【ハイリターンを上げた人ほど最終的には損をする?】

先週、日経平均は1,300円以上下落しました。
今年に入ってから非常に強いブル・マーケットが続いてきただけに、トレーダー達は久し振りに大きな下落を経験することとなりました。

とは言え、要所要所では逃げ場も提供してくれていたので(4月2日と4月4日は絶好の戻り売りのタイミング)本来であれば上手く逃げることが出来た相場だったと思います。
しかしこれまでの強気相場のせいで「下がっても売らずに持っていればいずれ戻る」という危険な考えを抱いてしまった方も多かったのではないでしょうか。

⚫︎相場が良い時期には、まちがった(無分別ですらある)判断に基づいて追加的なリスクをとった者が、最も高いリターンをあげる。
⚫︎リターンが高ければ、それだけうぬぼれも強くなる。物事が順調に行っているときに、自分は切れ者という気分を味わい、周りもそう認めてくれるのは楽しいものだ。
(『投資で一番大切な20の教え』より引用)

1、2月の急騰を利用して、わずかな期間で資産を2倍、3倍に増やした方も実際にいらっしゃいます。
もちろんそれは非常に素晴らしいことですが、その経験が今後大きなしっぺ返しをもたらす可能性があります。
実際に、今週大きな損失を被ったのは直近素晴らしいハイリターンを上げた方の方が多いです。
※2023年6月19日のニュースレター【良い負けと悪い勝ち?】を参照


孫氏は「攻撃こそ最大の防御」と言いましたが、投資においては「防御こそ最大の攻撃」です。
これはドローダウンの大きさが運用結果にもたらす悪影響を見ても明らかです。
※2024年1月21日のニュースレター【新NISAのつみたて投資枠でローリスクハイリターンを実現する方法】参照

資産を増やすためにも、せっかく増やした資金を守るためにも、今一度利益重視から損失重視のトレードをするように心がけてください。

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