『自信』を持つ事より、『自己肯定感』を持つ事が大事

世の中、

「『自信』をつけたい!」

と言う人は多いよね。


たしかに僕も、企業研修を仕事にしているので、開始直前とか、

「うまくいくかな? 大丈夫かな?」

と、ドキドキソワソワして、

「落ち着いていられるような『自信』が欲しいな」

と心から思っていた事がたくさんあったね。



でも僕は今、「『自信』はいらない」と思っているんだ。


『自信』っていうのはスキルを磨き、他人に勝ち続けた結果、
「私ならイケる!」と信じられる強気な感情だよね。

でもさ、世の中どんな分野でも、上には上がいるよね。

だから僕らは、いつか誰かに負ける。


その時、勝つ事で築き上げられた『自信』
というものは折れてしまうんだ。

これは世界一の称号である、金メダルを取ったところで同じ事。

年をとれば、いつかは負ける。


そして、今まで浴びていたスポットライトは、
新しい金メダリストに移り、自分は忘れられた
存在になってゆく。

そして『自信』を失い、荒れた生活に陥ってしまう。


コロナの影響は、世界に広がってるよね。

多くの業種は、個人の努力ではどうにもならないほど、
悪い影響を受けている。

なので、「誰にも負けないように!」と、腕を磨き、
自信を追求している人は、コロナ禍という、世界的な
悪影響によって思ったように計画が進まず、
心が折れて燃え尽きてしまう。


僕は人間が身に付けるべきなのは、『自信』ではなくて、
『自己肯定感』だと思うんだ。

さっきも言ったように、『自信』とは、

「自分は勝てる!」

と言う強い気持ちの事。


『自己肯定感』というのは、自分のダメなところも含め、

「私って、自分なりに精一杯頑張ってるじゃないか」

と、存在自体を認められる事。



でも、これって難しいんだよね。

僕自身も、つい自分の失敗には厳しくなりがちなんだ。

「なんで、計画どおりに進まないのだろう?」

とかね。


つい、自分を責めちゃうんだよね。

考えてみると、僕らは友人の失敗に対して、そこまで責めないよね。



もし友人が、

「頑張ったのにうまくいかなかった。もう生きてる意味を感じない」

みたいな事を言ってきたら、

「そんな事ないよ!」

って優しい言葉をかけてあげると思うんだよ。



そこでだ。今日から『自分』を『自分』と思わずに、
『最高の友人』として考えてみてはどうかな?

そうすると、自分の足に対して

「今日はとっても疲れてたのに、遠くまで連れてってくれてありがとう」

とか、

「今日は上司の的外れな叱責に対して、よくキレずに耐えたね」

と、ねぎらってあげる事ができると思うんだ。


傾向としては、頑張る人ほど自分を責めているように感じるんだ。

そういう人は優秀で真面目なだけに、比べる対象が
スティーブ・ジョブズとか、とんでもない人に
なっているように思うんだ。


僕らは、「嫌な奴だなぁ」と感じる人からは距離を取る事ができる。

でも、自分からは離れられない。

生まれた時から死ぬまでずっと一緒。


だからたとえ、自分にダメなところがあっても
責め過ぎないでいて欲しいんだ。


せめてダメなりに、

「一生懸命頑張ってるよなぁ」

とか優しい言葉をかけてあげたり、

「今日はここでミスったけど次からはこうやって対処しよう」

みたいな、小さくても良いので具体的な改善策を見つけて、

「わずかだけど、今日も私は成長できた」

と、自分をほめてあげて欲しいんだ。


君は自分自身の事を、「どうしようもない奴!」
と思っているのかもしれない。


でも僕にとって、君は唯一無二の、優しくて能力もある
素晴らしい人だと思っているんだ。

だから、もうちょっと自分を許してあげて欲しいんだ。

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