淳【元証券マンのテクニカル株チャンネル】

株式トレーダー/スクール講師/投資家バー/インジケーター開発

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最近の記事

【第3回抜き打ちテスト解答】

第3回抜き打ちテストにご回答いただきありがとうございました。 今週は解答と解説をしていきたいと思います。 問1 7/11に完成した、米ドル/円の日足チャートに出現したチャートフォーメーションをお答えください。 答.ダブルトップ 上昇トレンドが点Aの高値を付けた後に反落し点Bの安値を付ける。 その後点Bから反発するものの、A点を上回れずに再度反落。(点C) 点B(=ネックライン)を下回ったところで完成。 問2 7/12に完成した、日経平均の日足チャートに出現したチャートフ

    • 【第3回抜き打ちテスト】

      突然ですが、約半年以上振りとなる抜き打ちテストを行わせていただきます。 問1 7/11に完成した、米ドル/円の日足チャートに出現したチャートフォーメーションをお答えください。 問2 7/12に完成した、日経平均の日足チャートに出現したチャートフォーメーションをお答えください。 期限は7/20(土)までとします。 もちろんネットや本で調べていただいてかまいませんので、皆さんの回答をお待ちしております。

      • 【ポジションを増やせたかどうかが重要な1週間】

        今週、日経平均は約3ヶ月振りに史上最高値を更新。 TOPIX(東証株価指数)も新高値を更新し、歓喜に沸いた1週間となりました。 これまであまりパッとしない相場が続いていましたが、ここ2週間でその様相がガラッと変わりました。 まず、日経平均の大きな契機となったのは6月25日のブレイクアウトです。 終値ベースで39,150円を超えられたのは47営業日振りのこと。 翌日には勢いそのままに500円近く上昇し、ブレイクアウトがより明確になりました。 その後元の39,150円近くまで下

        • 【2024年上半期の振り返り】

          今月も1ヶ月間お疲れ様でした。 早いもので今年も半年が終了しましたので、前半戦の振り返りをしてみたいと思います。 まず、2024年は近年稀に見る大相場で幕を開けました。 1月から3月までの短期間で日経平均は20%以上も上昇し、史上初の4万円台を付けました。 僕もそうですが、まさかここまで上がるとは夢にも思っていなかったという人がほとんどだと思います。 そのためこの期間で大きく資産を増やした方もいれば、この波に乗れずに悔しい思いをした方とで明暗が分かれました。 チャンスは突然

          【ヒンデンブルグ・オーメン】

          ヒンデンブルグ・オーメンとは米国株式市場で「呪い」と言われる不吉なシグナルで、数学者のジム・ミーカ氏によって考案されたテクニカル指標です。 このヒンデンブルグ・オーメンと呼ばれるシグナルが点灯すると、1ヶ月以内に相場の急落が起こると言われています。 ヒンデンブルグ・オーメンが点灯となる条件は以下の4つです。 1.52週高値・安値更新銘柄がそれぞれその日の値上がり・値下がり銘柄数の2.2%以上 2.NYSE総合指数が50営業日前の水準を上回っている 3.マクレランオシレー

          金融政策ウィークを終えて

          今週は米CPI(消費者物価指数)、FOMC(連邦公開市場委員会)、日銀の金融政策決定会合とイベントが盛り沢山でした。 アメリカでは今後の利下げ、反対に日本では利上げの時期が非常に注目されてされており、マーケットの重大な関心を集めました。 水曜日に発表された米CPIの数値は予想を下回ったものの3.3%と、FRBが目標とする2%を大きく超えています。 これらを踏まえて年内の利下げ回数予想は1回と、前回予想の3回から減少。 しかし、絶好調のアメリカ経済を踏まえると年内に利下げは

          【5月米雇用統計の結果】

          今週の金曜日、米国労働省から雇用統計の発表がありました。 米雇用統計は“経済指標の王様”。 元々、大事な指標の一つですが、現在FRB(連邦準備理事局)の金融政策転換の時期に注目が集まっているため、その注目度はより高まっています。 特に注目される非農業部門雇用者数は前月比27.2万人増と、市場予想の18万人を大きく上回る結果となりました。 これを受け、かなりハト派で7月の利下げ予想をしていたJPモルガンとシティグループはこれまでの予想を撤回。 シティは利下げ予想を9月に先

          【セル・イン・メイ】

          5月も1ヶ月間、お疲れ様でした! 日経平均は前月比+0.21%と小幅に上昇し取引を終えました。 約37,600円〜39,400円のレンジ(値幅)でボックスを作る動きが続き、トレンドが出現しなかったのでほとんど収益機会がなかったように思います。 僕も5月のトレード回数は12回と、4月から半分以下に減りました。 しかし、5/30(木)にはボックスの底から大幅反発。 翌5/31(金)には大陽線を付け続伸と非常に良い流れに変わって来たので、6月は期待出来るのではないかと思っています

