記事一覧
『Take away?』『Over there.』
「え?英語、話せるの?」
「外国のお客さんと英語でやりとりできるんだ😯」
「話せんよ。
でもカタコトとジェスチャーで伝わるもんなんやわ。」
***
出張の帰り道
ムスコの仕事場に立ち寄った
客のフリしてさり気なくレジに並ぶ
ほぉ………
T大卒業生でも
いざ会話するとなると伝わらないことがあるという
したり顔で英語で話しかけてくる
KB大卒の英語は
表現が古臭くて
外国人仲
「シゴト、ヤメたいって言ったんだ」
「は?」
過去形?
「『やりたいことがあるんです』って、店長に伝えた」
「で?」
店長はどう言ったんだい?
「人事担当に伝えるって」
「…あのさ…キミの人生だから
好きにしていいんだけどさ…
言う前に
ワタシに話してほしかったなぁ…」
「あ、それはゴメン」
ま、いいけど。
人のこと、言えた義理じゃないし。
血は争えないっていうか。
安心したよ
キミは
嫌なことを嫌だと言える
「そんなに思い詰めてると思わなかった」
「毎晩、愚痴は聞いてはいたけど、
習い事とかボランティア始めたから、
それで気分転換できてるんだと思ってた…」
あの時
「ホントにこれでいいのか」って
思ったの
そして
ワタシしかいなかったキミに
ピン!と伸びた背筋を
見せたかった
「オレのかあちゃん、かっこエエ!」
これが次の目標。
『見切りつけずに、育ててくれてありがとう』
『じいちゃんにあげて』
初任給で買ったというポロシャツが届いた。
届いた、と連絡を入れると
『あのさ…』
『ん?』
『別に何かあったワケでもないんだけどさ…』
『…うん…』
ゴクリと生唾を飲み込む。
『これまでオレに見切りつけんと
育ててくれてありがとう』
さっきまで
嬉しそうにシャツを羽織るチチに
チョット(いや、かなり)
嫉妬したけど
いまや
このジジィさえ
可愛く見える
「こちらが当店一番人気の〇〇です」
「オススメはどれですか?」
学生くささの抜けてない
ひょろっとした店員に聞いてみた。
「あ、はい。」
まっすぐワタシを見て手を差し伸べる。
「お客さまの後ろにあります●●が
3番目に人気のある商品です。そして…こちらへどうぞ。」
ワタシをその先へ誘導する。
「こちらが2番目に人気の商品で△△です。それから…」
店先まで連れて行かれた。
「こちらが当店で一番人気の〇〇です」「こちら、中は□□
Happy Birthday
『今日は、ワタシがイチバン大切に思っている日です。味わって過ごしたいと思います。
生まれてきてくれてありがとう。』
『ありがとうございます。
今年は環境が大きく変わった歳なので、今年も健やかに生きることを目標に生きたいと思います。』
キミは
この世に存在してくれるだけでいい
キミは
ワタシがこの世にいた証だから
「早く覚えたいと思った」
新入社員の事前研修として
バイトのシフトに入ったムスコ
オンラインのバイトしか知らないカレ
リアルバイトは初
叩きのめされて帰ってくるであろう
胸が潰れる想いで
言葉を選びつつ聞く
「どうだった?」
I have to learn the job quickly.
ではなくて
I want to learn the job quickly.
やるじゃないか ムスコ
「お金、使い過ぎじゃない?」
「今度の車検の時に車買い換えようかと思うのよ。」
→「その次の車検まで乗ろうよ」
「スマホ新しくしたら?就職決まったお祝いに。ついでにワタシもiPhoneに替えたいの」
→「オレは今のが使いやすいから」
「今のパソコン持ち運びしやすいけど、イマイチ使いづらいのよね。デスクトップ買おうかな」
→「それ、この間買ったばかりだろ?」
「かぁさん、最近お金、使い過ぎじゃない?」
キミを宿して