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96.自営業をするなら税理士は必須

最終的にひとりの税理士に決めて依頼するまで、さまざまな税務用語満載のイタリア語を辞書を引きつつ日本語訳していました。
それで理解は深まったものの、やはり自分一人で全ての手続きをすることは不可能だったと思います。


税理士に頼んだこと、頼んでいること

イタリアでP.IVA(税務番号)を取得し税金を納めるには税理士の支援が必要なので、何か事業をするには必須な存在です。

最初に就労用の滞在許可証に切り替えるときに依頼したのは、P.IVA取得とそれにまつわる書類の発行。
以降は、年に1度の納税書類の作成を依頼しています。

自分で準備するのは、私の場合、パーソナルショッパーの顧客への発行済みFattura(ファットゥーラ・請求書)のみです。
税理士はその金額を元に納税用の書類と、年間売り上げを証明する書類を作成してくれます。

その2種類の書類は2年に1度の滞在許可証更新時にも必要です。
申請する年の前年分を元に更新用の申請書類を作成します。

イタリアの税理士の仕事

就学用から就労用の滞在許可証へ切り替えるにあたり、私は3人の税理士に話を聞くというなかなかに貴重な経験をしました。

この時に知ったのは、イタリアの法律には抜け道がたくさんあるということ。
困ったときはそうした抜け道をたくさん知っている、知識と経験の豊富な税理士の助けが必要になるということです。

個人で、しかも外国人がそれを考え付くことができるとは到底思えません。
彼らはプロフェッショナルとしての知見に加え、ちょっとした思いつきやアイディアで問題を解決し危機を切り抜けていきます。
そうした遊び心のような術を持っていることも、イタリアの税理士の大きな特徴と思います。

税法を守るだけでなく、それをおもちゃやゲームのように使いこなして楽しむ感じ。
日本の税理士の仕事ぶりと比べてどうでしょうか?

今日はイタリアの食前酒アペリティーボを紹介します
スプリッツと呼ばれるカクテルは、アペロールまたはカンパリに
プロセッコを混ぜて氷をたっぷり入れて作ります
夏のランチや夕食前のひとときを過ごすのに欠かせないスプリッツ
左はアペロールスプリッツ、右はカンパリスプリッツ


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