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西野 友章
2019年4月19日 21:35
10ページほどのこの短編、どう解釈するか、わからないままになっている。ただ、「良平」が、無我夢中で家路を走っている時、僕は子供の頃のこんな出来事を思い出した。小学校低学年の夏休みだった。ひとりで自転車に乗って、10キロほど離れたデパートに行った。何回か父親とバスで行ったことはあったが、ひとりで行くのは初めてだった。やっと着いたデパートに自転車を止めて、しばらくして戻ってみると自転車がなくなって
2019年4月9日 20:21
説教くさい志賀直哉を時々読みたくなる。この短編、実際に志賀直哉が、鮨屋に客としていた時、ひとりの小僧が入って来て、一度持った鮨を、お金が足りなくて、また置いて店を出ていくのを見かけた。それだけのことから作り上げた物語らしい。<あらすじ>鮨を食べたいと願う小僧と、彼にごちそうしてあげたいと思う貴族院議員Aのお話。小僧の仙吉は神田の秤屋で奉公していた。彼は噂でうまい鮨屋話を聞いて、自分でも