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「みんな違ってみんないい」をどう人間関係に活かしている?|人と自分が違うことで悩んでいる人へ|気づきサプリ

『みんな違ってみんないいと言われるけれど、あなたはそう思う?』

<もくじ>
■はじめに〜コミュニケーション型という多様な個性を知る
■タイプ1〜教え:教わる
■タイプ2〜みんな違うから化学反応を起こしてみたい
■タイプ3〜みんな違ってみんなお好きにどうぞ
■おわりに〜人と自分が違うことを人間関係の醍醐味にするために

はじめに〜コミュニケーション型という多様な個性を知る

最近は多様性という言葉をよく聞くようになってきた。

多様な価値観を持った人間の中で、それぞれが自分の意見を持って交流しながら生きているのだから、ずれや違和感が発生するのはすごく当然のことで、その原因と解決策がわからないまま放置しておくと、そのずれや違和感は次第に悩みになっていく。

<参考:ずれと悩みについて>

人はひとりひとり違う価値観を持っていると頭でわかっていても、どこか無意識であなたとわたしは同じはずと思っていると、そこから人間関係の歪みがひび割れ出すことがある。

というわけで、今日は自分が無意識でコミュニケーションに望んでいることについてちょっと思いを馳せてみるきっかけになったらいいなと思ってこの文章を書いている。


無意識でコミュニケーションに望んでいることも、実は人それぞれ違う。

だが、この部分はまさに「無意識」なので、まさかここが違うとは思わずに話が進んで問題が発生することがある。

自分がコミュニケーションに望んでいること・こうしたいと思っていることを把握しておくことは、多様な人を理解し、共に生きていく上で非常に役立つ。


これから、コミュニケーション型(「無意識でコミュニケーションに望んでいること」をそう呼ぶことにする)について3種類の違ったタイプを書いてみる。

「わたしもこういうところあるかも」

「こういうふうに考えたことはないなぁ」

「あの人こういう感じだなー」

と自分や周りの人に照らし合わせながら読んでみてほしい。


悩み相談を聞いていると、自分と相手がこの無意識でコミュニケーションに望んでいることがずれていることが原因になって人間関係の悩みが発生していることが結構多い。

無意識でコミュニケーションに望んでいることの多様性を理解できるようになると、人間関係はもっと軽く楽しくなると思うのだ。

その第一歩は、自分は無意識でコミュニケーションに何を望んでいるのか知ることからはじまる。

タイプ1〜教え:教わる

このタイプは、自分より優れた考えや先を行く経験をしている・視座を持っている人から教わり、自分が経験してきたことや乗り越えたことについては教えたいと望んでいる。

なので、日常的に、相談に乗ったりアドバイスすることが多い。

基本的に自分の中で結論が出たことのみ発言するので、自分の意見に対して、どう思う?という聞き方はあまりしない。どう思う?と聞く時には「これでいいよね?」という意味合いを持つ。

自信のないことや、結論が出ていないことについては質問されない限りあまり話さない。

■このタイプに発生しやすい人間関係の悩み例

・相手に伝えたいことが伝わらない。

・相手の悩みを解決してあげられない。

・面倒を見ていた人に裏切られて傷つく。

→自分がわかっていることは、教えてあげたいという気持ちが強いので、自分が過去に経験した悩みを持っている人から相談を受けたら、自分の経験を伝えて、「なるほど!そういうことか、そうしてみる!」と相手が納得することを期待していることが多い。

なので、相手が納得しなかったり、問題が解決しないまま悩んでいる姿を見続けることでモヤモヤしたりする。

また、自分で経験したことのない案件で相談をされると、明快なアドバイスができなくて、自分の力量不足だと悩み、自分の実力をあげたいと望むケースもある。

■このコミュニケーションタイプで困った時は

このタイプは、できないことや思い通りにならないことを原動力に自己探求・自己鍛錬の方向に進むことが多い。

それでうまくいっているなら問題はないが、悩みすぎてモヤモヤがなくならない場合は、タイプ2のコミュニケーションパターンを持っている人の世界観を少し取り入れると気が楽になることが多い。

伝えるだけでいいじゃない。相手が勝手に自分の都合の良いところだけ受け取ってもいいじゃない。わたしの言う通りにならなくてもいいじゃないという観点を持てると楽になる。

