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今のところ、映画『大怪獣のあとしまつ』の推し活記事がほとんどです。例え、たったのワンシ…

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今のところ、映画『大怪獣のあとしまつ』の推し活記事がほとんどです。例え、たったのワンシーンだけだったとしてもグッと掴まれて、作品推しになってしまったからには推すしかないじゃないですか。

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華麗ならざるアラタ ー『大怪獣のあとしまつ』に滲むグレート・ギャツビーの残滓ー

 大怪獣のあとしまつの三角関係は無駄で不要なものだったのか? ※各作品のネタバレありです。   映画パンフレット掲載のプロダクションノートにて、三木聡監督はこのように語っている。 > 「人間がやっていることなので、国家存亡の中でも個人的な問題は発生します。キャラクターの外堀を掘っていくことで、物語のリアリティを出そうということです。それに、ちょっとした言動の中で『え?そういうことなの?』と関係性が見えるのも面白いんじゃないかなと」 >アラタと雨音ユキノ、雨音正彦の三角

    • 映画『トラペジウム』鑑賞録

       CM等で見知りはしていたものの観に行く気が全くなかった映画『トラペジウム』を観に行くキッカケになったのは、Xでのとあるdisりポストを目にしたことだった。  作品タイトルは書かれていなかったが、追っかけてる推しの関与したそれが自分の眼鏡にかなわなかったとのことで、<推し愛の行動としては“disってよいあとしまつ”のように公言してdisるべきか我慢して触れないべきかどちらが正解なのか悩んでいる>的なことを記されていた。その物言いにかなりカチンときつつも、当該作がどのような話

      • 『トラペジウム』連載版 諸データ

        ※ネタバレが含まれますのでご注意。 トラペジウム原作と関連書籍 ◇ ダ・ヴィンチ連載版 全14話 ◇ 単行本版 書籍化にあたり大幅改稿        ※現品未入手のため未確認 ◇ 文庫版 単行本からの本編改稿なしとのこと       ダ・ヴィンチ連載時のカラー挿絵集       書き下ろしエッセイが追録 ◇ 角川つばさ文庫版 別著者による映画に準拠のノベライズ  連載版トラペジウム、逆転して原作者自らによるたっぷりの補足エピソード譚的な読み方ができて面白い。  連

        • 映画『トラペジウム』に思うこと 走り書き

          ※うー、まとまらん。支離滅裂な走り書き、乱文乱筆何卒ご容赦を… ※ネタバレありです  「主人公の東ゆうがクソでヤバい」  Xでこのような評価が拡散してる当該作品だが、自分の感想としてはそこまで言われる程に突出してヤバいこともなく、レッテルだよなと感じるものの、東ゆうが心底ヤバいクソだと認識してる人もこんなに多いものなのかと。  的外れかもだが、このトラペジウムという作品に自分が感じたのは、原作者がこれまでに過ごしてきてアイドルを取り巻く中で実際に出遭ったり見聞きしてきた事

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        華麗ならざるアラタ ー『大怪獣のあとしまつ』に滲むグレート・ギャツビーの残滓ー

          最初からそうしている『大怪獣のあとしまつ』

          ※作品のネタバレに触れています。 『大怪獣のあとしまつ』のオチ(エンドロール直前のやつ)に対して、「最初からそうしろよ!」(💢、失笑、etcetc)との、尺がムダだとの、口を揃えたようなダメ出し感想を今も多く目にする。  一部の特撮ヲタク層的には、まぁ元ネタであろう我らが偉大なる「ウルトラマン」シリーズに対して敬意がない(と断定してる批判層多々有り)のが赦せないとのことで、人によっては当映画が心底癇に障る内容となっているのも実際のところなのだろう。  自分はこれまで複数の

