86回 「現金等残高」と「現金比率」

          第85回 投資CF・財務CFの間接法

          前回は、「営業CF」の間接法を説明しました。 今回は、残りの「投資CF」、「財務CF」の間接法を説明します。 どちらも、「営業CF」ほど複雑ではないので、直ぐに理解できると思います。 「投資CF」は、現在手元にある資金を、将来のより大きな資金に生まれ変わらせるために行うものです。 ですから、基本的に多ければ多い方が良いので、マイナスが大きい方が良いとなります。 そして、「投資CF」に分類されるのは、主に固定資産や有価証券の購入が該当します。 その「投資CF」は、以下の数式で

          第85回 投資CF・財務CFの間接法

          第84回 営業CFの間接法

          キャッシュフロー計算書には、「直接法」と「間接法」の2種類の作成方法があります。 直接法とは、営業収入、原材料または商品の仕入れによる支出など、主要な取引ごとにキャッシュフロー総額を計算する方法のことです。 間接法とは、「「貸借対照表」と「損益計算書」に記載されている数字を基に計算する方法のことです。 個々の取引は一般的に公表されていないので、投資家が「直接法」で数値を求めることが出来ません。 ですから、基本的に「間接法」を用いて数値を求めることになるのですが、この「間接法」

          第84回 営業CFの間接法