名前は大好きな漫画「ゴールデンカムイ」の中で一番好きなキャラクターが、船賃の代わりに棒鱈を差し出すシーンがあるのでそこから拝借しました。 棒鱈には隠語で、大根役者以下とか、酔っ払いという意味があるそうです。 読書記録、旅行記、日常で思ったことを書きます。 読んでいただいて、何か少しでも役に立つことがあれば嬉しいです。記事がきっかけで読んた本が面白かったとか。 どうぞよろしくお願いします。
駄菓子の「ヤングドーナツ」にはまっている。 50円くらいで、コーヒーにとても合う。 歳をとり、山崎パンの4個入りドーナツは胃がもたれて食べられなくなった。悲しんでいたところで見つけたこれ。 山崎パンのよりはかなり小さいが、4つ食べたらちょうど良いかんじに満たされる。 ドラッグストアで、ドンキホーテで、おかしのまちおかで。 これを見つけると嬉しくなり、買ってホクホクし、お菓子ボックスに入れておくと心が満たされる。 ジャリジャリしたお砂糖と、ややパサついた生地が良い。口の中の
たぶん高校生のときに一度読んでいる。 恋愛にも人の心理にも疎かった当時、特段思うところはなかった。 大人になった今読むと、まず「K」の心の動きに色々と思うところがあった。若者が身近な女性に好意を抱くのは自然なこと。下宿先のお嬢さんに恋するのもまあ普通だ。 ところがKは哲学的な青年だった。 そして親友が恋を出し抜く。 単に、恋に敗れて失望したのではない。 高校生の時は失恋して死んだと思ったけれど、今読むとそれだけではない、というか、失恋そのもののせいではないと思った。 そし
漫画とかグッズに結構散財している。 時々、使いすぎだろうかと自問自答する。 だが、考えてみるとわたしは漫画グッズ以外の面では節約していると言えなくもない。 白髪染めは美容院でなくセルフ。 コスメはドラッグストアのプチプラ品。 スーツを着る用事がある時は、昔のを着るために前もって痩せて、買いなおすことを回避(残念なことに用が済めばリバウンドする)。 結局、使える範囲内で何に使うかという話だ。 以上、開き直るための独り言。
見出しの写真は近所の公園の山桜。 名古屋ではソメイヨシノが散り始めた。 今年に入ってから水木しげる作品を結構読んだ。 代表作『鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』のほか、「のんのんばあ」シリーズ、戦記もの、コミックエッセイ、あと漫画じゃないエッセイも読んだ。 まだ読んでない作品があるけど、今のところ一番好きなのは『河童の三平』である。 この作品、ゴールデンカムイと同じで、読み返すたびに好きなキャラクターが増えていく。 何度も何度も読むに値する味わい深い漫画。 ぱっと見、地
まだ全部読んでないけど感想。 面白い。 絵もとても良い。 これだよこれ!こういうのが読みたかったのよ。 そんな漫画。 しかし、文字が多く、設定も細かくて難しく感じた。 面白いのに人気がイマイチで打ち切りになったのは、漫画にしては難しいと感じられたからではないだろうか。 貸本はおそらく、ほぼ水木しげる先生の作画のはず。 だから、絵もじっくり堪能できる。 どの時期のものそれぞれ好きだけど、貸本漫画の絵が一番好きだ。 とにかく、水木しげるの「熱量」をひしひしと感じる漫画。
戦争関連の短編漫画集『水木しげるの戦争』を読んだ。 特に心に残ったのは「波の音」。 水木しげるさんは、夜の見張り番をしていた時に銃撃され、現地民に追われながら部隊のある場所まで辿り着いて生き延びている。 その時のエピソードを元に、「生き延びられなかったパターン」を描いたものだと思う。 現実では生き延びたわけだが、「波の音」ではガイコツになって浜辺に転がっている。そして戦後、現地を訪れた日本人に語りかけるのである。 わたしはこれを読んだ時、水木しげるさんは生き延びけれど
描き込みぶりが半端ない水木しげる作品。 好きのポイントを勝手に語ります。 ①鬼太郎の髪の毛 髪の毛の一本一本の描きかたが良い。二本線で一本の髪の毛を描いてある。 ②草 髪の毛と同じ感じで好き。うねり具合というか、風に靡く感じがたまらない。 ③木 妖気を感じる。 ④石 石の質感がとても良い。墓石など。点描で描いている。つるんとした石ではなく、昔風の、風化してボロくなってるような墓石が謎の郷愁を誘う。 ⑤ベタ塗り ベタ塗りしすぎてすごく黒いページがあるくらい、ベタ塗りは
