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「英語ができない」の再生産を防ぐために
たとえばAmazonで「英語教育」をキーワードにして検索すると、相当な数の書籍がヒットする。
当たり前だが、そのほとんどは「英語を教える側」の人が書いたものだ。
学ぶ側が書いた本もなくはないが、そういう本を書く人はたいてい「英語ができる」ようになった人なので、英語が苦手・できない人から見れば「あちら側の人」である。
(成毛眞氏の「日本人の9割に英語はいらない」あたりが数少ない例外だろうか)
現
英検2級でつまづいちゃっているキミへ
英語学習の目標として、各級の英検取得を考えている中高生はすごく多いと思う。
高校生ならまず英検2級、大学入試に間に合う時期までに頑張って何とか準1級を取りたい、というあたりが一般的だろう。
そんな中で、準2級までは比較的トントン拍子で合格できたのに、2級になかなか合格できない、という人が結構いる。
不合格だとモチベーションも下がってしまい、そのままズルズルと低迷、というパターンに陥る人もちらほら
ニュース英語で英文読解 2023.8.9
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今日は2段落目に注目。
ニュース記事によくある「語数削減」のテクニックが随所に使われているんですが、文法的にはちょっとイレギュラーなものが見られます。
カンマの後の「taking~」は分詞構文と考えられますが、主語となるのは「a half-dozen police officers」で、主節の主語である「Porcha Woodruff」とは異なります。
なので、本来
ニュース英語で英文読解 2023.8.4
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今日の注目点は「固有名詞」(特に地名)。
固有名詞って、割とぞんざいに扱ってしまうことが多いんですよね。
中高生が接する英文に出てくるものであれば、どういう訳語をあてるか悩む必要もほぼありません。
英語表記だと日本語で馴染みのある発音とズレるものが時々ありますが、多少悩むとすればその程度。
ただ、この固有名詞も数値と同様、その輪郭をしっかりとつかむためのひと手間をかける
ニュース英語で英文読解 2023.7.31
今日のニュースはこちら。
今回の注目点は「数」の表現。
見出しの「dozens」は「dozen」の複数形で、直訳すれば「数ダース」。1ダースは12なので、「数十」を表します。
別のマガジンの記事でも書いたんですが、数値についての表現は言語ごとにかなり個性があり、特に概数的な表現はどのくらいの量を示すのか感覚的に把握しにくいケースがよくあります。
この記事の「dozen(s)」のように具体的な
ニュース英語で英文読解 2023.7.29
本日の記事はこちら。
今日の注目単語は「under」。
under a heat advisoryとunder a flood warning or watchの2ヵ所に出てきます。
このunder、一読して意味がとらえられますか?
英和辞典に出てくる語義としては「(ある条件、状態、事情)の下に」というのがこれに該当するんですが、「〜の下にある〜」といった訳し方だと今ひとつピンとくる日本語に
ニュース英語で英文読解 2023.7.27
本日の記事はこちら。
このニュースのコアとなる情報を文の最初に示し、according to以降で情報元となっている人について説明する、というニュース記事に典型的なパターンの英文です。
この中で注目したいのは「The U.S. government has recovered」という現在完了形。
現在完了形の用法には完了・経験・継続の3つがある、というのが英文法教材の説明ですが、実はこの3つ
キミは英語の「長文読解問題」をきちんと「読解」しているか?
英語の「長文問題」で出てくるのは、以下のような問題が多い。
英検の大問2や3で出てくるような穴埋め(語彙・文法を問うもの)
英文和訳
内容に一致する選択肢を選ぶ問題
この手の問題は、題材となっている長文を構成する英文のひとつひとつが正確に読み取れていれば、かなりの確率で正答できる。
教える方も、長文問題の解説というと一文ずつ逐次的に解釈・解説して、問題を解く鍵をどう見つけていくか、という
【英文読解のツボ】 数値を雑に扱うと、泣きを見る
学校その他の英語の授業やテキストで、意外にきちんと取り上げられていないのが数値。
ごくごく基本的な概念で、特に改めて取り上げるまでもない、ということなのかもしれないが、英文読解でこの数値の読み方が甘い(はっきり言えば「雑」)な中高生は多い。
特に長文読解では、何かの増減などの変化や、量の大小の比較といった内容理解に直結する情報として数値がカギになるケースが少なくない。
例を挙げよう。
The
ニュース英語で英文読解 2023.7.18
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注目したい単語は1行目の「only」。
定冠詞と名詞にはさまれた位置にあるので、品詞としては形容詞であることは一目瞭然。
「only」は「〜だけ、単に」という意味での副詞の用法もあり、こちらの使い方は大部分の人がすんなりと理解してくれます。
しかし、形容詞として使われたときの「唯一の」という意味、こっちを捉えきれない中高生は以外にたくさんいます。
形容詞の「唯一の」と