「繊細さん」の幸せになる方法⑰ 不利な状況をいかに生き抜くか。(小説もあり)
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仕事で移動になった支店は、最下位支店だった。
そこは、不平不満と怠惰で溢れかえっていた。一人一人と話すと、皆いい人だった。
ただ、朝から「あー、帰りたい。疲れちゃったよ。」などと言っていて、仕事も嫌いで会社も嫌い、仲間も嫌いで、なにより自分が一番嫌い、唯一心を許している人と常に一緒にいる。昔の私か!というような。。。
そして、普通の人からするとそんなことで怒るの?というようなことで怒っている。
たとえば、お気に入りの人以外の人が何かを聞くと、そのこと自体がイライラするらしく、
「そのくらい自分で調べろよ!大体あいつ、前にも同じこと聞いてるじゃん(何カ月も前だったりする)。本当になめてるよ!なんなんだよ!俺のこと馬鹿にしてるよ!ていうか、馬鹿でしょ!あいつ本当に馬鹿だよ!大体あいつ・・・」等とずっと言っている。
そしてそれをみんなで、そうだそうだと盛り上がっている。皆がみんなそんな調子だった。
何度も心が折れそうになった。
毎日ご飯を食べている人にもこれなんだから、私なんてもっとすごいこと言われてるんだろうな。とは簡単に想像がつく。
あとで聞くと、昔は一生懸命仕事をしていたこともあるらしい。どんなに一生懸命やったところで、一枚の書類のミスで、始末書で人事評価がマイナスになり、給料カットになることがあるらしい。
長く働いている人が一番偉くて、書類が完璧なら給料が高い。
つまり、仕事なんてしない方が給料がいいし人事評価もいいんだよ。ということだった。
それでも、だからといって、何もしないで安住してしまうのは魂を売り渡してしまうようなものだ。
覚悟を決めてやるしかないのだ。
何度も何度もあの本を読み、なんとかかんとか、毎日毎日覚悟を決めて、心に栄養をもらっている。
そして、ふと、テレビを観たら、元銀行マンの僧侶で築地本願寺 宗務長、安永雄玄氏が話していた。
必要なことは現実を直視することと、どんなことにも負けないタフさが必要、と言っていた。
足を引っ張られることは当たり前ですよ。とのこと。
本来、とても繊細で優しい人たちなのだ。
繊細で敏感だから、全ての人の目線一つ、相槌一つ、息づかい一つで察してしまい、フォローしてあげたり励ましていたら常に愚痴の聞き役のようになってしまい、イライラして疲れ切り、怒りに代わる。
そして、様々な逆境でポッキリいってしまうと、こうなってしまう。
よくわかる。今は違うと思いたいが、同じ匂いがするんだろう。
毎日どうにかこうにか、必死に頑張ろう、と、踏ん張っているだけで、簡単に仲間入りできると思う。つまり、うんこ星人にようこそ、ということだ。
いつもと同じパターンで、今回も同じようにターゲットにされていることは分かった。ただ、ちゃんと対処方法は分かっていた。
武道フィトマインドで、何か言われていた気配を感じても、自分から常に周りの人に親切にして、感情的、感傷的にならないで氣を出す。
地獄に入ったら地獄の住人と仲良くなる。というのも一つの手らしい。
必死に、何を言われても、何をされても、心の中でありがとうを100万回言い続けている。
そして、目の前の人に親切に、自分より相手を先に、自分の仕事を早めに終わらせて、周りの人を手伝う。断固たる決意だ。
勿論、そんなことをしても感謝されるどころか、何をしても不平不満の対象として認定されているわけだったが、むしろ、あの本に書いてあったことはこういうことか、と、妙に納得していた。
世のため人のため、原理原則に合うことを、とにかく一瞬一瞬、断固たる決意で努めている。その後のことはどうにでもしてくれ。まあ、何とかなるだろう。
苦しい人生を歩みながら周囲の人を深く傷つける人には、社会的関心が足りないらしい。
これは、本当にそう思う。自分から先に周りの人に親切にしよう、という意識が抜け落ちている。
常に自分は被害者だから何かしてやるなんて考えられない、というわけだ。これは、ギャフン、だった。痛いところを突かれてしまった。
そこで、他人を幸せにしようと思うことで、自分のことを考えなくなる。
人は自分のことを考えるあまりに不安や恐怖、憂鬱症にさいなまれるそうだ。
