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季節を味わう、七十二候のしらべ。

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季節を味わう、七十二候のしらべ。「禾乃登る(こくものすなわちみのる)」

季節を味わう、七十二候のしらべ。「禾乃登る(こくものすなわちみのる)」

note投稿19回目である。
今日から9月が始まったが、関東は急に肌寒くなった。
夕方職場を出ると、ひんやりとした風が半袖の隙間を通り抜けて思わず身震いした。
夏は静かに季節の主役を秋に譲ったらしい。

今回は七十ニ候紹介、第3回目である。

禾乃登る(こくものすなわちみのる)

新暦では9月2日〜6日 二十四節気「処暑」の末候

田んぼの稲穂に米粒がたわわに実り、穂を垂らす頃。

「禾」とは、本

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季節を味わう、七十二候のしらべ。「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」

note投稿15回目である。
ここ数日は日中こそ暑いが朝晩は少し過ごしやすくなってきたように感じる。
今回は七十二候紹介、第2回目である。

天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)

新暦では8月28日〜9月1日 二十四節気「処暑」の次候

8月も最終週に入り、夏の暑さが収まり始める頃。

「粛」は収まる、しずまる、弱まるという意味で、暑さの気が衰え、天地が涼しくなっていく様を表している。

とは

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季節を味わう、七十二候のしらべ。「綿柎開く(わたのはなしべひらく)」

note投稿12回目である。
投稿10回目を過ぎたあたりから、自分の語彙量の少なさ、使える言葉のバリエーションの少なさが気になりだした。

そこで語彙を増やし、また日本の文化について学ぶためにも5日に1回のペースで「七十ニ候(しちじゅうにこう)」を紹介して行こうと思う。

「七十ニ候」とはなんぞやと言うところを簡単に説明したい。
人々は昔から、太陽と月の巡りをみながら季節や月日を捉えていた。
その

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