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【大学】なぜ郊外から都心へキャンパスが帰ってきているのか

東京・大阪・名古屋の中学受験国語専門塾

パワー読解新宿・大阪国語

https://osaka-sokudoku.jp/jukenkokugo/

今津です。

新宿で書いています。

今回の内容は大学ということで中学受験に直接関係はしませんが、やがてみなさまのお子さまは大学受験をなさるはずですから、少し取り上げてみたいと思います。

随分前に、なぜ大学のキャンパスがふたたび都心にできているのかを取り上げたことがあります。

それとある程度内容がかぶりますw

確か2024年の2月下旬にその内容を書きました。

そのとき、どうして郊外から都心へと回帰しているのかという理由について、意外な理由を書き連ねました。

その理由とは「工場等制限法」が廃止されたから、というものです。

工場等、とありますから、大学のキャンパスとは関係のない法律に聞こえます。

しかし、工場「等」の「等」が曲者なわけです。

1500㎡以上の床面積を持つ建物にも制限がかかることがあり、これに大学のキャンパスがガッツリと当てはまっていたというわけです。

さらに、東京23区や横浜市をはじめ、大阪市や神戸市なども該当エリアに入っていたため、キャンパスが手狭になったからといって追加で土地を取得して建物を建設することができませんでした。

詳しくは次のブログで書いていますので、気になる方はチェックしてください。

https://ameblo.jp/3gakucom/entry-12842519108.html

この法律自体は20年以上前に廃止されたのですが、制限がなくなったからといって、すぐにキャンパスを都心に戻すことは当然ながらできません。資金を用意したり、土地を取得したり、きちんと調整や計画を立ててから建物の建設がはじまるわけですから、昨日の今日では無理な話です。

【郊外ではなく都心にキャンパスがあるメリット】

首都圏では中央大学法学部や東洋大学などが23区内にキャンパスを戻したり、関西地区でも関西大学や立命館大学などが相次いて中心部にキャンパスを新設しています。

これによるメリットはたくさんあります。

都心にキャンパスがありますから、学生にとっては通いやすかったり、アルバイトも行いやすかったりします。

郊外のキャンパスのように広々としたところに施設が点在しているのも魅力的ですが、そこで日々を送るとなると意外に施設間の移動が面倒となります。

都心のキャンパスは手狭ではありますが、施設と施設が近接しているために移動がとても楽です。

これって結構利便性がよかったりします。

狭いエリアでウロウロするために、友達とリアルに会える機会も増えます。

ワタクシは神戸の甲南大学の出身なのですが、甲南は規模としては中堅規模で、神戸市東灘区の岡本という住宅街の中にあるかなり狭いキャンパスがメインキャンパスとなっています。

学生だった頃は他大学の広々としたキャンパスが羨ましかったりしたこともありますが、ここで日々を送ると手狭なためにとにかく移動が楽だった記憶があります。

昔と違い、今の学生は就活が長期化しています。

インターンを行う学生も昔と違ってグッと増えており、企業の担当者と顔を合わせる機会も増えています。

そうなると、キャンパスからインターン先へ、もしくはインターン先からキャンパスへの移動の機会も出てくるはずです。

この場合、キャンパスが郊外にあると移動に時間がかかってしまいます。

しかし、中心部にキャンパスがあると移動が楽です。

就職活動のときも同様のことが言えます。

【キャンパスを分散させなくて済む】

以前ならば1・2年次生は郊外のキャンパス、3・4年次生は都心のキャンパスというような流れを組んだ大学がそれなりにありました。

関西だと同志社大学の京田辺キャンパスと今出川キャンパス、首都圏だと青山学院大学の文系学部で相模原キャンパスと青山キャンパスとか、二松学舎大学の柏キャンパスと九段キャンパスなどです。

これ、単位を落とすと両キャンパスをウロウロしないといけない事態となります。

上記の例をみてもわかるように、同志社だと京田辺と今出川、青山だと相模原と青山、二松学舎だと柏と九段というように移動がメチャクチャ大変です。

これが都心に寄せてしまって基本的にワンキャンパスとなるとその問題はなくなります。

「基本的に」というのは、郊外のキャンパスがなくなったわけではない場合もあるのであえてそう書いています。

例えば、同志社の京田辺キャンパスはなくなったわけではなく、学部によっては京田辺に存在します。

そのようなこともあるにはありますが、部活やサークル活動も「基本的に」分断されずに済みます。

少子化が進むなか、たとえ有名難関大であったとしても戦々恐々としていて危機感は半端ない状態です。

少しでも魅力のある大学、通いやすい大学へと進化してもらう分には、子を持つ親としては安心材料になります。

※この記事をYouTube動画でも配信しています。みなさまラジオのようにお聴きになっていらっしゃいます。よろしければどうぞ。

https://www.youtube.com/channel/UCXjRog4hrGgalEXcpjU4azg

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