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エンターテインメントの秘密が面白すぎる。(本紹介3冊)

世の中には、さまざまなエンターテインメントというものが流行っています。どこにいてもそれは同じで、アメリカでも韓国でも日本でも、どこにでもアイドルやアーティスト、コメディアン、アニメなどのようなものが常に流行し続けます。

そんな中、絶対あなたを虜にしてしまうエンターテインメントに関した本を3冊だけ紹介したいと思います。全て新書なので次々に読めてしまうので、まとめて購入もお薦めです!

オタク要素や推しという日本発祥の文化が世界でどれだけブルーオーシャンで、いかにしてビジネスや経済に影響を与えているのでしょうか。ビジネスマンがこれを読んでみるとさらに今あるプロジェクトの拡大やビジネスモデルの見直しにもなるかもしれません!


『推しエコノミー』

「すべてのエンタメプロデューサーが、今を知るためにまずは読むべき、唯一の教科書」 ――佐渡島庸平氏

「メガヒットのルールが変わった。新しいリテラシーを得た者が、地殻変動後の覇権を握る」 ――尾原和啓氏

amazonより

デジタルのエンタメについて網羅した書籍

鬼滅、ウマ娘、Fortnite、荒野行動、半沢…
ゲーム、アニメ、動画の経済圏を支配するのは、世界が絶賛する日本の「オタク経済圏」か、攻勢を強める米中の「ハリウッド経済圏」か?
のようなエンタメに関する全般的なことを世界視点で捉えた貴重な一冊

【目次】

第1章 メガヒットの裏側で進む地殻変動
『鬼滅』が「日本の時代錯誤」に突きつけた刃
フォートナイトが見せつけたゲーム空間によるエンタメ市場の侵食
半沢「劇場」が見せたテレビ業界の未来
オンラインキャバクラが物語るライブエンタメの「むき出しの価値」
産業カテゴリーの大変革

第2章 「萌え」から「推し」へ、ファンの変化からみる「風の時代」
しがらみなく夢中になれる共体験がエンタメになる
タムパ重視で動くユーザーにとっての価値最大化
なぜ必死になってコンテンツを見るのか?
なぜバトルロワイヤルゲームだけが流行るのか?
『ウマ娘』ブーム大爆発が物語る美少女キャラの新ステージ
受信リテラシーから発信リテラシーへ
コナンとシンエヴァ、100億円を創り出す物語

第3章 エンタメの地政学
米中エンタメ覇権競争と日本唯一の挑戦者ソニー
宮崎駿の新作なしで成長するジブリを支える中国の驚異
ハリウッド経済圏とオタク経済圏
戦いの終着点

第4章 推しエコノミーの確立へ
キャラクターと貨幣の類似性
世界観の欧米と、キャラクターの日本
日本のエンタメは誰が救うのか?

「推す」は希少な時間資源の投下によって行われる。基本的には、未来永劫それが続く前提で、有限な時間資源を投じていきたい。『推しが武道館いってくれたら死ぬ』というアニメもあるが、実は推しが武道館にいくことを避けたいと思うファン心理も同時に存在する。(中略)安パイなコンテンツを求める人が増えると、新奇なものが展開されづらくなる。ある程度ブランドがあり、約束されたコンテンツに人々は群がるようになる。大ヒットがさらに大ヒットするという現象は今後さらに強くなるだろう。(中略)浮動ユーザーを味方につけるためにファンが必要であり、インフルエンサーが必要になる。「このコンテンツは安パイだよ。時間を費やしても、その体験は無駄にはならないよ」という信号をブランドとして送る必要がある。

『推しエコノミー』より

【著者プロフィール】

中山淳雄(なかやま・あつお)
エンタメ社会学者。Re entertainment代表取締役。慶応義塾大学経済学部訪問研究員。立命館大学ゲーム研究センター客員研究員。1980年栃木県生まれ。東京大学大学院修了(社会学専攻)。カナダのMcGill大学MBA修了。リクルートスタッフィング、DeNA、デロイトトーマツコンサルティングを経て、バンダイナムコスタジオでカナダ、マレーシアにてゲーム開発会社・アート会社を新規設立。2016年からブシロードインターナショナル社長としてシンガポールに駐在し、日本コンテンツ(カードゲーム、アニメ、ゲーム、プロレス、音楽、イベント)の海外展開を担当する。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、シンガポール南洋工科大学非常勤講師も歴任。2021年7月にエンタメの経済圏創出と再現性を追求する株式会社Re entertainmentを設立し、大学での研究と経営コンサルティングを行っている。著書に『オタク経済圏創世記』(日経BP)、『ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか』(PHPビジネス新書)、『ヒットの法則が変わった いいモノを作っても、なぜ売れない?』(PHPビジネス新書)、『ボランティア社会の誕生』(三重大学出版会、日本修士論文賞受賞作)などがある。




『「推し」の科学』

認知科学でみる 人間の知性

漫画やアニメの登場人物に感情移入し、二次元の絵や映像に実在を感じる。
はたまた実際に出会い触れることはほとんどないアイドルやアーティストの存在に大きな生きる意味を見出す。
これらの「推す」という行為は、認知科学では「プロジェクション・サイエンス」と呼ばれる最新の概念で説明ができる。
「いま、そこにない」ものに思いを馳せること、そしてそれを他者とも共有できることは人間ならではの「知性」なのだ。
本書では、「推し」をめぐるさまざまな行動を端緒として、「プロジェクション」というこころの働きを紐解く。