タイプ2〜みんな違うから化学反応を起こしてみたい

このタイプは一人一人違うとか同じとかその部分に対して興味がない。

ただ思っていることを言葉にし、相手が言ったことの中で自分的に面白いところがあったら、拾っていく。

望んでいるのは、コミュニケーション循環であって、どっちが合っているかとか答えを出すために会話をしているわけではない。

突然盛り上がったり、突然静かになったり、突然会話から離脱して自分のことをやり出したりすることもある。

■このタイプによって発生しやすい人間関係の悩み

・相談しているわけではないのに、相手がいつのまにかアドバイスモードになっていて問題解決しようとするので疲れる。

・「ちゃんと聞いている?」「そういうことじゃない」と言われたりして、相手が不満そうになることがある。

・楽しい会話と、どうでもいい会話が極端に分かれる。

→このタイプの人がタイプ1の人と話すと、双方に違った悩みが発生することがある。

タイプ1の人は、問題解決したいから話をテーマに戻そうとするのだが、タイプ2の人は問題を解決することに興味がないので、すぐ違う話に飛ぶ。

タイプ1の人に「前も言ったじゃない」とか、「この間と言っていることが違う」と言われても、タイプ2の人はそもそも覚えていないし、その話の頃には飽きているので違うことを考えている。

またこの次に書くタイプ3の人と話すと、自分勝手な人だなぁと評価されることもある。

■このコミュニケーションタイプで困った時は

→このタイプの人は基本的に自発的にコミュニケーションで困ることは少ない。自分が楽しいと思える人と話をして、つまらないと感じる人とは話をしないことで大抵の悩みは解消されるが、誰かと一緒に中長期的に過ごさないといけない時(家族・恋人・チーム等)に相手から不満が出てくることがある。

その場合、それを共に解決したいと思うのなら、相手は何を望んでいるのか・何を重要視しているのか理解して、コミュニケーションスタイルを少し工夫する必要が出てくるかもしれない。

タイプ3〜みんな違ってみんなお好きにどうぞ

このタイプは人間はひとりひとり違うからそれでいいじゃない。と人の意見にあまり干渉しない。観察が得意で「この人の考え方は好き。この人のはどうかと思う。この人は特になんとも思わない。」と自分の中ではしっかり批評しているけれど、それを発言することはないし、ましてや考え方を改めようとするようなこともない。

同様に、自分の意見や方針にもあれこれ言われることも好きじゃない。放っておいてほしい。アドバイスしたがる人のツボは心得ているから、適当に相槌打ったり、相手が満足するまで話させてあげる。でも、自分の意見が変わることはほぼない。

自分の意見を周りの人に話すことが少ないので、どう思っているか言語化されていない人も多い。

■このタイプによって発生しやすい人間関係の悩み例

・知らない間に周囲から勘違いされている。

・突然、私の何がいけないの?とか、何が不満なの?とか怒ってる?とか聞かれる。

・あなたのことがわからないといわれる。

・興味のないアドバイスを延々とする人に捕まって会うたびに色々言われるので、面倒臭い。

→自分で思っている以上に、なにひとつ伝えていないのだから仕方がない。あなたが思っているより、人は言葉で言わないと伝っていないことがたくさんある。

■このコミュニケーションタイプで困った時は

このタイプの人はよく巻き込まれる。

タイプ1の人からは心配され、アドバイスされ、この方がいいよと言われるし、タイプ2の人からは、どう思う?と言われ、どうとも思っていないから黙っていたらある日突然はっきり言ってよ!とキレられたり、無視されたりする。

なんでそうなったか意味がわからないと思うが、あなたが何も伝えないうちに周りの人が勝手にこう思っているんだろうと推測して妄想が広がっている状態であなたと接している。

ことを荒立てたくないかもしれないけれど、そうなるのが嫌だったら、日々思っていることを少しずつ伝えておこう。

さいごに〜人と自分が違うことを人間関係の醍醐味にするために

どうだっただろうか。自分が無意識でコミュニケーションに望んでいることに近いものはあっただろうか。

3種類にわかれますよ。ということではなくて、この3つのタイプをすこしずつ人は持っている。

もしかしたら接する相手によって、違うタイプとして接しているかもしれない。

(例:親とはタイプ1、仕事仲間とはタイプ2、彼女とはタイプ3とか )

また、タイプ1も2も3も、全然自分に当てはまるところがなかった人もいると思う。多分その人は過去にこれらのパターンから抜け出したか、今もう人間関係で悩むことはなくなった人だと思う。

一人一人の違いを活かしたい望むのなら人と自分が違うことは悩みの原因にならない。むしろ、多くの人と接する醍醐味になる。

そのためには、まず自分が望んでいることを把握し、他人が望んでいることを理解すること。

その先に、その違いをどうやってうまく融合させようかという段階に行くと人間は面白い。

記:サカキ


<類似記事:こちらはコミュニケーションよりひとまわり小さな「会話」にフォーカスをあてて書いた記事。>


広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。