【5月米雇用統計の結果】

今週の金曜日、米国労働省から雇用統計の発表がありました。

米雇用統計は“経済指標の王様”。
元々、大事な指標の一つですが、現在FRB(連邦準備理事局)の金融政策転換の時期に注目が集まっているため、その注目度はより高まっています。

特に注目される非農業部門雇用者数は前月比27.2万人増と、市場予想の18万人を大きく上回る結果となりました。

これを受け、かなりハト派で7月の利下げ予想をしていたJPモルガンとシティグループはこれまでの予想を撤回。
シティは利下げ予想を9月に先送りしましたが、平均時給の上振れなども踏まえると9月利下げの可能性も現段階ではかなり低くなったと言えるでしょう。

一般的に利下げは株価にとってプラスの影響を与えるとされることが多く、これは全くその通りではあります。
しかし、ここまで何度も予想が裏切られ利下げの開始が後ずれすると、マーケットは実際に利下げが始まる前にその大部分を織り込んでしまう可能性が高いでしょう。
また、再三お伝えしているようにFRBが実際にピボットした後には高い確率で暴落が起きています。
利下げがなされたからといって手放しで喜ぶことはないようにしてください。

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