梅雨の文庫フェアはいかがですか?

また、夏の文庫フェアがやってくる。

ほぼ同時期に、
新潮文庫、カドカワ文庫、
集英社文庫が、
それぞれ、100冊ずつ
セレクトして、
大々的に売り出す季節。
本屋さんで文庫フェアを見かけると
ああ、夏が来たな、となりますね。

もともとは、
子供たちに、夏休みの読書に、
読書感想文のために、
アピールしてきたフェアでした。

3社とも、人気作品がメイン。
でも2割くらいは、古典とか
硬派な文学作品も含まれて
バランスがいいですね。

毎年、ちょっとずつ
ラインナップが変化していく。
その変化を眺めるのも、
日本という社会の移り変わりの
指標になりますね。

でも、文庫フェアが
3社も同時期にやらなくても?
書店員さんも棚作りが大変でしょう。

私なら、
ジメジメした梅雨期に
元気になれますよ!
スカッとしますよ!的なセレクトで、
文庫フェアをやって欲しいかも。

たとえば、
梅雨の文庫10冊!(少な!)
みたいな(笑)。

ちょっと思い付きですが、
独断と偏見でセレクトしてみます。

夏目漱石
『坊っちゃん』
日本文学史上最高のコメディ。
スカッとします。

太宰治
『正義と微笑』
太宰の日記風青春小説。
カラリとした味わい。

コナン・ドイル
『シャーロックホームズの冒険』
これはどの翻訳家のを選ぶかで
全然ちがってきますね。
どれが一番自分に合うか
よ〜く読み比べてください。

宮部みゆき
『本所深川ふしぎ草紙』
江戸の怪談と人情を重ねる
宮部みゆきならではの名短編集。

米澤穂信
『氷菓』
思春期に翻弄される生徒たちの
日常ミステリーの決定版。

北村薫
『秋の花』
日常ミステリーの元祖、北村薫の
人気シリーズ。本が大好きな高校生と
落語家のコンビが事件に挑む。

星新一
『ぼっこちゃん』
ショートショートの達人、
星新一の初期短編集。
ワクワクが止まらない。

筒井康隆
『時をかける少女』
タイトルは誰もが知ってる
青春SF名作。

伊坂幸太郎
『死神の精度』
クールな死神が主人公の、
どことなくハートフルな短編集。

辻村深月
『家族シアター』
辻村さんとしては珍しく
ちっとも暗さや闇がない
さくさく読める短編集。


まずはこんな感じで、
梅雨むけに、さっぱりした
読書ができそうな爽やかな作品を
セレクトしてみました。

また、やってみたいですね。

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