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ルフィ名言特別編(Vol.52)「べ!!!絶対きかないっ!!!(ナミ)」

アーロン一味との戦いに勝ったルフィ。ナミを支配と呪縛から解放し、本当の仲間になれました。そこに、アーロンと繋がっていた海軍支部のネズミ大佐が現れる。
アーロンに金を渡す必要がなくなり、残った財宝を独り占めできると、介入してきたが、甘く見ていた麦わらの一味にボコボコにされる。
そして、ルフィから預かっていた麦わら帽子をルフィに返したナミは、撃たれたノジコの分、荒らされたみかん畑の分として、タクトで思いっきりぶん殴る。そして、きっかりと、後片付けと、村の復興、アーロンの金品に手を出さないこと、そして、ナミのお金を返すこと約束させた。

そして、ルフィの名前は海軍に知れ渡ることになる。

「・・・まさか、海賊に救われることになるとはな・・・」

とゲンさんは呟き、感慨に浸る間も無く、村人達はアーロンを倒したことを島中に伝えに喜び勇んだ。

ベルメールの墓標の前に、報告にきたナミ。

「終わったよ、ベルメールさん。8年もかかったけど、やっとみんな自由になれた!!」

そして、後ろにいたノジコとゲンさんに尋ねる。

「ねぇゲンさん、ノジコ・・・!!ベルメールさんがもし生きてたら、私が海賊になること止めたと思う?」

「そりゃ止めるだろう」と言い終わる前にノジコが

「止めないわ!!止めればあんたが言うこときくの?」

答えるナミの、今回の名セリフ。

「べ!!!絶対きかないっ!!!」                  出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ゲンさんはノジコは村へと帰る道で笑っている。

「お前らは間違いなくベルメールの子だよ!!!」

名セリフの意味

ベルメールは元海兵でした。海賊の敵です。そして、ナミ達は8年間海賊に苦しめられました。そのナミが海賊になるということは、親とは真逆というより、親に逆らって生きるに等しいことです。きっと、ベルメールが生きていたら、涙を流して笑いながら

「あっはっは!!あんたバカじゃないの!!まぁ、でもあんたならそうするだろうね。思いっきりやってきな!!!」

と送り出す姿が思い浮かびます。もし反対しても、ナミはおちょくりながら村を出て行くのでしょう。それはナミを苦しめた、大嫌いだった海賊になると決めたことは、相当な覚悟だとわかっているからです。
ゲンさんも、「まさか海賊に・・・」と言うセリフがありますが、ルフィ達の存在が、海賊という認識を変えたのです。海賊になる為に村を出るというより、ルフィ達の仲間になったら海賊だったって感じですね。
ナミは、仕事や肩書きや役職ではなく、人で選んだということですね。

子供の決断と親の願い

子供にとって、親の考えや意見というのは「絶対」に近いです。子供のうちは、親が言うことが全てで、親の言う通りに生きていきます。しかし、成長し、大人になっていくにつれて、当然自分の考えが出てきます。やがて巣立って行くわけですが、一番重要なのは本人の本心を第一にするということです。親としては、こんな風に育ってほしいと思うはずです。しかし、子供は親の願い通りに生きて行くとは限りません。どこかで、親を超えるというか、親の支配から外れる時が来ます。自分が、親の支配を跳ね返すほどの信念があるならば、それが親の願いとは違うものであっても、勇気を持って信念を貫くということが大事ですね。

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