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いつか心に響くスピーチをしたい

私は、海外の著名人のスピーチやプレゼンをYouTubeやTEDで観るのが大好きだ。

先日、多くの人の前で話すことを全く苦にしないという記事を書いたけど、舞台度胸とかそういう次元の話ではない。

皆、話すときの表情が豊かで、時折ユーモアを交えながら、聴衆を惹きつける。話上手な人が多く、インスピレーションをもらうことが多々ある。

彼らのスピーチやプレゼンを通して、話し手の人としての魅力や生き様を垣間見ることができる(スピーチライターもいるとは思うけれど)。

欧米の人たち(欧米諸国で生まれ育った人達)は、自己表現がとにかく上手い。

日本人でももちろん感動的なスピーチやプレゼンをする人はいるけれど、「発表してます」感がでることが多く、表情やしぐさも単調になりがちだ。

これってアメリカでは、子供の時からクラスで発表することが多いから、「慣れ」からくるものだろうか。それとも婉曲的な物言いが少なく、ストレートな表現が多い英語ならではのものだろうか。

キング牧師の伝説的な演説には ”I have a dream(私には夢がある)” やオバマ元大統領の選挙戦でのスピーチには ”Yes, we can!(私たちにはできる)” など、耳障りのいいフレーズが効果的に使われていて、心に響く。

ここで、私が、落ち込んだ時に聴くスピーチを紹介したい(落ち込むことが多いので、暗唱までしてしまった、笑)。

一つはアップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏が2005年にスタンフォード大学で行った超有名な卒業式スピーチ。もう一つは『ハリーポッター』シリーズの作者・J.K.ローリング氏による2008年のハーバード大学での卒業式スピーチだ。

全文載せたいくらいだが、ここでは、私の気に入っている箇所だけ共有したい。

*スティーブ・ジョブズの2005年スタンフォード大学での卒業式スピーチ

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma ―which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

(和訳:時間というのは限られています。だから他人の人生を生きるような無駄遣いをしてはなりません。ドグマに捕らわれないで下さい。つまりそれは他人の考えに振り回されて生きることです。他人の意見から来る雑音に、自分の内なる声がかき消されないようにしてください。そして最も大事なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。心と直感は、あなたが 本当にやりたいことを既に知っています。それ以外の全てはどうでもいいことです。)

参照リンク:https://asu-yoku-laboratory.com/connecting-the-dots

ジョブズ氏自体、その人柄は賛否両論あるところだが、カリスマ経営者としての言葉はやはり胸に響く。

*J.K.ローリングの2008年ハーバード大学での卒業式スピーチ

The knowledge that you have emerged wiser and stronger from setbacks means that you are, ever after, secure in your ability to survive. You will never truly know yourself, or the strength of your relationships, until both have been tested by adversity. Such knowledge is a true gift, for all that it is painfully won, and it has been worth more than any qualification I ever earned.

―中略―

Life is difficult, and complicated, and beyond anyone’s total control, and the humility to know that will enable you to survive its vicissitudes.

(和訳:”挫折から這い上がって、賢く強くなれた”と知ることは、”これからずっと生き残る能力が自分にはある”という安心感に繋がります。自分自身や人との絆の強さなど、逆境に試されるまでは決して分からないでしょう。そのような知識は苦しみから得た賜物で、今まで得たどの資格よりも価値がありました。

―中略―

人生は困難で、複雑で、誰も完全にコントロールできません。そしてそれを知る謙虚さによって、人生の浮き沈みを切り抜けることができます。

参照リンク:https://story-is-king.com/post-466

私自身、実はハリーポッターのファンではないのだが、このスピーチを聴いて、J.K.ローリングのファンになってしまった。

スピーチを聴くたびに、人の心に響くような言葉を発信できるような、深みのある人間、そして人生を歩めたらいいな、と心から思う。

https://x.com/ATF_TOKYO

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