【入試】一発勝負をやめませんかby河野大臣

2024年9月12日 17:31

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今津です。

大阪・十三で書いています。

自民党の総裁選があるということで、候補者の方々の政策やら方針などがニュースでいろいろ流れています。

その中で、河野太郎デジタル大臣が、入試についてXで意見をポストしていることが日本経済新聞の9月11日記事で流れてきました。

「一発勝負をやめませんか」

大学入試についての意見です。

もし、河野さんが今回の総裁選で勝利を勝ち取り、最終的に首相になった場合、年に１回実施の現行方式をやめる意向を示したということです。

試験科目についても「本当にそんなたくさんの科目のテストが必要か」「試験のために勉強するのか。大学受験には関係ないが面白いから学んでいるではいけないのか」と提起しました。

また、河野さんは「大学入試は本来、高校のカリキュラムをどれぐらい理解して大学で学ぶ力があるかを見るものだ。大学の選抜をどのようにやるのか、ここは色々な観点から教育の議論をしたいと思う」とも語っています。

河野さんは日本の教育について、単線でずっと走っているのが今の形で、もっと教育は複線化が必要ではないか、とも語っています。

このような提起は誰もしてこなかったので、面白い発想です。

面白いとともに、教育の在り方が明治以来根本的なところが変わっていないという点から、そろそろこれからの時代に合わせた内容に変えるタイミングに来ているとワタクシも思っています。

中学入試・高校入試において、入試科目のテスト問題作成はそれほど大変なことではありません。

もちろん、作成担当になった際、いくらある程度の手当などがついたところで目の前の仕事が増えるわけで、その意味では大変です。

ただ、日頃の仕事の延長線上に入試科目のテスト問題作成があるわけですから、まったく関係のない仕事ということでもありません。

国語の先生なら国語、数学の先生なら数学または算数の問題を作成するわけです。何の問題もありません。

ところが、大学入試となれば少し話は変わります。

英語は英文学科の先生、国語は日本文学科の先生が作ればさほど問題はないでしょう。

実際、ワタクシは日本文学科に大学時代在籍していて、学科に在籍している学生が当時１学年たったの４０人程度に対して、教授は１０人程度いたのを見て変な納得の仕方をしていました。

先生たちは日頃の講義と研究のための人でもあるが、入試問題作成要員でもあるんやな、とｗ

このように、問題作成担当の先生がいるような大学だと特に問題はないのです。

しかし、昔と違い、文学部なる学部がない大学もありますし、そうなると入試問題作成は大変な作業になる可能性があります。

実際に、大手予備校が入試問題作成を代行する予備校や業者が存在しており、一定のニーズがあることからここを利用する大学が存在していることがわかります。

河野大臣の提起に対し、日経新聞電子版上では識者の方々が意見を述べています。

１発勝負ではないということは、複数回受験を可能にするということですが、そうなると大学の教員の負担が増えるのではないか、という意見もあったりします。

複数回受験という観点で考えると、実際問題現状では秋頃に行われる総合選抜方式などの入試と、冬に行われる共通テストや一般方式の入試があるため、事実上の複数回となっているわけです。

ですので、河野大臣の話をその現状をわかった上であえて理解しようとすると、年がら年中入試を行う、という話になるのかなあ、と思ったりしています。

そこまでの必要はないので、ワタクシは入試の回数的には今でいいのではないかと。。

問題は、入試方式です。

識者の方々の意見は雑にまとめると「現場の負担が大変だ」的なものです。

でも、そういうことではなく、入試の内容が変化しつつある現在の流れをもっと加速して変化させることはできないものか、という意味だとワタクシは捉えています。

その観点から考えると、識者の方々のアタマは随分と固いなあ、と。

共通テストに変わって、出題傾向が大きく変わりました。

ちなみにワタクシたち親世代の頃の入試と、今の入試で根本的に違うことがいくつもあります。

暗記中心ではなくなったことと、重箱の隅をつつくような問題が消えたことです。

また、複数の資料や文書をその場で読ませ、考えさせてアウトプットする問題形式がメジャーとなりつつあります。

これらの流れをもっと加速させ、変化球も入れていきたい、と大臣は言っているとワタクシは思っています。

河野大臣の意見はいつも面白いので、いろいろアリだなとワタクシは感じるのですが、みなさまはどうお思いでしょうか。

※この記事をYouTube動画でも配信しています。みなさまラジオのようにお聴きになっていらっしゃいます。よろしければどうぞ。

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