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『治したくない―ひがし町診療所の日々』(斉藤 道雄) / 『「脳コワさん」支援ガイド』(鈴木 大介)の紹介

『治したくない―ひがし町診療所の日々』(斉藤 道雄) / 『「脳コワさん」支援ガイド』(鈴木 大介)の紹介



『治したくない―ひがし町診療所の日々』(斉藤 道雄、みすず書房)元TBSの斉藤道雄さんの最新の著書。
斉藤さんが浦河について本を出すのは、『悩む力』(みすず書房、2002)、『治りませんように』(みすず書房、2010)に次いで3冊目です。

「ひがし町診療所」は、川村敏明先生が2014年5月1日に開院した精神科の診療所で、浦河日赤病院の精神科病棟が休止して以降、べてるのメンバーたちはみんなここ

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べてるアーカイブ35th(9) 「浦河の精神保健の歩みから」

べてるアーカイブ35th(9) 「浦河の精神保健の歩みから」

2019年の東京などでの講演会の内容から抜粋した部分のまとめです。浦河の精神保健の歩みを中心にお話されています。

向谷地生良(浦河べてるの家理事・北海道医療大学教授)
精神科で仕事をするようになったときに私が確信したのは、もし自分が病気になってここ(精神科病棟)に入院したら、自分が一番やっかいな患者さんになる自信があった。こういう構造のなかでは、自分は決して回復しないであろうっていうか、してやる

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べてるアーカイブ35th(8) 幻覚&妄想大会 2013~2016

べてるアーカイブ35th(8) 幻覚&妄想大会 2013~2016

G&M大会2013 ぱぴぷぺぽ賞伊藤知之様

あなたは、長年の「全力疾走かたまる状態」に磨きがかかり、パニック状態のメンバーからかかってきた電話相談で自分がパニックになり、絶叫することで相談したメンバーがびっくりして我に返るという、大変効果的なアプローチをあみ出され、相談援助の世界に新しい境地を開かれました。
このことによって、数々の伊藤さんのぱぴぷぺぽネタをべてる世界遺産として収録、保存しようと

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「小学校に医ケア児が普通に通える」豊中市に行ったけど外国みたいだった件

「小学校に医ケア児が普通に通える」豊中市に行ったけど外国みたいだった件

 医療的ケア児は、特別支援学校において母親の付き添いを求める東京都。

 先日、都議会で長年の悪しき伝統を2020年度からやめる、と都教育委員会は言いました。

 しかし、現場ではまだまだ変化の兆しは一向に見えてきません。

 翻って我々は、すでに付き添いなしで医ケア児が学校に通っている、という市に行ってきました。

 しかも特別支援学校ではなく、普通の小学校にです。

 今日はその様子をレポート

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日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムとコラボした「#こんな社会だったらいいな」投稿コンテストの審査結果を発表します!

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムとコラボした「#こんな社会だったらいいな」投稿コンテストの審査結果を発表します!

9月2日から1ヶ月間、みなさんの「こうなったらいいのにな」という、社会をちょっと良くするアイデアを募集した「 #こんな社会だったらいいな 」投稿コンテスト。期間中(9/2-10/2)には、なんと3,027もの作品をご応募いただきました!たくさんの素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査員2名と日本財団ソーシャルイノベーション

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METHOD | 障害と未来のしごとを考える小さな勉強会

METHOD | 障害と未来のしごとを考える小さな勉強会

福祉にたずさわる人と技術にたずさわる人が初めて出会って、いきなり「よし!何か一緒にやりましょう!」とはなりにくいものです。福祉と技術に関わらず、人と人の関係はまずはお互いを知るところから。山口情報芸術センター [YCAM] にて開催した小さな勉強会をご参考ください。

勉強会は、大きく分けて3部構成になっていました。第1部はおもにYCAMの紹介にあてられ、YCAM内部の見学ツアーもありました。第2

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べてるアーカイブ35th(7) 幻覚&妄想大会 2005~2012

べてるアーカイブ35th(7) 幻覚&妄想大会 2005~2012

G&M大会2005 グランプリ賞爆発救援隊一同様

あなたは、この一年、相次ぐ「爆発事故」に遭遇しながらも、よく団結し、 爆発のコントロールの研究と講演活動に励み、全国の爆発に苦しむ仲間の励ましと専門家への刺激を発信し続けました。

爆発救援隊への救援要請のトッ プは隊長を筆頭に今のところ他に手が回らない忙しさの中で、自分の救援活動に励む姿は、今後の当事者活動のモデルとなるでしょう。

よってここ

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