タニグチ・イジー

タニグチ・イジー、詩人です。自由詩と定型詩(7行詩)を書いています。NBA・欧州サッカ…

タニグチ・イジー

タニグチ・イジー、詩人です。自由詩と定型詩(7行詩)を書いています。NBA・欧州サッカー(ハイライトばっか見てる。)70’sから2000年代のロックその他の音楽をよく聞いてます。ここには詩作品などをアップしていこうと思います。

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  • 詩の部屋

    「詩の部屋」をテーマにした7行詩の連作です。

  • 連作でない詩

    連作でない詩を読んだり、探したりしやすいようにまとめました。

記事一覧

詩の部屋 26 (2023年1月18日投稿)

  ○ 76 仕方がないので庭の椅子に座って アライグマの食事を眺めている ネギを齧りながらこちらを見て お茶も出ないのかよという表情をする 黙っていても注文が多い …

詩の部屋 25 (2023年1月17日投稿)

  ○ 73 ピザトーストを食べていると 猫がキッチンへやって来る 直ぐにコーラの入ったコップのところへきて うまそうに飲み始める 今までに見たことのない顔 お前、そ…

詩の部屋 24 (2023年1月16日投稿)

  ○ 70 ピザトーストのお供になる飲み物を探そうと 冷蔵庫を開けるとオレンジジュースの容器 それとコカ・コーラの瓶が入っている コップを二つ出して一つにオレンジ…

詩の部屋 23 (2023年1月11日投稿)

  ○ 67 もう正午になろうとしているので 冷蔵庫を開けてみるとチーズの袋 ピザソース、サラミまで入っている 朝のパンがまだ残っているので薄く切ってピザトーストを…

詩の部屋 22 (2023年1月10日投稿)

  ○ 64 椅子に座ってジュースを飲みながら庭木を眺める 太い木 細い木 分厚い葉 薄い葉 名前を知らないと全てを「木」と呼ぶが それらは幹を振り上げ葉を突き出し …

詩の部屋 21 (2023年1月9日投稿)

  ○ 61 そばに積まれた植木鉢と スコップを手に取る 大きく太い庭木の根元を何度か掘って その土を植木鉢に入れる 赤い花の写真がある袋を破って 小さく黒い種を数粒…

詩の部屋 20 (2023年1月7日投稿)

  ○ 58 庭へ行くとそこに大きなテーブルと二脚の椅子 窓からは死角で見えなかったもの もう古くてすっかりボロボロで 私は恐る恐る椅子に腰を下ろす テーブルには何か…

詩の部屋 19 (2023年1月6日投稿)

  ○ 55 猫はコーヒーを飲みながら 何か考えごとをしている 私は考えることが何もない だから彼の様子をずっと見ている 独り言をぶつぶつ言っているのは聞こえないふり…

詩の部屋 18 (2023年1月5日投稿)

  ○ 52 残っているミルクティーをゆっくり飲む ここには何もないのでやることがない 時間だけはたくさんあるので どうでもいいことにしっかりと使う コーヒーはすっか…

お知らせ その2

 こんばんは。  これまで挙げてきた「連作でない詩」ですが、そのほとんどにタイトルがなく、今までは表題を例えば「詩 2023年1月4日投稿」としてきました。ですが、先…

詩(人形を一つ作る…) 2023年1月4日投稿

  ○ 人形を一つ作る 腕は 片方がなく 脚は左右 反対 首は左に 傾いたまま 私はその 醜い人形を ジッと見つめて それから部屋の棚に 置く また一つ 人形を作る 今度は…

新しく「連作でない詩」をまとめました。

 いつも作品を読んでくださっている皆様、明けましておめでとうございます。たくさんの方に作品を読んでいただけていること、心から感謝いたします。。  最近は基本的に…

詩の部屋 17 (2023年1月3日投稿)

  ○ 49 まだぼんやりとしたままの頭を抱えて なぜこの部屋にいるのかを考えそうになる その前に気になるのは窓のカーテンが いつの間にか閉まっていること それからカ…

詩の部屋 16 (2023年1月1日投稿)

  ○ 46 ノートの前で肘をついていると 文字の一つが目の前にやって来る よく見るとノートの一角を指差していて そこにうっすらと何かが写っている 私は慌てて鉛筆でそ…

詩の部屋 15 (2022年12月31日投稿)

  ○ 43 猫は椅子の上に座って顔を洗って 髭を整えてから手を舐めている 机の上にあるカップには 紅茶が半分以上残っていて コーラの方が良かったのだろうかと反省する…

詩の部屋 14 (2022年12月30日投稿)

