「繊細さん」の幸せになる方法⑳ ちかん、セクハラ対処法。(小説あり)
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10人いれば1人は変な人がいる、という。
合氣道も例外ではなく、色々と教えてくれている生徒の男の人が、3カ月くらい経ったころ、呼吸動作という、簡単に言うとお互いに正座で向き合い、倒しあう、というもので、ひたすら練習をする時間に、耳打ちをしてきた。
「これは先生に聞かれると怒られると思いますけど、一番簡単に上手にできるのが、相手に抱き着いていくといいですよ。
そうすると、相手は逃げるでしょ。だから、簡単に倒せますよ。」
「はい、どうぞ」と、両手を広げて待っている。
・・・は?
彼に抱き着け、ということ、らしい。
そして、「さあ」「さあ」と、何度も促している。氣持ち悪い。
柔道とかでも多いと聞いていたが、まさかの合氣道でも。
その日は、無言で、無表情で一切動かず、後で先生にメールをした。
ちなみに、周りは一切動かない私を見て、若干ザワついていた。
小学生の女の子たちでも、高学年になってくると、大人に近くなってくる。
親も見学に来ているので、やめていった子たちもいる。それでなくても1年続かない子のほうが多い。大人はもっと難しい。
先生に一連のことを伝えてから、先生が目撃することも何度かあった。小学生や中学生に、頼まれてもいないのに教えるのだ。
そして、何度も自分の腕の中に女の子を倒れこませたりする。
そのたびに先生も、何度も本人に言っていて、「自分のことをしっかりやりなさい!」とガツンと言ってから、半年ほど顔を出さなかったが、また、頻繁に出てくるようになった。
そうすると、なぜかいつも近くによって来る。そのたびにサッといなくなる、気づかないふりをする、立ち姿の統一をして、関わらないように動く。
そして想像する。
「相手との間に大きな大きな川が流れている。
(実際に頭の中で今いる場所の相手との間に線を引く。大きな大きな川が流れているのを感じる。)
向こうからは声は届かないし、手も届かない。私はとても安心していて安全だ。」
これは、とても役に立つ。
昔は相手との間に何重にもつながった糸を斧のようなもので断ち切るイメージをしていた。
それも役に立つが、相手が目の前にいるときは大きな大きな川は、即効性がある。
出川哲郎さんが、いつも相手が見てくる、と思うのは、いつも自分が見ているからだ。と言っていた。
つまり、自分のアンテナが立っているということなので、そこを断ち切らなければいけない。
人生は、今までやってきたことのつけが、必ず起こる。
だから、逃げずに対峙して、正面から乗り越えることで、次の扉が開くらしい。
そこで逃げたら、また同じような人、同じような境遇になる。乗り越えなければ、何度でも起きる、と、あの本に書いてあった。
人が変わっても、場所が変わっても、やることが変わっても、自分が望んでいない人に執着されるのは変わらない。
でも、対処の仕方はもう分かっている。
やっとその人がいなくなったと思ったら、今度は別の人だ。
毎週、同じ舞台袖の場所で女子が着替えていて、男性はいつも倉庫で着替えているにもかかわらず、「うっかり」「間違えて」舞台袖のドアを開けて、「あっ!!」と言って、立ちすくんでいた。
その割には部屋中に目線を走らせていたのをしっかりと見てしまった。
この人は、前も、舞台裏に着替えをもって入っている。小学生が氣付かなかったら、あやうく氣づかずに目の前で着替えてしまうところだった。
合氣道ではお互いの距離が近かったり、接触することも多く、温かく優しく、相手を包み込むように見ることが大前提で、敵ではなく一心同体となることで相手を導くわけなので、そうなると当然、勘違いする輩も出てくるという事だ。
5人に一人くらいの割合でいる、というのは、通常のスポーツよりも少し多すぎるかと思う。
そして、そういう人に限って辞めないし、毎週欠かさず出席し、さらに級をあげている。
痴漢の時もそうだけど、自分のためにはなかなか言えない。
自意識過剰のようで恥ずかしい。
でも、そういう人は、私にだけやっているのではなく、人を選んでほかの子にもやっていることが多い。
そう、人を選んでいる。
そして、少し繊細なタイプの人は、そういうターゲットにもなりやすい。
私が言わなかったら小学生、中学生が餌食にされる。もう、色々やっていることもあるかもしれない。
今までも何度か電車の痴漢を目撃したことがあるし、自分もあったことが何度もあった。
電車の痴漢も、あなたがされたなら、他の子どもたちはもっと被害に遭っている。それを救うために教えてください。というほうが効果的だと思う。
ん?と思ったら、サッと動く。
周りを気にせずに、サッと動くんだ。
チラチラ見たり、気にしたり、というのは相手にとって大好物。
変なものにウィンクを与えなさんな。消極的なものはいつも、不用意な人々の周りを狙っているんだよ。
※ほんとうの心の力 中村天風
だから、氣を出して気配を感じる。出来れば近寄ってくる前にサッと動く。とっとと逃げる。
合氣道で氣を感じる練習をして、相手が動く瞬間にはすでに動いているように、常にリラックスして氣を感じることが大事。
これは日常のいたるところで使える呼吸だ。
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