k@株

銘柄考察中心に株に関して気の向くままに書いていきます。

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最近の記事

$TMDX TransMedics

臓器移植の会社。従来は臓器移植の際は臓器を冷蔵保存して運んでおり、使用期限は非常に短かったようです。すなわち、ドナーとレシピエントは物理的に近い距離にいる必要があり、移植のチャンスはその分少なくなります。TransMedicsはOCS (Organ Care System)という独自の臓器保存方法で、臓器を持ち運べる距離を大幅に大きくすることに成功しています。現在扱っている臓器は肺、心臓、肝臓の3種類で、肺が特に事例が多くなっています。 OCSの技術的な部分はよくわかりません

    • 6832 アオイ電子

      半導体の組み立て、検査受託の会社。半導体の製造は大きく前工程・後工程に分けられますが、前工程の受託製造がファウンドリと呼ばれるのに対し、後工程を受託製造する企業はOSATと呼ばれるようです。 ファウンドリはほぼTSMCの独壇場で、TSMC一社で50%以上のシェアを占めています。 OSATの方も台湾勢が強いのは変わりませんが、一位でもシェアは25%以下に過ぎず、ファウンドリと比較すると大きな企業が存在しています。 日本から唯一OSATの売上ランキングにランクインしているのが

      • $SMCI SuperMicroComputer

        AIサーバーに強みを持つ独立系のサーバー構築会社。NVIDIA、AMD、Intelの戦略提携先でもあります。 GPUを使うAIサーバーは通常のサーバーと比べると発熱が大きいらしく、冷却方法が問題になります。SuperMicroは水冷技術に長けており、AIサーバーの需要が増えれば受注が伸びると予想されます。実際、来期の純利益は今期比で33%増の予想。 直近決算では前のQと比較して売上もEPSも横這いですが、次Qの会社ガイダンスによれば売上もEPSもQonQで30%以上伸びる予想

        • $GTLB Gitlab

          Gitlabはアジャイル開発に必要なツールを提供する企業である。通常、開発や運用にはそれぞれ別のツールを使うのが一般的である(らしい)が、Gitlabのツールでは一つであらゆるフェーズに対応できる。ソフトウェアの開発ではスピードが重要で、開発と運用で別々のツールを組み合わせると、チームの間で壁ができてしまい、スムーズな協力ができなくなる。 有料版だけでなく無料版もあり、こちらでユーザーを集めて有料版に誘導しているものと思われる。 最近はAIで開発やテストを支援する機能も導入

        $TMDX TransMedics

          米国株ハイグロのバリュエーション比較とかその他色々

          FOMCでのハト派転換で米国株式市場の懸念材料はほぼなくなったと思っている。10/11月のFOMCからおよそ1ヶ月半にわたって、株式市場は上昇し続け、特にハイパーグロース株は30~50%上がっている銘柄がザラである。12月のFOMCでポジティブサプライズがなければ押し目があるかもと思っていたが、杞憂に終わった。 ハイパーグロース株が2021年の終わりから2022年にかけて暴落したのはFEDによる利上げであり、その利上げは7月に終わった。さらには来年には利下げの準備があるとす

          米国株ハイグロのバリュエーション比較とかその他色々

          4487 スペースマーケット(計数のみ)

          上場直後にコロナ禍に陥り、コロナ明けで成長を取り戻すかと思いきゃ全くそんなことはなく、挙句の果てには同業のRebaseが上場するとこのところ全く良いところがなかったスペースマーケットですが、売上成長の再加速(というより一過性売上の剥落と言った方が正しいのかもしれませんが)と販管費の頭打ちで利益が出そうな雰囲気になってきました。 期によって多少の変動はあるものの、限界利益率は63%程度。固定費も頭打ち感があり、年間で9.5億円程度。 固定費が伸びなくなってきたので今後は売上が

          4487 スペースマーケット(計数のみ)

          5243 note

          もちろん株のお話。本日3Q決算を発表。2Qくらいから固定費が水平飛行に入ってきており、そのことを決算説明資料でも明言。いつから利益が出始めるのか気になって来たので、そのイメージ感をば。 ここ最近の粗利率は凡そ92%程度で安定。これ以上上がることは期待できないですが、逆に下がる心配も少ないと思います。 販管費はこんな感じ。 人件費、決済手数料、通信費、地代家賃、その他と項目がありますが、決済手数料を変動費、他を固定費と考えます。2Q以降の固定費は四半期あたり5.8億円(人

          2820 やまみ

          8/9に第4四半期決算を発表。実績は売上・営業利益とも会社予想を上回って着地し、今期予想も中期経営計画で示していた目標値を上方修正したものが出てきました。ポイントは以下。 富士山麓工場への投資による業容拡大 大豆価格の下落による粗利率改善期待 円高による粗利率改善期待 まず一つ目の富士山麓工場ですが、2020年6月期に設備投資して稼働し始めた工場です。やまみは広島県の会社で事業所もほとんどが西日本にありますが、この工場を足掛かりにして関東地方にも進出しようとしているよ

