せいじ

アクティビティサイト「アソビュー」を100回利用した、「プロのあそび人」です。 毎週土…

せいじ

アクティビティサイト「アソビュー」を100回利用した、「プロのあそび人」です。 毎週土曜日に更新 ブログ「あそびのずかん」:https://www.jun11.net/

マガジン

  • 大人の遊びのずかん

    新しいことを始めよう

  • アソビュー100回体験記

    日本全国の遊びを体験した記録です。休日のお出かけ情報にどうぞ

  • アウトドア体験まとめ

    バンジージャンプからラフティングまで、激しいお外遊びのまとめです

  • エッセイまとめ

    実際にあったことを淡々と語るだけのマガジン

  • インドア体験まとめ

    アソビューで体験したインドアあそびまとめです。カジノから脱出ゲームまでそろってます

最近の記事

とある無職とぶっ壊し体験

2020年の6月は、わたしの人生で最もストレスフルな時期だった。 1つ目の理由が天候。じめじめとした雨が降り続き、衣類が体にまとわりつくような、気持ちの悪い天気が続いた。 2つ目は仕事。レジャー会社を辞めてからバイトや派遣などの仕事を転々としていたが、この時期はまったく仕事が見つからなかった。 とどめに未知のウイルスの流行。当時は外出もロクにできなかった。 家の中で何もせず引きこもっていると気が変になりそうだった。この溜まった鬱憤を晴らすにはアレをやるしかない。 わ

    • 激闘!ポーカートーナメント

      初めて六本木のアミューズメントカジノで遊んだ時の感動は、生涯忘れられないものとなった。 わたしはその後もお店に足を運んでは、終電まで遊んだ。来店回数は優に10回は超えていたと思う。 ある日の休日。わたしはあえてお客さんの少ないお昼の時間帯にお店を訪問した。 店内を見回し、ポーカーのテーブルに誰も座っていないことを確認すると、 「すみません、ポーカーのルールを教えてくれませんか」とディーラーさんにお願いした。 わたしが今まで体験してきたゲームはブラックジャックやルーレ

      • 焼きたて!たい焼き作り #25

        わたしは個人ブログを運営している。主に自分が体験した遊びを紹介するもので、アクセスはそこそこあった。 ブログで一番アクセスがあったのが「浅草の遊びを紹介する記事」だった。わたしは何度も浅草に行っては江戸切子、飴細工などを体験していたので、ネタには困らなかった。 ある日、浅草のたい焼き屋さんから「ブログを見ました。ぜひうちのたい焼き作りを体験してください」というメールが来た。取材依頼は初めてだったので、2つ返事で引き受けた。 お店は西浅草の静かな通りにあった。お店の入り口

        • 和菓子作りと再起の炎

          抜け殻。 憧れのレジャー会社を去ることになったわたしはすべてを失った気分だった。レジャーへの情熱は完全に消え去り、「日本の面白い遊びを広める」という使命感も失い、完全な抜け殻となっていた。 自分はこれから何をして生きればいいのだろう。まったく見当がつかなかった。 やることがないので近所を散歩するか、家でゲームをして過ごした。昔の引きこもり人間に逆戻りである。 わたしはレジャー業界に未練があった。今までに遊んだ体験の回数は90回に迫っており、このまま終わってしまうのは口

        とある無職とぶっ壊し体験

        マガジン

        • 大人の遊びのずかん
          28本
        • アウトドア体験まとめ
          20本
        • アソビュー100回体験記
          55本
        • エッセイまとめ
          18本
        • インドア体験まとめ
          14本
        • ものづくり体験まとめ
          22本

        記事

          バーンアウト。そして新しい生活(2018~現在)