          【ネッカーの立方体】

          以下の画像をしばらく見つめてみてください。 最初はこの立方体を正面から見ているように感じると思います。 しかし、しばらく見つめているとこの立方体を上から見ているように形が変化します。 これは、スイスのルイス・アルバート・ネッカーという学者が考案した錯視で「ネッカーの立方体」と呼ばれています。 錯視のトリックは、脳が異なる解釈が出来る曖昧な絵や物体を見る時に起こります。 脳はいとも簡単に騙されるのです! また、異なる2つの解釈のうち、一方をより好む場合はどうなるでしょうか

          【サンクコストバイアス】

          サンクコスト・・・すでに支払っていて取り戻すことのできない費用のこと。埋没費用とも。 このサンクコストによって生じるバイアスは不合理な判断をもたらします。 たとえば、あるテクノロジー企業X社を例にサンクコストバイアスについて考えてみましょう。 この会社は空飛ぶクルマを開発しています。 すでに9年の研究期間と85億円の研究開発費を投じ、現在プロジェクトの進捗率は85%。 あと1年の開発期間と15億円の資金を投じれば空飛ぶクルマが完成する見込みです。 そんな時、別のテクノロジ

          【トレードをしないことが最良の選択になる時もある】

          連休明け、今週の日経平均は不穏な動きを見せました。 アメリカ、NY市場ではダウ平均が8連騰をするなど非常に力強い値動きを見せましたが、日経平均は連休明けの火曜日こそ窓を開け600円高となったもののその後は3日連続の陰線。 特に木曜日と金曜日は朝は強かったのですがすぐに下落へと転じ、長い上ヒゲ陰線を作り取引を終えました。 まさに逆方向へ動くという予想ができない動きが続いたわけですが、このような時はどうすればよいのでしょうか? 答えは4月14日に書いた記事でお伝えしています。

          【トレードをしないことが最良の選択になる時もある】

          【七面鳥の話 改訂版】

          こちらは丁度1年前のGWに書いた「七面鳥の話」という『投資苑』でも紹介されている有名な逸話になります。 これを読んだ多くの方から「自分の良くない癖を改善することができた」、「自分で決めたルールに則ってトレードすることの大切さが身に沁みた」などたくさんの嬉しい感想をいただきました。 しかし逸話を紹介しただけで詳しい解説をしていなかったので、いまいちこの教訓を活かしきれていない方もいらっしゃると思います。 そこで今週は改めて「七面鳥の話」と、その解説を新たに付け加えたいと思います

          【日本銀行の金融政策決定会合について】

          4/25と4/26の二日間、日銀は金融政策決定会合を行いました。 ご存知の方も多いかと存じますが、改めて会合の時によく聞かれる用語について分かりやすく解説をします。 ①政策金利 前回の金融政策決定会合まで、日本の政策金利は民間銀行(三菱UFJ銀行など)が日銀にお金を預ける時の金利のことを指しました。 2016年1月以降、この政策金利はマイナスだったのでお金を預ける側がお金を支払うという、まさに「異次元の金融緩和政策」が取られていました。 しかし、前回の金融政策決定会合で政策

          【日本銀行の金融政策決定会合について】

          【損して初めて損切りの大切さに気付く】

          今週、日経平均は2,500円ほど下落しました。 日経平均は史上初となる4万円を付けるなど今年に入って非常に強いブル・マーケットが続いていましたが、一転して4月は主要指数揃って今年初のマイナスを記録しそうです。 相場に楽観的なムードが漂っている時は、ついリターンにばかり目がいってしまうものです。 そのような時は一旦株価が下がってもすぐに戻るので、損切りなんて必要ないと感じることでしょう。 むしろ損切りをしなければ利益となったのに… と思うこともしばしば。 しかしだからと言っ

          【損して初めて損切りの大切さに気付く】

          【トレーダーの仕事とは】

          今週、日経平均は「行き違い線」や「出会い線」が交錯するなど激しく上下する展開となりました。 これまでのように、トレンドが発生し一方向に動いてくれる簡単な相場とは打って変わって、かなりの難易度だったと思います。 新たに発生した地政学リスクなどの影響から来週以降も厳しい相場がしばらく続く可能性がありますが、このような相場環境の時は一体どのような戦略が望ましいのでしょうか? 答えは「何もしない」ことです。 よほどチョッピーな相場や逆張りを得意としている方は別として、ほとんどの

          【ハイリターンを上げた人ほど最終的には損をする?】

          先週、日経平均は1,300円以上下落しました。 今年に入ってから非常に強いブル・マーケットが続いてきただけに、トレーダー達は久し振りに大きな下落を経験することとなりました。 とは言え、要所要所では逃げ場も提供してくれていたので(4月2日と4月4日は絶好の戻り売りのタイミング)本来であれば上手く逃げることが出来た相場だったと思います。 しかしこれまでの強気相場のせいで「下がっても売らずに持っていればいずれ戻る」という危険な考えを抱いてしまった方も多かったのではないでしょうか。

          【ハイリターンを上げた人ほど最終的には損をする?】