※参考 新約 道は開ける D.カーネギー 田内志文訳 の中の引用アルフレッド・アドラー 著 人生の意味の心理学 アルテ 岸見一郎訳
目隠しをして暗闇で暴れている人たちをどうにかしようとか、いつか分かってくれるなんて思ってはいけない。
カーテンを開けて目隠しを取ってあげなければ、一生そのままだ。
そして、それは私の役目ではない。
※参考 本当の心の力 中村天風著
今、私には最強兵器、武道フィトマインドがある。
毎日アロマでケアをして、合氣道にも通っているし、国産青汁も大量に飲み続けている。
ストレスで肌がボロボロになる、とか、健康を害するなんて、悔しすぎる。
毎日、青汁を飲みまくり、アロマをかぎまくり、合氣道の後ろ受け身をして募金をして、周りの人を手伝い、汗は自分でかき、手柄は渡すと断固たる決意を常にし続けている。
そして職場の人の名前で寄付をしてみたら、家にその人の名前の寄付のお礼の領収書が届き、家族が怯えていた。
毎日湯たんぽを使い、夏でもホッカイロも使う。神社に通い、合氣道でなんとかやれている。
アロマは、やっぱり日本人は日本の精油が合うらしい。
海外のものは、正直、表面が強い。バーン!という感じで、スッと消える。濃度が100倍違うんじゃないか、という感じで、反発してしまう氣がする。
日本のものは、そんなにきつくない、というより、効き目も香りもないんじゃないか、というほどにスーッとなじんで、そのあとが長く強く効き続ける感じがする。
ちなみに、仕事時間よりもタバコを吸って不平不満を言っている時間のほうが多いので、部屋の中もタバコの匂いが充満している。
日当たり風通しが全くない部屋で、喫煙所の煙や笑い声が事務所に充満している。
朝から晩までありがとう。を、必死で言う。ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう。
家に帰ると、貧乏ゆすりが止まらない、イライラする、風邪をひきやすくなった。
だからこそ、毎日、必死にアロマと青汁、湯たんぽにホッカイロ、神社に合氣道でなんとかかんとか、踏ん張っている。
今の支店に来て、過去の自分を周りがどう感じていたのか、どう対処していたのか、よく分かった。
不平不満愚痴を言っているときは盛り上がるし、自分もすっきりするが、それと引き換えに大事なものを持っていかれている、ということだ。
そこに気が付かないと、常に人生がうまくいかない、という状態になる、ということがよく分かった。
ただ、普通に生きているだけで、あっちこっちに地雷があって、年がら年中傷ついていることも事実だ。
他人とコミュニケーションがうまくできない人が、家族とだけコミュニケーションがうまく取れるなんてことはない。と、誰かが言っていた。
風が吹くだけで全身に痛みが走るのと同じくらい、
他人がいるだけで、他人と一緒にいるだけで勝手に気を使い、勝手に傷つき、勝手に怒り、勝手に疲れ切って憔悴してしまう。
人より皮膚が一枚薄いんじゃないかと小学生の時に思っていた。
火傷して皮膚がめくれているのに、大丈夫だから洋服を着て元気に外に行け、と言われているようなものだと、感じていた。
それは、おぎゃあ、と生まれた時からそうなので、他の選択肢が分からない。
そして、こんなに大変なことを難なくやっている人達に勝手に劣等感を感じている。
最初から持っているカードが違うなんて誰も考えもしないのだ。それこそが生まれながらのセロトニンの差なのではないかと思う。
ではそのストレスをどう解消するのか。
突然の怒りや食べ物?薬?それで人生がうまくいくはずがないことはみんな分かっている。
だから武道フィトマインド。つまり、アロマをやったり青汁を飲んだり合氣道をするのだ。
毎日のお風呂上がりのアロマケアとハンカチにアロマを垂らすことでストレスを感じた時に出る脳の電気信号を書き換える。
筋肉の乳酸を流し、一気に回復する。
そして、合氣道で立ち姿の統一をし、統一体で氣をだして生活することでストレスを受けにくい体にする。これが、武道フィトマインドだ。
やっぱり、心も体も健康なら、どんなことも乗り越えていける、ということ。
遠回りなようで、踏ん張ってありがとうを言い続け、感謝して相手より先に親切にすることが道を開くのかもしれない。
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