齊藤 正明

去年、友人が自殺をしました。 「コロナ禍の影響で、人生がうまくいかなくなったから」だっ…

齊藤 正明

去年、友人が自殺をしました。 「コロナ禍の影響で、人生がうまくいかなくなったから」だったそうです。 僕は今も、何もできなかった事を後悔しています。 遅いのですが、「もし、悩んでいる事を事前に相談されていたら、こう伝えてあげるだろう」 という考え方をまとめたのが、このコラムです。

最近の記事

コロナ禍では大半の人が負ける。 なので、うまくいかない事を気にしない

コロナ禍の今、世界中で実態経済は悪くなっている。 だからこそ、今、うまくいっている起業家が注目されて、 ドキュメンタリー番組に、取り上げられてたりしているよね。 その中では、 「コロナを逆手にとり過去最高益を出しました」 とか、 「あなたも、こうすればうまくいく」 みたいな事を、伝えてくれているよね。 僕はコロナ禍で大きく売り上げを落とした側なので、 そういうのを見ると、 「だから君はダメなんだ」 と言われてるようで、正直、落ち込む事もあるんだ。 たしかに

    • 長い目で見れば、世界はドンドン良くなっている

      コロナの今は、「自粛をしなさい」とか、 「宴会はいけない」とか、暗くなる事ばかりだよね。 何よりも、 「世界がこの先どうなっていくか?」 という不安があるよね。 たしかに、短期的に見れば不安になる事もあるんだけど、 長期的に見れば、世界は、ドンドン良くなってるんだよね。 だから今はうまくいっていなくても、何とかジッとして、 やり過ごして欲しいんだ。 そうすれば、自動的に環境の方が変わるので、 僕たちの状況も、自動的に変わっていく。 以下に、 「昔は不便だったん

      • 世の中は、理不尽にできている

        理不尽って嫌だよね。僕も大嫌い。 やっぱり、 「努力は認められたいし、努力していない人は 低い評価であって欲しいな」 と思う。 でも本来、この世は理不尽にできているんだよね。 原始時代で考えてみよう。 この時代の理不尽というのは、たとえば、こんなのがあるよね。 ① 毒ヘビに噛まれる 原始時代は、どこに毒ヘビがいるかなんてわからないよね。 「知らずに毒ヘビの横を通り過ぎようとしたら噛まれてしまって」 というアクシデントは、きっと数多くあったと思う。

        • 人間は、先が見えない事を極度に怖がる癖がある

          僕たちは、 『先が見えない事を、必要以上に不安に感じる癖がある』 という事を、覚えておいた方が良いと思うんだ。 その不安感の原因は、原始時代からの名残だと思う。 初期の人類って、『肉食獣(ライオンとか)』のエサになる事も 多かったはずなんだよね。 まさに食うか食われるかの時代だね。 当時の人類は、すみかとしていた洞窟から、 狩猟などで平原に出るのは、メチャメチャ 恐怖だったと思うんだよね。 なんたって360度、いつ、どこから襲われるか 分からない状態だからね。

        コロナ禍では大半の人が負ける。 なので、うまくいかない事を気にしない

          『自信』を持つ事より、『自己肯定感』を持つ事が大事

          世の中、 「『自信』をつけたい!」 と言う人は多いよね。 たしかに僕も、企業研修を仕事にしているので、開始直前とか、 「うまくいくかな? 大丈夫かな?」 と、ドキドキソワソワして、 「落ち着いていられるような『自信』が欲しいな」 と心から思っていた事がたくさんあったね。 でも僕は今、「『自信』はいらない」と思っているんだ。 『自信』っていうのはスキルを磨き、他人に勝ち続けた結果、 「私ならイケる!」と信じられる強気な感情だよね。 でもさ、世の中どんな分野で

          『自信』を持つ事より、『自己肯定感』を持つ事が大事

          身分制度がある、不自由な時代の方が幸せに生きられた

          江戸時代は、日本も身分制度ってあったよね。 侍が一番エラくて、その下に農民と商人がいたよね。 当時は例外を除いて、農民とか商人が侍になる事はできなかった。 生まれた家柄で、就ける仕事が制限されていたって事だよね。 これって、今の日本では信じられないよね。 「サラリーマンの家庭で生まれた子供は、医者にはなれません」 って、法律で決まっているようなものだもんね。 おまけに当時は、結婚も同じ身分同士でないと、できなかったらしい。 今だと考えられないほどの人権侵害だよ

          身分制度がある、不自由な時代の方が幸せに生きられた

          今、この時点で、たくさんの恵みをもらっている

          君はローソンで売っている『からあげクン』って知ってるかな? レジの横にあって、5個で200円の唐揚げなんだけど。 僕はそれが大好物で、しょっちゅう買ってるんだ。 この『からあげクン』、時々キャンペーンで6個入りの時もあって、 その期間は、3日に1回くらい買ってるんだ。 最近は、6個入りのキャンペーンにも慣れてきてね。 「なぜ、7個入りのキャンペーンをやってくれないのだろう?」 なんて、図々しくも、本気で願っている自分がいるんだ。 こうした強欲な考え方って、人生で

          今、この時点で、たくさんの恵みをもらっている

          成功者になっても、全員からは好かれない

          衣食住が満たされ、生活には困らなくなった日本人が欲しいもの。 それは、 「人から認められたい!」 という、承認欲求のような気がするんだよね。 その、わかりやすい代表例はフェイスブックだね。 あれって、自分の日常を、写真と文章をつけて投稿するじゃない。 この作業は、時間も手間もかかるよね。 にも関わらず、1円も儲からないんだよ。 それでも人は、今日も頑張って投稿する。 「それはナゼか?」 やっぱり、他人から「いいね!」ボタンを押してもらいたいんだよね。 そ