          その頃のわたしは色々なもやもやを抱えて仕事をしていた。 任される業務がいつまでもライティングだけで、新しい仕事を任せてもらえないこと。 アルバイトから契約社員にステップアップしたが、時給制から月給制へ変わったことでかえって給料が下がったこと。 そしてオーバーワーク。 以前はノルマを自分で設定して自分でこなしていたが、この時から上が決めたノルマに従って仕事をするようになった。 毎日数字に追われて遅くまで残業した。するとどんどん精神が追い込まれていった。終いにはノルマが

          バーンアウト。そして新しい生活(2018~現在)

          24時間歩けますか。100kmウォークに参加した話

          東海道を歩いて京都まで行った経験は、わたしに歩くことへの自信を付けてくれた。 「もっと自分の力を試してみたい」 そんなことを考えていたら、茨城県で「100kmウォーク」というレースが開催されることを知った。霞ヶ浦を歩いて一周するというのだ。 歩行距離は104kmで、制限時間は28時間。不眠不休で歩くため「地獄」と噂のレースだった。 「東海道を歩ききった自分ならゴールできるはずだ」 己の限界にチャレンジしてみたかったわたしは躊躇せずに申し込んだ。 その日から100k

          24時間歩けますか。100kmウォークに参加した話

          みなかみで春が到来する瞬間を見た

          その年の冬、わたしはウィンタースポーツにチャレンジしようと思っていた。スキーなどありきたりなものではなく、もっとユニークな遊びをやりたかったのだ。 しかしダラダラと過ごしている内に、いつの間にか3月を迎えているではないか。 まだウィンタースポーツを体験できる場所ないだろうか、調べてみると群馬県みなかみなら間に合うようだ。 わたしは「スノーシュー&エアーボードツアー」というツアーを予約すると、そのまま電車と宿の手配をした。 次の土曜日。わたしは新幹線でみなかみへ向かった

          みなかみで春が到来する瞬間を見た

          わたしがキャンプデビューに失敗した理由

          新しい趣味にキャンプを始めることにした。リュック一つあればどこでも寝泊まりできる、その自由さに憧れたのだ。 それにアウトドアレジャーを体験しに遠征すると、近くの宿泊場所がキャンプ場しかないことが多い。キャンプ道具があると何かと便利なのだ。 さっそく行きつけの登山用品店でテントや寝袋などを購入する。うっかりクレジットカードの限度額をオーバーしてしまったが、これで必要な道具は揃った。 初夏の晴れた日、わたしは奥多摩にあるキャンプ場に向かった。 駅を出ると大きな橋を渡る。そ

          わたしがキャンプデビューに失敗した理由

          憧れの空とパラグライダー #19

          どこまでも続く青空を見ていたら、ふと「空を飛んでみたい」という気持ちが湧いてきた。 空を飛べるレジャーってあるだろうか。たとえあったとしても、何か資格や免許が必要なのではないか。 試しに「空を飛ぶ遊び」で探してみると、パラグライダーなら誰でも空を飛べるという。料金もそれほど高くなかった。 本当に素人でも飛べるのだろうかと、わたしは半信半疑で予約を入れた。 向かったのは茨城県つくばにあるパラグライダースクール。「つくば」駅で降りると、そこから送迎車に乗って移動した。

          憧れの空とパラグライダー #19

          夏の音を奏でる。風鈴作り #18

          暑い日が続いている。しかし東京でオフィスワークをしていると、ただクーラーの効いた部屋で一日過ごすだけで、夏らしさを感じる瞬間はあまりなかった。 こんな時は昔ながらの方法で涼を感じて、夏を満喫しよう。そう思ったわたしは「風鈴作り」と「江戸切子」を体験することにした。 風鈴の音に耳を傾けながら、切子模様のグラスでジュースを飲む。ああ、なんと風流なのだろう。 まず向かったのは御徒町にある風鈴屋。お店の存在は会社の友達が教えてくれた。 店頭にはいくつもの風鈴が飾られており、と