          最初からそうしている『大怪獣のあとしまつ』

          『大怪獣のあとしまつ』ー「最初からそうしろよ!」とのツッコミの是非

          ※2024/4/23 「空想法律読本2」からの引用を追記  「禍威獣ガボラの死体を倒したその場で持ち去ったシン・ウルトラマンこそ“シン・大怪獣のあとしまつ”だ(笑)」的揶揄を目にするたびに、「うるせぇ〜、初代ウルトラマン自身はそれこそ一体の死体も片付けてないやろが」と憤っていたが、よくよく考えると自分でも論点がズレてることにあらためて思い至る。  それこそ端から「最初からそうしろよ!」とツッコませるためのオチなので、実際観客のその殆どから「最初からそうしろよ!」との感想を

          『大怪獣のあとしまつ』ー「最初からそうしろよ!」とのツッコミの是非

          『GAMERA -Rebirth-』雑感覚え書き 〜ガメラ・リバースはこれまでの怪獣作品のウルティメイト・プラズマ的集約ブローか?

          ※2023/9/17 改編追記 私個人が観ての独断と偏見の雑感と私見です。 思いついた順にとりあえず書き殴ってます。 ※ネタバレありです。 『GAMERA -Rebirth-』、自分の好みに合う点、合わない点、どちらも当然あったが総じて面白かった。  シンゴジにせよアニゴジ三部作にせよゴジラSPにせよハリウッドゴジラにせよあとしまつにせよシン・ウルトラマンにせよ、その他数多の怪獣作品を礎にその良しも悪しもとことん咀嚼したうえで構成されてる作品だと感じている。酷評の多かっ

          『GAMERA -Rebirth-』雑感覚え書き 〜ガメラ・リバースはこれまでの怪獣作品のウルティメイト・プラズマ的集約ブローか?

          初代ウルトラマン各話の、倒した怪獣の死体のあとしまつ記録

          初代ウルトラマン全39話に於いて、 ・倒した怪獣、宇宙人の後始末をウルトラマン自身がどうしたか ・正体を隠す理由、或いはすぐには変身しない理由に関しての説明描写が有るか を実際に視聴して自ら確認のうえ記録しました。 ※それ故、当然ネタバレ有りになります。 第1話 ベムラー   ・スペシウム光線により爆散 放置  ・説明描写なし 第2話 バルタン星人  ・スペシウム光線により焼殺 放置   宇宙船を宇宙に運び去る(爆破した模様)  ・説明描写なし 第3話 ネロンガ

          初代ウルトラマン各話の、倒した怪獣の死体のあとしまつ記録

          大怪獣のあとしまつと、ウルトラマンによる後始末事例

           大怪獣のあとしまつへの対比として、シン・ウルトラマンの禍威獣ガボラの死体処理を「これこそシン・大怪獣のあとしまつ」と絶賛するツイートを多見するに及んで、それなら元祖ウルトラマンは実際どのくらい後始末をしていたのだろう?と気になり、調べてツイートしたものを今回まとめました。 ※取り上げている以外のシリーズ作品(ウルトラマンA以降など)に関しては未確認 ※以下、取り上げた作品のネタバレに言及していますので閲覧ご注意。 近藤隆史氏のツイートより  柳田理科雄氏の考察記事によ

          大怪獣のあとしまつと、ウルトラマンによる後始末事例

          前々掲載記事改稿:空想特撮映画『シン・ウルトラマン』と、空想特撮シリーズ『ウルトラマン』との最も大きいと考える相違点

          2つ前の記事の内容を改稿したものです。 ※映画本編、関連作品のネタバレを具体的に書き綴っています。まだ鑑賞されておられない方はこの先読まれませんよう。  怪獣特撮映画において、「シン・ゴジラ」は祝福であり呪いとなってしまったのだなとつくづく思う。シン・ゴジラ有りき、シン・ゴジラ基準の観客を考慮に入れておくことが必須となり、怪獣の登場する新たな特撮映画作品においては個々の作品として切り離しての評価を得ることはもはや難しく、どのような形であれシン・ゴジラを抜きには良くも悪くも

