石見

全部嘘です。

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最近の記事

今日のこと

すごく気の合いそうな先輩がいる。仲良くなりたいので、ことあるたびにご飯に誘ったりしている。何について話しても、本当に面白い。相手の教養と専門知識の深さが底知れない上に、細かいポイントが合致する。チーズケーキが好きとか。私は相手のことをすごく知りたいんだと思う。 仲良くなりたい人と出会った時に私は、初手は上手いけどその後繋げられず段々と疎遠になることを繰り返している。だいたい3回目くらいで何かが合わなかったんだなって思う。私の話が下手だから。 でもこの人とは、毎週共通の予定で

    • 無意味なことを愛せるくらいの余裕、が知性だったらうれしいな

      • 🌸

        私だけが、ずっと好きだと言えたらそれでよかったんだと、咲く花を見て思うのに、誰一人そんなこと考えていなくて、誰かを見下しているような、羨ましいような気持ちになる。 好きな人が死んだことばかり考えていた青春を、無意味だと笑える今だからこそ、この気持ちは解らなくていいよと、心から思える。 私があっけらかんとしていられるのは、強いからでも、弱いからでもない。何も考えないようにして、そうしないと、過去の全てのことが意味があるようにそこに存在してしまうことが怖い。

        • 01/28

          布施琳太郎さんの『ラブレターの書き方』という講義を受けている。これが第二回目。 「ラブレター」という一貫したテーマも、取り扱う事例も自分の興味があることで、なにより休日に某所(それなりに都会)へ出かけることが楽しい。 今日感じたこと ・ラブレター、とは? 私はラブレターを純粋なものとして考えすぎているのかもしれない。自分と相手との二者関係は、何者(物)も介入できない神聖なものであるという、思い込みが強すぎる。 講義の内容に触れると、「制作主体X」という存在が重要なものとし

        今日のこと

          某日

          この春までに引っ越さなくてはいけないので、家を探していたが、冬のうちに拍子よく決まった。 高低差がある街。子供の頃、父が運転する車で首都高を走った時のワクワクに似ている。一見して無駄と思われるような高低差や階段や橋を楽しめる余裕があることは大切で、無駄に思われるようなことで人生は構成されているんだよなと最近は思う。実のところは人生なんて無駄なんだし。 午前様は本来の私の活動時間から外れているから友人との集合時間に案の定遅刻するが、目的が早めに達成されて食事を計画。あまり行か

          地下鉄の生温かさと窓の外の暗闇が嫌い。 地下鉄に乗らなくてはいけないほどには精神が参っていて、それでも乗れるくらいには元気。 バスは酔うから嫌い。

          地下鉄の生温かさと窓の外の暗闇が嫌い。 地下鉄に乗らなくてはいけないほどには精神が参っていて、それでも乗れるくらいには元気。 バスは酔うから嫌い。

          期待

          私は意外と他人に期待をしているんだ、と感じる機会が頻繁にあった。 逆説的に、私は他人に期待などしていない、と思っていたのだ。 同じ考え方の人間など存在しないとわかっていながら、それでいて歩み寄れる/歩み寄ってくれる、と心のどこかで信じていたのかもしれない。 もしも、他人が自分とは別の考え方を、単に別の考え方であるとしか思わないとしたら、私はどうすればよかったのか? それを拒絶と捉えてしまうことは、「間違っている」のだろうか。 私は、私が日常的にしている、他人を読み解いて、自

          定期的に遊んでいた友人が最近遊びに誘ってくれない、という話を別の友人にしたら、恋人でもできたんじゃない?と言われた。 よくある会話なのだが、どうも引っかかる。 そうか、恋人か…という、こちらは複雑な気持ちです。 本当に恋人と決まったわけではない。最近、世間話をした時に最近忙しいという話をしていたし、実際に忙しそうだから、まあ、別に気にしていないのだけれど。 恋愛に興味はない。駆け引きの独特な楽しさや、恋人の安心感を知らないわけじゃない。でも、もう疲れたなあ!ということです。

          20220923(改)

          溶けたサイダーをパーキングエリアに置いてきた。一面が青色の、窮屈さを乗り越えて降り立ったここが四畳半。水の中にいるような心地は空の中にいるような心地とは違うのかい。夕鶴、橋の袂にあるCAP制。体言止めで物を語るな。木村さんのおじさんは昨晩ベルガモットの宮殿にいたのよ、と飛魚の背中で母が言った途端、それが夢だと気づくだろうよ。サザンベルグの桃の色、昼にディナーを食べる生活を過ごして3光年を旅した。トリリンガルは凛とした鳥でした。アイリッシュコーヒーを一口どうぞ、残りはテーブルに