  ○ 40 詩の部屋にやって来て初めての夜 町は遠いのか車の音は全くしない 外から聞こえてくるのは虫の音と 詩がお互いにその名を呼び合う声 あるものは優しく、あるも…

詩の部屋 26 (2023年1月18日投稿)

  ○ 76

仕方がないので庭の椅子に座って
アライグマの食事を眺めている
ネギを齧りながらこちらを見て
お茶も出ないのかよという表情をする
黙っていても注文が多い
知らんぷりをしているとどこかから
ポケットウィスキーの瓶をだして一口飲んでいる

  ○ 77

一通り野菜を食べ終わると
アライグマはやれやれという様子で
庭に大の字になる
やれやれはこっちで追い出せばいいのか
ほっといていいのか

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詩の部屋 25 (2023年1月17日投稿)

  ○ 73

ピザトーストを食べていると
猫がキッチンへやって来る
直ぐにコーラの入ったコップのところへきて
うまそうに飲み始める
今までに見たことのない顔
お前、そんな顔もできるんだ
その顔を見ながらもう一口ピザトーストを齧る

  ○ 74

食事を終えてお茶でも入れようと思っていると
庭の方で大きな音がする
慌てて外へ出てみると何か大きなものがいる
大型犬ほどのアライグマ
手には大きな新聞

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詩の部屋 24 (2023年1月16日投稿)

  ○ 70

ピザトーストのお供になる飲み物を探そうと
冷蔵庫を開けるとオレンジジュースの容器
それとコカ・コーラの瓶が入っている
コップを二つ出して一つにオレンジジュースを
もう一つに瓶入りのコーラを注ぐ
オレンジジュースはずっと黙っているが
コーラは独り言が止まらない

  ○ 71

テーブルに二枚のピザトーストと
オレンジジュース
コーラの入ったコップは猫のため
「あいーん」でない方のピ

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詩の部屋 23 (2023年1月11日投稿)

  ○ 67

もう正午になろうとしているので
冷蔵庫を開けてみるとチーズの袋
ピザソース、サラミまで入っている
朝のパンがまだ残っているので薄く切ってピザトーストを作る
袋を開けるとチーズの形は
ひらがなとアルファベットと記号
使ってほしそうにこちらをジッと見ている

  ○ 68

パンの上にピザソースをたっぷり塗って
薄く切ったサラミと玉ねぎものせる
手のひらの上にチーズを少し取る
「あ」「

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詩の部屋 22 (2023年1月10日投稿)

  ○ 64

椅子に座ってジュースを飲みながら庭木を眺める
太い木 細い木 分厚い葉 薄い葉
名前を知らないと全てを「木」と呼ぶが
それらは幹を振り上げ葉を突き出し
それぞれの違いを見せつけてくる
一つ一つにあだ名をつけようと思うと
みな、しかめっ面をして向こうを向いてしまう

  ○ 65

キッチンの勝手口から室内に戻る
猫も後ろをついてきたので
扉を開けてお先に、と手招きする
いつも通りに

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詩の部屋 21 (2023年1月9日投稿)

  ○ 61

そばに積まれた植木鉢と
スコップを手に取る
大きく太い庭木の根元を何度か掘って
その土を植木鉢に入れる
赤い花の写真がある袋を破って
小さく黒い種を数粒蒔く
テーブルの上の言葉も集めて振りかけておく

  ○ 62

じょうろを探して庭のあちこちを見回す
庭の奥に真っ青なのがあって
水場の横に立てかけてある
勢いよく水を入れるといろいろな音が溢れて
音楽が庭いっぱいに広がる
その水

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詩の部屋 20 (2023年1月7日投稿)

  ○ 58

庭へ行くとそこに大きなテーブルと二脚の椅子
窓からは死角で見えなかったもの
もう古くてすっかりボロボロで
私は恐る恐る椅子に腰を下ろす
テーブルには何かが写っているようで
よく見るとただの木目で
私はここでもずっとボーっとしている

  ○ 59

ぼんやりと庭木を眺めてから
もう一度庭のテーブルの上を見る
すると風が吹くたびに様々な文字が浮かび上がる
それは荘子なのかソクラテスな

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詩の部屋 19 (2023年1月6日投稿)

  ○ 55

猫はコーヒーを飲みながら
何か考えごとをしている
私は考えることが何もない
だから彼の様子をずっと見ている
独り言をぶつぶつ言っているのは聞こえないふり
それでも気に入らないのか黙って向こうへ行ってしまう
またひとりになったので猫の帰りを待っている