【目次】

はじめに
第一章 ♯「推し」で学ぶプロジェクション ―応援―
第二章 プロジェクションを共有するコミュニティの快楽 ―生成―
第三章 「推し」との相互作用が生まれるとき ―育成―
第四章 ヒトの知性とプロジェクション ―未来―
第五章 とびだす心、ひろがる身体 ―拡張―
第六章 プロジェクションが認識世界を豊かにする ―救済―
おわりに

【本文一部】

「推し」に救われたという経験は、「推し」が自分に直接なにかしてくれたということではありません。
「推し」によって自分がなにかに気づいたり、自分がなにかできるようになったり、自分をとりまく世界のとらえ方が変わったということなのでしょう。
あらためて考えてみると、このような自分のありようとこころの変化は、本書のテーマである「プロジェクション」がもたらす事象そのものです。
はじめて聞いたという人が多いと思いますが「プロジェクション」とは、こころの働きのひとつで、認知科学から提唱された最新の概念です。

『「推し」の科学』より

【著者プロフィール】

久保 (川合) 南海子 (くぼ (かわい) なみこ)
一九七四年東京都生まれ。日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻博士課程修了。博士(心理学)。日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員、京都大学こころの未来研究センター助教などを経て、現在、愛知淑徳大学心理学部教授。専門は実験心理学、生涯発達心理学、認知科学。著書に『女性研究者とワークライフバランス キャリアを積むこと、家族を持つこと』(新曜社)ほか多数。




『エンタメの未来2031』

欧米の最新情報から現況と課題を分析し、これから10年の潮流と国内への影響を徹底予測します。エンタメ業界に携わる方々はもちろん、一般読者の方々にもご理解いただけるよう、わかりやすく解説しています。

【目次】

プロローグ 10兆円のエンタメ撤退劇 ─ AT&Tは何に負けたのか

第1章 総論 未来のエンタメはこうなる、100年に一度の大転換期
エンタメはハイテクの産物 / インターネットが塗り替える / エンタメが日常
生活を覆い尽くす / 仮想と現実のいいとこ取り/エンタメが産業を変える など

第2章 映画 無尽蔵の映像作品を、味わい尽くせる環境に
封切り初日にスマホで映画鑑賞 / ハリウッド流の宣伝・制作手法は終わり /
ネットフリックスの新流儀 / 劇場のスマート化やサブスクも など

第3章 放送 テレビもネットが主戦場、手厚いサービスでファンを拡大
すべてのコンテンツをネットで/コンテンツも広告もカスタマイズ / コンテ
ンツが広告に / eコマースからtコマースへ / スタジオとお茶の間が地続きに など

第4章 音楽 音楽の未来はストリーミング、ライブやファンはメタバースへ
ヒットを左右する巨大な力/アーティストに直接サブスク / SNSはメタバースに /ファンとの交流やNFT売買も/リアルなライブもデジタル化 など

第5章 スポーツ NFTにファントークン、暗号資産はプロスポーツを救うか
NFTがスポーツ界を席巻 / 「 ファントークン 」 が急拡大 / ファンもバーチャル空間に/すべてはメタバースへ / スタジアムはとことんスマートに / 日本のプロリーグの未来 など

第6章 演劇 ITと先達のノウハウをフル活用、目指すは日本版ブロードウェイ
ブロードウェイもSVODで / ストリーミングが宣伝に / オンライン演劇やVR活用も / 演劇は富裕層のものに ? / 横ばい続く日本の演劇市場 / 2.5次元だけには頼れず など


【著者プロフィール】

北谷賢司(きたたに・けんじ)
米ワシントン州立大学レスター・スミス栄誉教授、同大学財団理事、金沢工業大学虎ノ門大学院教授、同大学コンテンツ&テクノロジー融合研究所所長。ワシントン州立大学卒、ウイスコンシン大学マジソン本校大学院にて通信法、メディア経営を専攻し、1981年に博士号を取得。ワシントン州立大学助教授に就任、放送報道、制作、経営を担当後、インディアナ大学に招聘され、テレコミュニケーション学部経営研究所副所長を務めた。学務と並行し、日本テレビ、TBSで国際事業顧問を務め、TBSメディア総研取締役、TBS米国法人上席副社長、東京ドーム取締役兼米国法人社長、ソニー本社執行役員兼米国ソニーEVPを経て、33年間滞在した米国から2004年に帰国。ソニー特別顧問、ぴあ社外取締役、ローソン顧問、エイベックス国際ホールディングス社長を歴任。1990年代に東京ドーム招聘興行担当役員としてNFL、NBA、ローリング・ストーンズの興行を日本初開催、U2、マドンナ、マイケル・ジャクソンほか多数のアーティストを招聘した。博士号を持つ伝説のプロモーター「ドクターK」として世界的に著名。2018~2019年にセリーヌ・ディオン、エド・シーランの来日ドーム公演も、米大手ライブエンタメ企業、AEGのアジア担当EVP、日本代表として手掛け、同社の名古屋、大阪のアリーナ建設権の取得にも寄与した。インターFM897取締役、ブロードメディア監査役も務める。主な著書に『エンターテインメント・ビジネスの未来2020-2029』『同ポストパンデミック編』『ライブ・エンタテインメント新世紀』『人を動かす力、お金を動かす力』など。




読んでいただき、ありがとうございました!!

飯野健広:じんくん

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