          2820 やまみ

          9171 栗林商船1Q決算

          8/10の14:00に1Q決算を発表。なぜ場中に発表するのか。。。 PLの数字的にはほぼ予想通りくらい。ホテル事業が昨年比ではかなり改善しているはずですので、昨年比プラスの可能性もあるかと思いましたが、短信にも記載のある通り、中国航路の荷動きが鈍化したことによって昨年比微減で着地したようです。 栗林商船は海運会社ですので大した季節性はなさそうに思うのですが、過去の決算を見てみると1,4Qは弱く、2,3Qは強い傾向にあるようです。 ホテルは登別グランドホテルですので、ホテル

          9171 栗林商船1Q決算

          2936 ベースフード

          何やらトップラインの伸びが素晴らしかったようなのでチェック。株価は決算発表翌日こそ上がったものの、そこから陰線を引いているようです。押し目なのかおしめえなのか。 元々売上成長率の見映え自体は割と高い銘柄ですが、ここ数四半期は鈍化が目立つ決算でした。4月からコンビニでも販売を始めたので、今1Qからそれが貢献してトップラインが伸びたのもありそうです。 売上規模自体が小さいのでトップラインが伸びるのは当然として、将来的にどの程度の数字に落ち着くのかが焦点かなと思います。ポイント

          2936 ベースフード

          4192 スパイダープラス

          建設DXの代表的な銘柄。施工管理のSaaS。6月末時点でのPSRは9.19倍でそれほど割高感はないが、一方で粗利率は61.3%でありSaaSにしてはちょっと低いかな?というのは気になるところ。まだ機能追加等の開発費用が嵩んでいるんでしょうか? バリュエーション的に安い!と飛びつける水準ではありませんが、建設業界も2024年問題が目前に迫っており、今後普及が促進されるのであれば期待できるかな?と思って調査。 2022年末の導入社数は1,524社で、SaaSにしては珍しく大手企

          4192 スパイダープラス

          日米欧株価指数の比較

          コロナ禍に伴うインフレと、2022年3月からFEDが利上げを始めたことで、米国内外の株価指数や為替に大きな影響をもたらしている。インフレが目立ち始めた2021年からドルインデックスは上昇を始めた。2021年の5月頃に90.028だったドルインデックスは、2022年10月のピーク113.298で考えると25.5%も上昇している。 FEDによる利上げについては、あと1回利上げされる可能性はあるものの、ほぼ最終局面に達していると考えられるため、次に台頭するのは利下げ期待である。す

          日米欧株価指数の比較

          7018 内海造船

          海運バブルがあったので船主に金がある 内航船暫定事業が終わったため、内航船が一気に更新される可能性がある コロナ禍で受注残が極端に減って業績が悪化していたため、株価が底値圏 ということで造船セクターに注目しています。暫定措置事業とは内航船を新たに建造する際に納付金を納付させる制度で、1998年から始まったものです。元をたどれば過剰船腹を解消するために1967年から似たような制度が始まっており、手を変え品を変え現在に至っているようです。 要は内航船を新しく作ろうとする(あ

          7018 内海造船

          $SPR Spirit AeroSystems 1Q決算

          5/3の朝(米国時間)に決算発表。 決算内容より先に、先日発表された垂直尾翼の取付問題について解説されています。繰り返しの内容も含まれますが、以下のような内容。 安全性に問題はない 同種の問題を起こさないよう、再発防止策を講じる ウィチタ工場にある分の修理については7月末までに完了予定 この問題によって発生する損害額は31百万ドルで、うち17百万ドルは1Q決算に織り込み済 上記の見積もりにはボーイングから要求されるであろう追加修理を含んだものであるが、現時点ですべ

          $SPR Spirit AeroSystems 1Q決算

          4414 フレクト

          4/18に上方修正を発表。既に4Q決算目前の段階ですので、今期の業績にはあまり意味がありませんが、内容はチェックしておく必要があります。この段階で出てきた数字ですので4Qの数字はほぼ確定と思って良さそうです。 3Q決算時にも業績予想を(下方)修正しており、要はその際の修正がコンサバ過ぎたということのようです。結局着地してみての業績は以下のような感じ(各四半期単体) 4Qの売上総利益率を38%とすると売上総利益は584百万円、営業利益は118百万円ですので、販管費を逆算すると

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          5254 Arent

          3/28IPO。上場初日こそ陰線を引いたものの、その後株価は爆騰しています。この値動きの妥当性は置いておいて、淡々とビジネスのお話をば。 Arentは建設DXに分類されており、建設DXとだけ聞くとスパイダープラスを連想する人が多いと思います。ではArentはスパイダープラスの競合なのか?と聞かれると、答えは完全にNo。 スパイダープラスは従来型(?)のSaaSであって、スパイダープラスが良いと考える製品を作りこんで販売していくタイプ。顧客それぞれが持つニーズを個別に汲み取っ

          5254 Arent