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日本の労働市場の変遷~経済成長の停滞と企業の付加価値の低迷~

 外国人採用と外国人就労者支援活動を行ってきた中で、考えていることを書いていきます。
 
 日本の労働市場における高齢化社会の変化について、経済成長の停滞と企業の付加価値の低迷が賃金の上昇を妨げ、貧困層を生み出し、その結果として労働力不足を招いてきたと思います。

 日本の労働市場、高齢化社会における労働市場の変化は、経済成長が果たせず、国内で日本企業の付加価値が低迷し続け過ぎたために、賃金の上昇が起きずにきてしまった。

 そして、貧困層と呼ばれる日本人が苦しむ社会を生み出して、企業が安く賃金を払い続けたいという労働条件で働きたい人たちが居なくなってきたという労働力不足という事態を招いているというのが核心であると思います。

 そこをどれだけ考えられるかを書いていきたいと思います。

経済成長の停滞と企業の付加価値の低迷

1.経済成長の停滞

 日本の経済成長は、バブル経済崩壊後の1990年代以降、停滞期に入りました。デフレーションの時代です。

 物価の下落が続き、中小零差企業の収益が圧迫され、賃金の上昇が難しくなってしまいました。

 国内市場の需要が伸び悩み、中小零差企業は成長戦略を見出せずにいます。構造的問題として高齢化による労働人口の減少や、中小企業の技術革新の遅れが経済成長を果たせない悪循環となっています。

2. 中小企業の付加価値の低迷

 中小企業の付加価値が低迷しているのはなぜなのか?日本の中小企業は新しい技術や製品の開発において遅れを取っており、競争力を必死に作り上げようとしています。

 また、労働生産性の伸びが鈍化しており、特に中小企業での効率改善が進んでいません。さらに国際競争の激化により、日本企業が価格競争に巻き込まれ、利益率が低下しています。

賃金停滞と貧困層の形成

1. 賃金停滞のメカニズム

 中小企業の利益が低迷する中、賃金の引き上げは困難です。企業はコストを抑えるために、賃金を低く設定し続けています。非正規雇用が増加し、低賃金での労働が一般的になってきました。

 これにより、全体の賃金水準が押し下げられています。その低賃金で働くことを望まない人たちが、その産業で働くことがなくなり、労働不足も起こっている大きな要因となっていると思います。

 また、高スキル労働者と低スキル労働者の間で賃金格差が拡大し、低スキル労働者の賃金が停滞しています。労働市場の二極化が際立つ社会となりました。

2. 貧困層の形成

 賃金が低い労働者は生活費を賄うのが困難であり、貧困の連鎖が続きます。これにより、経済的な余裕がなく、教育やスキルアップに投資できず、低賃金の職業から抜け出せません。

 また、日本の社会保障制度は高齢者向けに重点が置かれており、若年層や働き盛り世代の貧困対策が不十分です。

労働力不足の要因

1. 労働力供給の減少

 高齢化と少子化: 労働人口の減少は、特に若年層の減少によって深刻化しています。また、日本は移民の受け入れに対して保守的な姿勢をとっており、外国人労働者の受け入れが限定的です。

2. 労働条件の問題

 低賃金や中には、過酷な労働条件が、労働者の応募を減少させる場合があります。 働き方改革が進んでいるものの、多くの職場で実質的な労働環境の改善が遅れています。

 次回は、国家の財政出動と政府の政策が労働市場に与える影響について、書いていきたいと思います。日本の経済成長の停滞や賃金の低迷、労働力不足に関して、政府の財政政策や政策の方向性を具体的に考えます。解決策と提案を考えます。

【次回に続きます】

日本は、将来の日本の社会のために、
より良いしくみを構築できるはずです。



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