          成功者になっても、全員からは好かれない

          向上心を持たない方が、幸せに生きられる

          一般的には、 「向上心を持つ事は素晴らしい」 と、言われるよね。 でも僕は、マイナス面も 大きいと思ってるんだ。 向上心というのは、見方を変えれば、 自分の足りないところを見る事だよね。 これって、ストレスだったり、 苦しみの原因になると思うんだ。 向上心がある人って、目標を達成したら、 また、すぐ次の目標を設定するよね。 これって、 『ツラく長い努力のあと、 一瞬の安堵を得る。  そして、すぐにまた、 ツラく長い努力が始まる』 というのを繰り返すパターンだ

          向上心を持たない方が、幸せに生きられる

          幸せは、“なる”ものではなく、今、感じるもの

          「幸せになる」。 この言葉に違和感ってあるかな? 違和感が無い場合、それは『言葉の罠』に かかってるんだ。 僕らは『幸せ』という状態には、 「努力したり、勝つ事で手に入る」 と、教えられてきたよね。 でも本当は、『努力』も『勝つ事』も いらないんだ。 今、この時点で、幸せを感じとるだけで 良いんだ。 なぜかというと、僕らは、今、 日本に住んでいるから。 これだけ言っても、意味不明だと思うので、 もう少し説明するね。 世界には196の国があるけど、 日本は世

          幸せは、“なる”ものではなく、今、感じるもの

          才能がある事より、楽しく生きる事を目指そう

          『人類の歴史』って、 『人間を平等にしていく活動』 だと思うんだ。 大昔は奴隷がいて当たり前だったけど、 「それは悪い事だ!」 となり、奴隷は無くなったよね。 近年だと、 「男女で差別があるのは良くない」 という事で、 「平等を目指しましょう」 となってるよね。 『平等』を目指す事は、 もちろん素晴らしい事だよ。 でも、その一方で、人間って本来は 不平等なんだよね たとえば、僕らが幼稚園に 通っていた頃を思い出してみて。 5歳の時でも、才能って人によっ

          才能がある事より、楽しく生きる事を目指そう

          年収の額では、人間の価値は決まらない

          近年、テレビ番組では、芸能人がみずからの年収を 公開して、その人の凄さを表すみたいな企画が あるよね。 年収の金額が、まるで、マンガ『ドラゴン ボール』のスカウターのように、 数値が相手の強さを表す みたいにね。 たしかに年収は、世界中で使われている 便利な物差しだから、その数字が相手の レベルを表してるみたいに感じられる かもしれない。 それだけに年収が低いと、周りから、 「役に立たない人」 と、評価されている感じが してしまうだろうね。 でも周りの人たちは、そ

          年収の額では、人間の価値は決まらない

          お金は、いくら稼いでも不安は残り続ける

          僕らは、 「お金がいっぱいあれば、不安はなくなる」 と、思いがちだよね。 だから、「いっぱい稼ぎたい!」 という人が多いんじゃないかな。 でも実際は、お金がいくらあっても、 不安はいっぱいあるらしいんだ。 『超富裕層』って知ってる? 野村総合研究所が作った定義なんだけど、 それは、 『純金融資産保有額5億円以上ある世帯』 を指すんだって。 ちなみに日本には、8.7万世帯(2019年)、 存在しているらしいよ。 僕は、その中の1人に話を聞いたんだけど、 いく

          お金は、いくら稼いでも不安は残り続ける

          『お金』よりも、『信頼』の方が価値は高い

          前回は、 「『お金』よりも『信頼』の方が取り戻せない」 と、話したよね。 『信頼』は、非常時の時こそ、 自分を助けてくれるものだと思うんだ。 平和な時は、他人からの信頼なんて無くても、 お金があれば、自由に生きていけるよね。 でも非常時、たとえば世界経済が狂って、 ハイパーインフレが起きたとしよう。 そうなると、お金は紙クズになるよね。 「鼻をかむ時は、紙幣を使っていた。  だって、ティッシュの方が貴重だったから」 なんて話もあるくらいだからね。 そうし

          『お金』よりも、『信頼』の方が価値は高い

          お金が一番、取り返しがつきやすい

          お金って、『もらった時の喜び』よりも、 『損した方の悲しみ』の方が大きいと思う。 たとえば、 スーパーでヨーグルトを買う時、いつも 買ってる値段よりも5円高いだけで、 すごい損した気分にならない? 一方で、誰かから5円もらった時、 「やったぁ!」とは感じないよね。 そう、 僕らはきっと、『損をする』という事に、 強い感情を抱きやすいのだろうね。 僕は先日、スーパーに卵を買いにいったんだ。 そうしたら、いつも買ってる値段に比べて 10円高かったんだ。 その時、僕

          お金が一番、取り返しがつきやすい

          お金で買えるものに、すごいものは無い

          「良い暮らしをしたい!   だからいっぱい稼がなきゃ!」 という考えに、囚われ過ぎる事って 無いかな? たしかに隙間だらけのボロい家より、 高級住宅の方が、すきま風が入らなくて 暖かいし、色々性能が良いよね。 車も高級な方が性能良いよね。 たしかにそうではあるんだけど、でも実際、 お金で買えるものは、僕らがイメージして いるものと比べ、そこまで性能は高く ないんだよね。 「お金を払えば、すごく良い生活ができます!」 というのは、広告が作り出した幻想の 部分が大きい

          お金で買えるものに、すごいものは無い