朝ドラの原作。水木しげる先生の奥様のエッセイ。 ちなみに朝ドラは観ていなくて後悔している。 奥様の実家のことから、結婚。そして結婚してからの貧乏時代から売れっ子時代、晩年までの出来事。 墓場鬼太郎を連載した「兎月書房」が倒産したり、とにかく貧乏だった頃のこと。 売れるようになり多忙ですれ違う日々のこと。 連載がすこし落ち着いて、一緒に旅行などをしたこと。 読んでいたら情景が目に浮かぶようだった。 そして、「水木しげる」に振り回されつつも、尊敬し支えていく、控えめな奥様素
年末くらいから、「1日一食」とかお菓子を食べないとかやっていた。 でも最近は3食食べるしお菓子も食べている。 お昼やおやつには菓子パンも食べる。 ハイカロリーで、栄養もなく、体に悪い、の代名詞菓子パン。 だって美味しいんだもの。 1日労働してヘトヘトになった体は悪い糖分を欲するのだ。 疲弊した心身をお昼に癒し、午後の労働に耐えるのには、菓子パンの悪どいカロリーを欲することもあるのだよ。 定期的に過去記事を消すのだが、そのとき1日一食の記事は消してしまった。 今は食べていると
『ゴールデンカムイ』で、全裸状態すなわちフルチンのことをフリチンと表記していた。 ファンブックか何かで、それは作者のこだわりだと知った。 野田サトル先生独自の表記か…と思っていた。 ところが、ゲゲゲの鬼太郎コミック版を読んでいたら、裸で走ってくるねずみ男に向かって、鬼太郎が「なんだおまえフリチンで!!」と言っているのを見つけた。 なんと。 私の最推しの漫画家2人が同じ表現をしているとは驚いた。 水木しげる先生がなぜフルではなくフリと表現をしたのかはわからない。だが、確
録画してたのをやっと観た。 ベタ塗りや、点描、草木の描き方などについて。 アシスタントを使いつつ、どうやって描いていたのか。 疑問に思っていることが話題にあがっていて見て良かった。 ベタ塗り、アメコミからヒントを得ていたとは意外だった。漫画はあんなに和風のお墓なのに。 そして、日頃から背景によさそうな写真を撮り溜めておいたそうだ。 当たり前のことをあえて言わせてほしい。 水木しげる、絵がめちゃくちゃ上手い!!! ずっと見ていられる。 テレビに絵が出た瞬間、嬉し
単行本の2巻を読んだ。 主人公のロウ君、自分の顔入りTシャツを着て歩くくらいナルシストだけど、周りの人のことも実によく見ている。そして、まっすぐ向き合う。 スパルタな二瓶先生には、「時代遅れだ」と面と向かって指摘する。でも、二瓶はただの無茶苦茶なスパルタではなく、生徒のことを細かく観察してフォローしていることにも気づく。 ロウ君がスケートを極めるために、色々我慢してきた双子のハルナちゃんにも、「ごめん」とまっすぐ謝る。そして、それでも自分たちは前を向いて進まなきゃと伝える
『カランコロン漂泊記』目当てで買った漫画大全集に、なんと河童の三平の紙芝居が収録されているではないか。 紙芝居は、基本的に印刷しない。原本を紙芝居やさんが持ち回りで興行し、ボロくなったら処分される。そのため、ほとんど現存していないと聞いていた。 だから紙芝居の河童の三平は読めないと思っていた。でも、80話のうち1話だけだけど、収録されていた。 河童以外にも、イラストやテレビ絵本用のイラストとか色々収録されている。 これは水木しげるファン必携の書なのでは…? 一冊3千円くら
6つの短編を収録した漫画の文庫を読んだ。 どれも戦争の話。 いずれも事実を元に描かれたものだと、あとがきにあった。 戦争の虚しさ。 生き残った後もずっと抱えていかざるを得ないということ。 20歳過ぎたばかりの若者が誰にも知られずに死んでいく。 せっかく生き残っても逃げ帰ったことを問われて銃殺。あるいは戦犯として処刑。 『カランコロン漂泊記』にも、「最近何か賞をもらうような時は必ず死んだ戦友が夢に出る」とあった。 どれだけ歳を重ねても、人生がもっとも充実しているべき年代に経
絵を見るのが好きだ。 見るのは好きだが描くのはてんでダメで、学生時代の図工や美術の成績は悲惨だった。 それでもめげずに見る方は好きで、美術館へ行ったり美術番組を見たりする。 絵を見ている時は雑念が消える。 目の前の絵に没頭するからだ。 思わず引き込まれるような絵に出くわすと嬉しい。 識字率が低かった頃、絵はものごとを伝える役割があったという。 宗教画など、現代のわたしは美術品として認識するけど、当時は伝達手段として実用的な存在だったのだ。 字が読めても、絵の力は健在