15.はじめてのイタリア留学ビザ申請
日本人がイタリアに90日を超えて滞在する場合にはビザを取得する必要があります。
私の留学期間は半年になったので長期滞在ビザが必要となり、その手続きが簡単ではありませんでした。
入学手続きをしてイタリア大使館へ
ビザの申請は居住地によって、東京のイタリア大使館、または大阪のイタリア総領事館へ出向いての手続きとなります。
私は東京に住民票があるので東京都港区にあるイタリア大使館でした。
1月末までにタオルミーナの語学学校の入学手続きを済ませ、就学ビザの申請に必要な書類をそろえて大使館に行ったのは2月半ば。
3月10日に日本を出発するつもりだったので、けっこうギリギリ。
それなのに、なんと学校から届いた提出用の書類2種類のうち1種類が無効だと言うのです。
至急イタリアから取り寄せて再提出せよ、とのこと。
まずはFAXで構わないと言われたので4日ほどかかって届いたものをすぐイタリア大使館に転送しました。
しかし、一向に反応がありません。
果てしなく不安。
しびれを切らして電話してみました。
そうしたら、私のビザはすでに発行されているのでいつでも取りに来て良いと言う。
最初に手続きをしてから1週間も経ってないし、追加書類をFAXで提出してからはまだ3日ほど。
意外と早かったです。
しかし、イタリアからすでに郵送されている追加書類の原紙がなかなか届きません。
結局、それが届いて無事にビザをゲットできたのは3月に入ってからでした。
入学許可証で受けられる割引特典
さて、留学先の学校に授業料を振り込むと「入学許可証」というものが発行されます。
入学者の名前、学校に通う期間、受講する授業時間の総数などが書いてあり 就学ビザを取るために必要なものです。
でもこの「入学許可証」、調べてみたら色々なシーンで便利に使えることがわかりました。
ビザ申請時に大使館へ原本を提出するので、コピーを取って手元に置いておくことをお勧めします。
留学保険
ビザの取得には、留学期間全てをカバーする保険への加入が必須です。
この保険料には「留学割引」というのがあり、私が利用した「ゼネラリ保険」では入学許可証のコピーを提出すると通常金額から10%割引きしてもらえました。
全部で80,000円ぐらいかかった保険料の10%、約8,000円安くなったので70,000円少しで保険に加入することができました。
留学専用航空券
入学許可証のコピーを提出すれば購入することができる「留学専用航空券」というのもありました。
2006年当時、イタリア行きに限って言えば、マレーシア航空とルフトハンザ航空にその設定があったので、私はカターニア空港へのアクセスが良い後者をチョイスしました。
行きは成田-ミュンヘン、降機1泊、ミュンヘン-カターニア。
ドイツには行ったことがないし、ちょっと雰囲気だけでも見てみたいと思ったのです。
帰りは、ブラに1ヶ月ほど滞在したいと思い、トリノ-フランクフルト-成田という路線にしました。
こんな変則的な1年オープンの航空券が159,000円だったので当時としては破格の金額だったと思います。
今でも存在しているのか気になって調べてみたら。
https://www.lufthansa.com/jp/ja/longstaystudent
ありました!
今では格安航空券でもっと安いものがあるかもしれません。
ただ、留学専用だと帰り便の予約変更が無料でできるのです。
格安航空券だと変更不可だったり、可能だとしても変更料が高かったりします。
長期の留学だと先の予定が変わることも考えられるので、比べてみて便利なほうを利用すると良いですね。
留学ビザの手続きに必要なもの
大使館の申請窓口には日本人がいるのですが、ただ、かなり、何というか、まぁ、平たく言えば、無愛想で圧が強いのでショックを受けないように。
また、ビザの申請に必要な書類は随時変わっています。
私が手続きをした2006年2月時点の情報をシェアしても意味がなさそうなので、イタリア大使館のURLを載せておきます。
現在ではビザ申請のために大使館へ行くには予約が必要、かつ面接もあるそうです。
こちらのファイルは2024年3月現在、語学留学に必要な書類リストです。
私からのアドバイスですが、リストになくても気になる書類は念のため全て持参していくことをお勧めします。
ちなみに現在の私はイタリアで滞在許可証の更新手続きをしていますが、とにかく必要そうなものは一切合切持って移民局へ出向いてます。
面談中にいろいろなことを聞かれ、その流れで提示したほうがスムーズな書類があったりするからです。
そう、イタリア大使館での手続きは、そのあとイタリアに待ち受けているさまざまな受難のまさに入り口!
ここでくじけていては、イタリア暮らしはできません。
武装をするかのように、ココロの準備も含めできるだけの用意をして挑むことをお勧めします。
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