  ○ 56

すっかりやることがなくなったので
キッチンへ行ってみる
よく見ると裏へ出る勝手口がある
ドアにはホワイトボードがぶら

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詩の部屋 18 (2023年1月5日投稿)

  ○ 52

残っているミルクティーをゆっくり飲む
ここには何もないのでやることがない
時間だけはたくさんあるので
どうでもいいことにしっかりと使う
コーヒーはすっかり冷めたのに
猫はまだやって来ない
彼と交わす話題をいくつも思い浮かべておく

  ○ 53

詩の部屋の窓を開けると
外の空気はまだ冷たさが残っている
庭のずっと向こうを飛んでいる鳥は
昨日やって来ていたのとは違う
彼ら彼女らは自

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お知らせ その2

お知らせ その2

 こんばんは。
 これまで挙げてきた「連作でない詩」ですが、そのほとんどにタイトルがなく、今までは表題を例えば「詩 2023年1月4日投稿」としてきました。ですが、先ほどいつどの詩を挙げたのかを調べたのですが、どれがどの詩なのか当人の私自身がわからないことに気づきました。なので、「連作でない詩」についてタイトルのない作品は、その作品の一行目、もしくは2行目の全部、ないしは一部を表題につけるようにい

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詩(人形を一つ作る…) 2023年1月4日投稿

  ○

人形を一つ作る
腕は
片方がなく
脚は左右
反対
首は左に
傾いたまま

私はその
醜い人形を
ジッと見つめて
それから部屋の棚に
置く

また一つ
人形を作る
今度は
首が長すぎて
胴が
短すぎる

その次は
足が長すぎて
腕が
ほとんどない
その次は
目と鼻が
小さすぎるのに
口ばかりが
大きい

できる人形
できる人形
どれも醜く
不格好
私の部屋の
棚は
そんな人形で
埋まってい

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新しく「連作でない詩」をまとめました。

新しく「連作でない詩」をまとめました。

 いつも作品を読んでくださっている皆様、明けましておめでとうございます。たくさんの方に作品を読んでいただけていること、心から感謝いたします。。
 最近は基本的に「詩の部屋」を続けてアップしていますが、時々全く違う作品を挙げたくなって、実際に挙げています(笑)。ですが、そうした連作でない詩が「詩の部屋」に紛れてしまって、読みにくいように思います。そうした作品を読みやすくするために、一応「詩の部屋」と

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詩の部屋 17 (2023年1月3日投稿)

  ○ 49

まだぼんやりとしたままの頭を抱えて
なぜこの部屋にいるのかを考えそうになる
その前に気になるのは窓のカーテンが
いつの間にか閉まっていること
それからカーテンの柄が水玉模様なこと
とりあえずカーテンを開けると晴れていて
私はお腹が空いたということに切り替わっている

  ○ 50

キッチンのテーブルの上を見ると
もうパンが盛られている皿がある
冷蔵庫にあるトマトを半分にして
ハム

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詩の部屋 16 (2023年1月1日投稿)

  ○ 46

ノートの前で肘をついていると
文字の一つが目の前にやって来る
よく見るとノートの一角を指差していて
そこにうっすらと何かが写っている
私は慌てて鉛筆でその写っているものをなぞる
するといくつもの素晴らしい詩が浮かび上がる
目が覚めるとその一節すら思い出せずに

  ○ 47

ぼんやりと目を開けても
ここがどこなのかしばらく分からない
見たこともない天井があって
寝心地もいつもと違

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詩の部屋 15 (2022年12月31日投稿)

  ○ 43

猫は椅子の上に座って顔を洗って
髭を整えてから手を舐めている
机の上にあるカップには
紅茶が半分以上残っていて
コーラの方が良かったのだろうかと反省する
猫もコーラを飲んだらげっぷをするのだろうか
最後にげっぷをしながら歩いた夜のことを思い出してみる

  ○ 44

詩の部屋のソファに横になって目をつぶる
浮かんでくるのは色々な文字が
様々な服装をして歩き回っている様子
互いに顔

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詩の部屋 14 (2022年12月30日投稿)

  ○ 40

詩の部屋にやって来て初めての夜
町は遠いのか車の音は全くしない
外から聞こえてくるのは虫の音と
詩がお互いにその名を呼び合う声
あるものは優しく、あるものはか細く
ロマンティックではなく完全にリアルで
誰かはずっと誰かの名を呼び続けていて

  ○ 41

猫はすっかりトランプに飽きたのか
部屋の中をグルグルと歩き回っている
私は起き上がってキッチンへ行き
紅茶を二人分入れる
猫は

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