          20220923(改)

          牛タンはコストコの方が旨い

          自動車免許を取る。地元に戻るなら必要だから。 嘘ではない。けれど、本当でもない。 生まれた街は決められないが、住む街は決められる。 昔から、両親の友人と話すのが好きだった。親戚付き合いも、お盆に実家に集まって誰だかわからない親戚と話すのが楽しかった。 おとなは大抵こどもが好きで、こどもは少し図々しいくらいが丁度いい。礼儀正しさと、感謝があれば大体許してくれるし、喜んでくれる。 お茶を出されたら躊躇っても、その後ちゃんと飲んだ方がいいし、要望は少し過剰に幼ければ幼いほど、それ

          牛タンはコストコの方が旨い

          お元気ですか。 これは空です。 くう、そら、 そらです。 3両編成の2両目、中央10人掛けの席の真ん中進行方向寄り、金属の手すりは右手側、触れるか触れないか少し空気が冷たく感じるくらいの距離。 二駅先、海の町。 君と隣で海が見たかったし、空が見たかった。この夏は叶わなかったけれど、来年の夏だってあるんだって笑った。君が、YESと言わなければないよ。海や空が綺麗に見える時は、神経痛。 雨に降られたのは後ろめたいことがあるからだと、言ってきたその人は、子供の話をした。私は私

          0807

          蝉が地面でひっくり返っている。 茶色、緑色、灰色。死にかけなのか、死んだのか。Dying or dead? 中学の英語の授業を頭の傍に残しながら、近くの自販機まで水を買いに行く。 昔は自動販売機のことを自販機、と呼ぶのが嫌だった。いつ、自分の中で許されてしまったのか、考える。詰まっているのは、そんな今の自分への少しの遣る瀬無さだけで、それ以上ではない。昔の自分が嫌だった、というそれだけが、今の苦味の唯一の理由になる。 絹を取るために熱で死んでしまう蚕のことを思う。箱罠を置い

          私が幼稚園児のとき、曾祖母は生きていた。 玄関に大きな水槽があり、その中に大きな金魚がいる、扉が二重の家に、曾祖母は住んでいた。 玄関を開けて左手の部屋で、マリオをやっていた、ファミコンで。 曾祖父が亡くなった時、従兄弟がその部屋で、マリオをやっていた。私はそれを眺めていた。 ある時、従兄弟の家には、ファミコンがあった。ロフトもあった。 気づいた時には従兄弟の家は、従兄弟の家ではなくなっていた。 従兄弟の家は、叔父が吸っていた煙草の匂いがした。その家の前で、従兄弟と叔母と私は

          無題

          ベランダに出て、煙草を吸う。2週間に一度くらいの頻度でバーベキューをしている近所のマンションからも、物が焼ける匂いがする。部屋に戻って飲みかけのペットボトルを飲む。いつかスヌーピーが好きだからといつか手に取ったエビアンは普通でない味がして、なんとなくいつも買っている。時々軟水の水を買うと、水がさらに美味しく感じる。 物が溢れかえっていて床も見えなかった部屋は、1ヶ月ほど前に片付けた。段ボールはそのまま、去年の11月が賞味期限の炭酸水が置いてある。そろそろ引っ越したいから、そ

          結局ビジネス本を読む人が最強

          本の素晴らしさは、あの刹那的な浮遊感なんだ。主人公になった、とかではなくて、砂漠を独り歩くような気持ち。今の私はあまり本を読まないけれど、とても好きだよ。 図書館に勉強しに行こうと思ったけれど、きっと勉強なんてせずに、本を眺めて手に取って、時々読み耽ってしまうから、やめた。子供の頃から、私にとって図書館は勉強する場所なんかじゃなくて、本に出会う場所だから、図書館で勉強する気持ちが全然わからないんだな。友達が漢字の勉強をする横で、一人会計学の新書をめくってみた中学時代。 最

          結局ビジネス本を読む人が最強

          小籠包について

          食べるのが好きだ。人並みより食事にお金を使う家だったと思う。実家は海沿いの街だったからか、父が魚が好きだからか、よく海産物が食卓に並んだ。今、サザエが食べたい。 私が小学6年生の夏だったと思う。ほとんど旅行をしない家族だったが、中学に上がると部活なんかで忙しくなるから最後にディズニーランドに行こうと言った。1日目が東京観光で、2日目がディズニーランドに行った気がする。父を除いて1日目の夜にも夢の国に行ったような気がしてきた。父が自由行動をしたかったからだったような。 とにか

          小籠包について