          夏の音を奏でる。風鈴作り #18

          飴細工&瓦割りツアーと骨折 #17

          SNSで新しい遊びを探していたら、「飴細工」と「瓦割り」を体験できるお店を発見した。どうもまだ会社では取り扱っていない遊びのようだ。 これはわたしたちで行くしかない。社内でメンバーを募集して、5人の男女で出かけた。 向かったのは飴細工の教室。隅田公園から少し歩いた場所にあった。 中に入るとうさぎや金魚など、手製の飴細工が展示されている。どれもガラス細工のように繊細で、とても飴で作ったとは思えない。 体験時間になると参加者がぞくぞくと集まり、教室は満員になった。どうやら

          飴細工&瓦割りツアーと骨折 #17

          旅の終わりと京のものづくり体験 #16

          東海道を歩いて、ようやく京都までたどり着いた。総距離約500km、総数22日の旅だった。 ゴールの三条大橋に着いた時の感動は言葉に表せないほどだった。わたしはしばらくの間、呆然と橋に立ち尽くした。 ここで問題が発生した。わたしは燃え尽き症候群にかかってしまったのだ。 この一年間、京都に着くことだけを目標にひたすら歩いて来た。しかしその目標が達成された今、何をやればいいんだろう。 その時の自分は全身から力が抜けて、歩く力すら湧いてこないような状態だった。 とりあえず事

          旅の終わりと京のものづくり体験 #16

          東海道500kmの徒歩旅 #15

          待ちに待ったゴールデンウィーク。その年の連休は「火・水・木」の3日間が休みだった。 有休をとって大型連休にする気もなかったわたしは、この3日間で何か特別なことをやろうと思い立った。 「そうだ、東京から歩いて箱根まで行ってみよう」 調べてみたところ、東京から箱根までの距離は約100km。1日33km歩けば箱根まで行ける計算だった。 連休初日。わたしはリュックに着替えを詰めると家を出発した。旅の出発地点は国道の起点である「日本橋」だ。 しかし家を出た時点で自分は大きな過

          東海道500kmの徒歩旅 #15

          大人のあそびのずかん 黄金時代編(2017~2018)

          たった一回のカジノ体験でわたしの人生は大きく変わった。そして新しい遊びを体験するたびに、 「自分はバンジージャンプだって跳べるんだ」 「苦手だと思っていたものづくりも楽しめた」 という風に、どんどん自分の可能性が広がっていくのを感じた。 すっかり勢いづいたわたしは、月に一度は新しいレジャーを体験するようになった。多い時で一月に5回のレジャーを体験したこともあった。 エネルギーが無尽蔵に湧いてくるような気持ちだった。常に熱に浮かれたような状態で、仕事も遊びもすべて全力

          大人のあそびのずかん 黄金時代編(2017~2018)

          三兄弟と滝行 #14

          わたしには兄と弟がいる。つまり3兄弟の真ん中だ。 一時期は三人とも同じ屋根の下で暮らしていた。休日は登山に出かけたり、ゲームをしたりして遊んだ。 「なぁ、滝行に行かないか?」 兄が変なことを言い出したのは、12月の初旬のことだった。 わたしと弟は「わざわざ冬に滝行? 絶対やりたくない」と反発した。 「俺、気合を入れたいんだよ。それにあえて冬に滝行をやるのって男らしいじゃん」 と兄はしれっと言う。 結局、滝行に行くことになった。男三人が集まって「怖いからパス」とは

          三兄弟と滝行 #14

          フライボードとコールセンター #13

          ある夏。フライボードという遊びがレジャー界隈を賑わせた。足にジェットのついたブーツを履き、その噴射を利用して空を飛ぶウォータースポーツである。とあるCMでフライボードの映像が流れたのがきっかけで、人気が爆発した。 レジャー会社に入社したわたしは最初、ライティング業務ではなくコールセンター業務を任された。お客さんからの電話を受け、レジャー体験の予約を受け付けるのが主な業務である。 会社には朝から晩までフライボードの予約電話が鳴り続けた。もしもし、フライボードの予約をしたいん

          フライボードとコールセンター #13