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パーマをかけたら【わたし】が戻ってきた。

お気に入りのクロスバイクに、スリムなパンツ。
シンプルなリュックには文庫本。

ちょっと遠くのパン屋さんではバケットを買って、バックから少しはみだしたりなんかして。

雨の日は、鮮やかな色のニット。
クールなタイトスカート。
窓辺の席でコーヒーを飲む。

オシャレするときにはモノトーンと濃いリップで。
どこへでも歩いて行かれるローヒールのパンプスに、肌の色に合うゴールドの腕時計。

決して高級なものばかりではないけれど、わたしはオシャレをするのが大好きです。
自分らしいスタイルを確立するのも、その時々のライフステージによって新しいファッションに挑戦するのも、どちらも楽しいです。

ですが、出産してから、悲しいことにどんな服を着てもどんな髪型をしても、自分自身にどことなくちぐはぐな印象を持つようになってしまいました。

今回はそんな【ちぐはぐ】状態から、【自分らしさ】を取り戻した経緯についてお話しします。

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どんな髪型もしっくりこない

髪型で自分らしさを取り戻した話

出産前のヘアスタイルはワンレンのセミロング。
オールバックにして1つにまとめるのがお気に入りでした。

しかし、わたしの髪は毛量が多くて太い!
そのため、お腹がぱんぱんに膨らんだ産み月には、ヘアドライヤーをするのも一苦労。

そこで「ボブヘアにしたら、なんかママっぽいし…!」と、約2年ぶりに髪を短くしたのです。

そして出産後、ワンレンのショートボブは授乳のときにかなり邪魔になることに気付きました…(笑)

授乳だけでなく、抱っこしてあやしたりおむつを替えたり沐浴させたり、赤ちゃんのお世話をするときには俯くことが多いです。
段々とイライラしてきたわたしは、ワンレンから前髪を作ることにしました。

前髪をシースルーにしたのと同時に、産後の疲れでむしゃくしゃしていたのでブリーチカラーを入れることに。
ボブヘアの内側だけを真っ赤に染めて、いわゆる【イヤリングカラー】と言われる状態にしたのでした。
(ちなみにお宮参りの時にはその尖ったヘアスタイルで写真に写りました)

だいたいの人に似合うボブヘアにしたものの、やはり下を向くときに髪が邪魔なのと、肩のところで広がってくるのに耐えられなくなったわたし。
ブリーチにもすぐに飽きてしまって、普通にショートカット(かなり短め)に変更することにしました。

「ショートカットが似合うね!」と言われ続けてウン十年、やっぱりわたしにはショートよね、なんて思っていたのですが…。
実際にショートカットにしてみると、なんかダサい…。

「わたしってこんなに垢抜けない感じだったっけ?」
「出産してからスタイルも悪くなってしまったし、なんでこんなことになっちゃったの?」

と、悲しい気持ちで胸がいっぱいになりました。
あんなにオシャレを楽しんでいたのに、出産したことで急激に自分が変わってしまって「どうして命懸けで出産したのに、こんな想いをしなきゃいけないの?」と、気持ちが沈んでしまったんです。


「パーマかけてみたら?」の鶴の一声

髪型で自分らしさを取り戻した話

なぜこんな短期間に何度も髪型を変えられたのかというと、実はわたしの母が美容院を経営しているからなのです。

何度も髪型を変えまくり、そのたびに落ち込んでいるわたしをみて、母が「あんた、パーマをかけてみたら?今の感じやとパーマ、似合うと思うで」と一言。

そういえば、昔はパーマヘアが好きで、よくかけてもらっていたのですが、ここ数年はしていませんでした。
「とにかく垢抜けたい!ママになったからってオシャレを楽しめないのは嫌だ!」と、藁にもすがる思いでお願いしたところ、これが驚くほどいまの自分にしっくり来たのでした。

髪型が仕上がり、鏡を覗き込んでみると、「やっと自分が戻ってきた!」という感覚になりました。


新しいのに自分らしい!

髪型で自分らしさを取り戻した話

現在の髪型を文章で表現すると、【かろやか】。

実はこのキーワード、自分にはあまりなかったものでした(自分で感じていることです)。

自分自身を演出するうえで、今まで重要視していたのは【華やかさ】や【強さ】。
結婚してからは、【穏やか】だと言われることも多かったです。

パーマをかけたことで、自分に【かろやか】さが備わったように思ったのですが、これが今の自分にとってもしっくりくるんです!





今までの自分は「こう見せたい」「こうありたい」と言った思いが強く、そのイメージに向けて自分を作り上げていました。

ところが今はそういう感覚がなくなり、どんなときでも自然に、力を抜いていられるようになったのです。
そんな今の自分にしっくりくるのが、【かろやか】さなのでしょう。

この髪型に辿り着くまでに、何を着てもどんなヘアスタイルにしてもしっくり来なかったのは、セルフイメージと現在の自分とが一致していなかったからかもしれません。

今の髪型は新しいのに、すごく自分らしい!
提案をしてくれた母に感謝です。

しっくりくると気分もアガッて、さっそく春物のワンピースを買ってしまったのでした。

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