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【書評】「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」――天才の「人間的な」面が分かる、これぞ正しく人物伝
いわゆる歴史上の人物の伝記というものは、2通りの読み方があると思う。
1つは、その人物の思想や生活様式を自分の人生に役立てようという、自己啓発書としての読み方であり、もう1つは、自分とは全く違う人間の生き方を垣間見て面白がろうという、エンターテインメントとしての読み方である。
本書、「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」は、間違いなく後者に属し、そして我々のような凡人には逆立ちしても前者
【書評】「復活力」――運命の女神、彼らに微笑んでくれてありがとう
「運命の女神」という言葉についてこれほど考えさせられた本はかつて無かったかもしれない。
本書「復活力」は、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの、子ども時代からコンビ結成、そしてM-1グランプリ優勝に至るまでを、二人それぞれの視点から書いたノンフィクションである。
勝負の世界は厳しい。
起業家、ミュージシャン、芸術家、そしてもちろん芸人も例外ではない。それは、才能に恵まれ、精一杯努力して技術を磨いて
「言葉の意味」はわからない~相場格言と小沢健二
最近、こんな本を読みました。
趣味程度ですが、少しだけ株を買っていることもあって、勉強の一環として読んだものです。
私の認識では、格言や諺などは、古典と呼ばれる書物群と同じもので、
・多くの人に言われていることであり、
・昔から言われ続けていることであり、
・そのため、時代や状況に左右されない普遍性がある
という性質から、いつでも誰でも役立てることができるのではないかと思ったのです。
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