お金で買えるものに、すごいものは無い

「良い暮らしをしたい! 
 だからいっぱい稼がなきゃ!」


という考えに、囚われ過ぎる事って
無いかな?


たしかに隙間だらけのボロい家より、
高級住宅の方が、すきま風が入らなくて
暖かいし、色々性能が良いよね。

車も高級な方が性能良いよね。

たしかにそうではあるんだけど、でも実際、
お金で買えるものは、僕らがイメージして
いるものと比べ、そこまで性能は高く
ないんだよね。


「お金を払えば、すごく良い生活ができます!」


というのは、広告が作り出した幻想の
部分が大きいと思うんだ。


たとえば、どこにでも生えている『雑草』。


これってめちゃくちゃすごいんだよ。

光合成って覚えてる?


“光” と “水” と “二酸化炭素”
があれば“栄養”ができちゃうんだ。


この仕組みは、人間には再現ができないんだ。


トヨタとかソニーとかすごい会社が
お金をかけても、大きな工場を建てても、
手のひらに乗る雑草と同じ事ができない。


「凄い!」

と感じない?


どこにでもある雑草が、人類すべての知恵を
集めてもできない事ができているんだから。


目の前にある自然のものって、高級車とか
高級腕時計より、圧倒的に高性能なんだ。


だから、お金で買えるものって、案外、
たいしたものって無いんだよ。


食べ物で考えてみると、納豆なんて
1パック30円だよね。

でも良質なタンパク質がとれる。


モヤシも栄養たっぷりなのに、
30円分買ったら食べきれないもんね。


つまり、安くても健康的に生きられる
って事だよね。


お寿司のトロも、今の僕らには高級品。


でも、昭和の初めぐらいまでは、

「脂が多くて、しつこ過ぎる」

と嫌われる事も多かったらしい。


そのため、捨てたり、猫の餌にしたみたいだね。



トロだって、さっき言ったように、広告の
イメージで、

「メチャクチャおいしい食べ物だ!」

っていう幻を作り上げただけなんだよね。


「本当にトロがおいしいのか?」


それは、人によるよね。


パーティーで、お寿司が食べ放題の時、
イクラとかトロばっかりをお皿に乗せて
いる人よりも、カッパ巻とか、キュウリ巻
をお皿に取っている人の方が幸せだと思う。


「値段が高いモノは、必ず素晴らしい」


という幻に振り回されないで、
自分で基準を持ってる人だからね。


つまり、

「僕らは、そんなに稼がなくても幸せで、
 かつ、健康的に生きられる」

って言いたいんだ。


「価値があるもの」といえば、高級車とか
高級腕時計よりも、『君が生きててくれている』
という以上の価値があるものを僕は知らない。

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