          前々掲載記事改稿:空想特撮映画『シン・ウルトラマン』と、空想特撮シリーズ『ウルトラマン』との最も大きいと考える相違点

          『シン・ウルトラマン』『大怪獣のあとしまつ』でセクハラ、下ネタとされるシーン一覧

           両作品においてそれぞれ、「セクハラでは?」、「下ネタ」などと指摘がされているシーンを拾い上げてみました。 ※リストアップのみでこれらへの個別の見解は載せておりません。 ※過不足があったらご容赦ください。(大怪獣のあとしまつに関しては洩れなく網羅できていると思います。該当していると思われるものだけで、政治関連ネタなどについては今回含めていません。) ※2022/5/21 <蛇足>全文削除しました。 <『シン・ウルトラマン』における該当シーン> ※ネタバレを具体的に書

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          『シン・ウルトラマン』感想綴れ書き 一般層の怪獣映画への造詣のアップデート

           公開初日も含めて2回鑑賞。劇場にまた観に行くかはわかりませんが、円盤ないし配信に来たら何度も視返すであろうくらい自分は面白かったです。  ※映画本編、関連作品のネタバレを具体的に書き綴っています。まだ鑑賞されておられない方はこの先読まれませんよう。 <アバンタイトル〜ネロンガ戦前まで>  冒頭、元祖ウルトラマンのアバンタイトル再現でウルトラQの文字か?と思わせてからの「シン・ゴジラ」次いで「シン・ウルトラマン」のアバンにおお〜っとなった。ウルトラQと元祖ウルトラマンと

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          『大怪獣のあとしまつ』の後始末テーマと先駆的作品との比較

          ※2023/12/6  誤記修正 誤)シルバドン 正)シルドバン 2023/12/26  ・追記 「CANDY POP NIGHTMARE」第6巻おまけマンガ:P.A.S.T.アフター  ・目次追加 ※この作品ほかのネタバレを具体的に書き綴っています。各作品を未鑑賞、未読の方は読まれませんよう。 怪獣が倒されたあとの話 残された死体の後始末に絡む作品 大怪獣のあとしまつのコピーから抜粋 「この国では、多くの大怪獣がヒーローに倒されてきた。しかし、倒された大怪獣

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          『大怪獣のあとしまつ』 公開6週目の考察

           公開5週目最終日に4回目鑑賞、『シナリオ 2022年4月号』掲載の大怪獣のあとしまつのシナリオを参照しながら、つらつらと考察してみます。  創り上げるのにこれまでどれだけの苦労があろうが工夫を重ねようがそのような事情は考慮されるべきではなく「出された作品が総て」という意見がある一方で、作品外の宣伝やインタビューやコメント内容がモロに作品の評価にどんどん加味されていくのも多く目にしている。どちらかが間違ってるわけではなくどちらも、その他多彩な評価軸があることは矛盾しないと思

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          『邦キチ!映子さん』の「大怪獣のあとしまつ」回を読んで

          本日公開された、邦キチ!映子さん season8 二本目を読んで、ああそうか、「大人げない」人らも混じっているんだ。と気付かされた。 ※このテキストは大怪獣のあとしまつ他のいくつかの映画のネタバレに触れています。未鑑賞の方は読まれませんよう。  「大の大人たちが」あれ程怒り狂っているのだからと、この作品はそんなに悪いのか?という空気が醸成されているが、思い違いをしているのかもしれない。踊る大捜査線劇場版一作目での思い込みによる混迷と同じ構図も含まれているんだと思い至った。

          『邦キチ!映子さん』の「大怪獣のあとしまつ」回を読んで

          『大怪獣のあとしまつ』の主人公をシステムエンジニアに例えて観たなら

          ※ネタバレを具体的に書き綴っています。この映画を未鑑賞の方はこの先読まれませんよう。 映画は幾通りもの解釈(クソ認定も有り)を楽しめるものだと思うのですが、例えば。 大怪獣のあとしまつ、見方によっては、  甚大な被害をもたらした未知のPCウイルス(怪獣)が謎のクラッシュ(謎の光球)で止まり、脅威は鎮静化されたものの、クライアント(政府)が誰もババを引きたがらずその責任とともに駆除作業(ハズレくじ)を派遣切りするつもりの下請け業者(特務隊)に押し付ける。その際に頭取秘書(

          『大怪獣のあとしまつ』の主人公をシステムエンジニアに例えて観たなら