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路地裏で揺らぐ -内在性解離の当事者研究-

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精神的虐待サバイバーであり、内在性解離を持って生きる僕たちを記録するエッセイを集めたマガジン。10人のパーツたちがそのときどきで思ったこと、考えたことをまとめている。
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2022年1月の記事一覧

久々のフラッシュバックと新しい対処の記録

久々のフラッシュバックと新しい対処の記録

直也です。

※タイトルの通り、フラッシュバックにまつわる記述がある。
心の元気な時にご一読いただくことをおすすめする。

先ほどひどいフラッシュバックに襲われた。

きっかけはある意味何気ないことで、この時一緒にいた相手に非はない。
たまたま僕たちの方で、それが地雷だっただけだ。

目の前の食事が「食べモノ」として認識できなくなり、つい1秒前まで存在していたはずの空腹感は消失している。
久々に直

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生まれた理由が自分への優しさをくれる

生まれた理由が自分への優しさをくれる

どうも。直也です。

ジェニーナ・フィッシャー著『トラウマによる解離からの回復』に、印象的な記述があった。

パーツ(解離人格)たちはなぜ生まれるのかという話だ。

ジェニーナさんは、主人格を守るためだと書いている。

「自分」を守るため、過去あるいは現在の過酷な状況を生き延びるための手段として、自分を分裂させる。

振る舞いや特性、場合によっては記憶までをも分担する。

自衛のためという、シンプ

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僕らに酒は向いてない

僕らに酒は向いてない

飲酒の翌日。
「監理者」はきりりと目覚め、僕は比較的スロースタート。
亜麻、翔もゆっくり目を覚ましたところ。
直は「ゔーん……」とうめいている。

もう、あまり飲むまいと思った。

解離を持つ方の中には、パーツたちを静かにさせておくために飲酒する方もおられるという。(ジェニーナ・フィッシャー「トラウマによる解離からの回復」より)

成人しているのは主くらいのもので、僕たちは全員未成年。

主の所感

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パーツは主人格を守る為に生まれるといい、解離は逃げられない「その場」からの離脱手段である。つまり自衛。
記憶を失うことによって自衛する人もいる中で、僕たちにとって忘れることは自衛に繋がらないと判断されたことを考えると奥深い気持ちになる。

直也

どうして僕たちは休めないの?

どうして僕たちは休めないの?

休み方がわからない。

休憩方法とか手段の問題ではなく、タイミングの問題で。

夜になるとほっとする。
今日という1日が終わって、ようやくのんびりしても許されるような気がするから。

逆に言えば、昼間は「何かしていなければならない」という見えないプレッシャーに追い立てられてしまう。

身の周りに、休憩をうまく1日の中に盛り込んでいる人がいなかったんだ。
ロールモデルを獲得できず、逆に頑張りすぎてい

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記事にするほどのことではないけれど。
親と顔を合わせる前後の体調不良がひどく自分でも驚くほど。
当日朝から離人感、無呼吸、歯の食いしばり、突然の脱力。帰宅後倦怠感、吐き気、食欲不振、無気力等々。それでも飲み込まれず対処できつつある自分の成長(?)を感じる。

直也