4414 フレクト

4/18に上方修正を発表。既に4Q決算目前の段階ですので、今期の業績にはあまり意味がありませんが、内容はチェックしておく必要があります。この段階で出てきた数字ですので4Qの数字はほぼ確定と思って良さそうです。
3Q決算時にも業績予想を（下方）修正しており、要はその際の修正がコンサバ過ぎたということのようです。結局着地してみての業績は以下のような感じ（各四半期単体）

4Qの売上総利益率を38%とすると売上総利益は584百万円、営業利益は118百万円ですので、販管費を逆算すると466百万円です。

売上自体はこれまで順調に伸びており、利益も出始めているので来期からはそこそこ利益が出てくるようになるのではないかと思います。これまで売上は四半期で少なくとも7%程度成長していますので、これが来年も継続するとすると売上予想は通期で30%増の6,910百万円。売上総利益率は38%程度で安定しているので売上総利益2,626百万円。
販管費はこれまで増えたり減ったりで必ずしも単調に増加しているわけではありません。これまでの四半期最高額が486百万円ですので、これで1年通すとすると、営業利益は2,626 - 486×4 = 682百万円。仮に保守的に四半期平均販管費を500百万円としても営業利益は626百万円です。特に根拠は持てませんが、これまでの業績から期待できる来期予想営業利益は650百万円と言ったところでしょうか？

とはいえ、プロジェクトで発生したコストに起因して何度も業績予想を修正し、結果的に期初予想を下回って着地しましたので、この反省から今期の業績予想は保守的に出してくる可能性があります。これまた特に根拠はありませんが500百万円程度でしょうか？

上記のように考えると、純利益は350～477百万円程度であり、EPSに換算すると118～160円。
成長率を考慮すればPERは20～25倍程度は付くでしょうから、株価は2,360～4,000円。まだ読めないところが多いので振れ幅も大きいですが、4Q決算で今期ガイダンスが発表されればもう少し狭いレンジに修正できるかと思っています。上記はどちらかというと保守的に計算したつもりですので、ポジティブな方に振れると良いなぁと思っています。