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【政治に興味ない人が書いた政治の本】:『22世紀の民主主義ー選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』

最近話題の人、
成田悠輔

最近話題の人の本、
『22世紀の民主主義』

最近話題の人の本のサブタイトル、
「選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」

この本を読んでみた感想と合理主義的な考えからどう発展できるのか?天才は何を考えているのか?を僕なりの解釈で書いてみたいと思います。

新書でページは230ページほど。読みやすく、文自体も難解ではないので、読みやすい。政治を知らなくても、ただ読んでみたいって感じでも読めてしまう本です。(おすすめってこと!!

目次

この本の魅力

"研究者らしい"

まずは本書の魅力について、ちょっと箇条書きにしたいと思う。この本は実に、"研究者らしい"。僕自身、これまで多くの本を読んできたが、この書き方は面白い。

  • 要約がある

  • 断言と言い訳

  • 接続詞の使い方でグッと引き込む

  • データを引っ張ってくる

  • 参考文献がついている

  • 新書である

  • 新規性・独自性のある主張

  • 真面目

  • 政治に興味がない

実に成田さんらしい。そして要約をまずは読み、、、全体を理解した上で、内容を読んでいく。論文っぽい。だが、独特な接続詞と論調、言葉の使い方で堅苦しくはない。非常に読みやすい。

そして、成田さんはどうしても政治に興味が持てないそう。だからこそ客観的にデータなどをもっていうことができた、そういう本です。政治に興味がないのに視点を変えてみてみた結果、"勝手に画一的になってしまった"というのが本音でしょう。

成田さんの経歴と小話

<経歴>
東大・経済学部首席卒業
→東大大学院・経済学研究科修士課程修了
→マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D.取得
→イェール大学経済学部の助教授

東大(世界大学ランキング:35位)
MIT(世界大学ランキング:5位)
イェール大学(世界大学ランキング:9位)

https://eleminist.com/article/1709 より

成田さんは、「自分はマシな研究者」だと思っているらしいです。どっかの動画で喋ってました。笑


「選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」を読み解く。

他の人のnote紹介

いきなりとは思いますが、『22世紀の民主主義』を読んでみた人たちが書いたnoteを簡単に引用させていただきながらも、概要を知ってもらえれば、いいかなと思っております。(引用失礼致します!!)

- 民意を政治に反映する新しいシステムが提案されている。
- 民意を反映するのに「得票数」が適切なのか?
 →また、子供の能力や社会人の能力などの判断基準は適切か?
- 現在の民主主義が終わっている

"読書メモ:22世紀の民主主義_20220809"|ミサフク🧐考え事大好き より。一部改

- 選挙って雑すぎ
 →本当に民意を反映しているとは言えないのが現状
- 政治だってアルゴリズムでいいじゃないか!
 →私たちの民意をアルゴリズムで集約できるような仕組みを作った方が、本当に私たちが求める政治ができる
 →すでにgoogleやamazonで使われている

"22世紀の民主主義"|むちまる読書交換日記 より。一部改

- 本気で日本をよくしようと思うなら、「ああすれば、こうなる」を疑い、もっと深度を掘り下げていかねばならない

"22世紀の民主主義と教育の狭間"|ねこぜ@小学校の先生 より。一部改

ざっと、日本という国または民主主義国家について触れた本で、選挙や政治に触れ、その問題点と解決策に一石を投じている本となっています。

ただし、これは成田さん(著者)が言っている主張で戯言です。別に正解・不正解というわけではないことを念頭に置いておきましょう。


選挙はアルゴリズムになる

選挙ってなーに?

私たちの代表を選び私たちの意見を政治に反映させるためのもの。

選挙の意義|総務省

本当に選挙で、自分たちの意見を反映できているのか?
これに対して、成田さんはできていないのが現状だと考えています。確かにそうでしょう。自分たちが政党に入れる行為ができても、結果として、多数決でシルバー民主主義では反映されない。それは人口的に。

若者と老人は価値観が違う。

もし、老人が若者のためにできるとするなら、政治に参加しないか、老害は死ぬか、関わらないようにするか、しかない。もし、若者が日本のためにできるとするなら、革命を起こすか、独立国家を創造するか、老害を潰せる道を探すか、しかない。

でも、そうではなく、シルバー民主主義の実態は、政治家のビビりだろうとしていました。高齢者に対して忖度するイメージが刷り込まれているのでしょう。

そして、日本の人口ピラミッドを見ればわかることでしょう。若者(35歳)が選挙に行ったところで、この日本の現実は変わらないのです。あきらめましょう!!!


アルゴリズムってなーに?

Netflixやamazonのおすすめ、youtubeの一面、googleの無作為な情報提供など様々なところで個人に合うようなコンテンツの提供をしてくれていますよね?
これを人がやっているはずがありません。アルゴリズムという計算方法、すなわち「やり方」を工夫するのです。そうすることで、最適解や最適なコンテンツ抽出ができ、あなたたちに届けられています。

これを政治にも適応できるのでは?という提案が簡単に言えば成田さんの提案です。

これまで人間の好みや傾向、そして客観的なデータが蓄積されてきました。そして、今でもそれはされています。

それを活用して、意思決定アルゴリズムに託せばいい。そんな考えです。機会に支配される感覚や自分たちで決めれていないように思う感覚はわかりますが。でも、自分の意見や意思が一つのデータとなって、数億、数兆、京・垓・杼の数で均等に割り切られ結果を出します。

むしろ今の民主主義的な選挙の方式より、合理的に考えられていると言えませんか?これに加えて、ウェルビーイングやGDP・失業率なども含めて人間の脳では処理しきれない量を考えて結果を出せるようになります。


そうして、選挙はアルゴリズムというものに生まれ変わることができるのではないのか?ということです。


政治家はネコになる

政治家はネコになります。これは比喩でもあり、現実でもあります。
選挙がアルゴリズムになれば、政治家などは極端に言えば、なくなります。

そして、最近の選挙結果を見てましょう。

  • 暴露系Youtuberが選挙で当選した

  •  猫が大統領選に出馬した

  • 元俳優が国を背負っている

  • 首相がマリオの格好をする

驚いたものはありますか?全て世界でも日本でも起こっている現実なのです。そして、この人たちは、圧倒的に人気で成り上がることができています

ガーシーがなぜドバイにいて当選できるのでしょう?
猫がなぜアメリカの大統領選に立候補しているのでしょう?
元俳優が背負っている国は今、戦争をしています
わざわざオリンピックで首相がキャラ化した国は他にあるでしょうか?

人気で政治ができるようになっている今の世の中になっているのでしょう。だったら猫でも犬でもできます。かわいいじゃないですか。

ふざけるな、と思うかもしれないですが、それが現実になっているのが、今なのです。
だから、

政治家は猫になるのです。


ぜひ、ぽちって内容をよく読んでみてください!面白いです!!!!



感想

とても面白い本でしたし、難解か?と言われればそこまででもありません。しかし、様々な意見が飛び交っている中、画一的で、やばいように聞こえる裏にどれだけの意図が隠されているのか、がわかる成田さんの思考をまとめた一冊です。

これ以上に考えていることや現実はあるでしょう。

いろんなことを聞いてみたい、そんなふうに思いました。


関連本の紹介

ちなみに関連本として、こんなのも読むと、理解が深まります!ぜひ、手に取ってみてください。

池上彰 / 『これが「日本の民主主義」!』


池上彰 / 『高校生からわかる「資本論」』


橘玲 /『幸福の「資本」論』


ハンス・ロスリング,ほか /『FACTFULNESSー10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しくみる習慣』


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