住宅ローン減税制度ってみんなちゃんと知ってる?(前編)
別記事「巷に溢れるFP無料相談に要注意!!有料相談の価値とは・・・」の注釈編最後のPart6です。
⑤商品(契約)内容の丁寧な説明
FP無料相談の注意点については今回で最後になります。前回お伝えした通り無料FPの順序立てた話に乗っていくと「言われた通りにしなきゃ」という思いが芽生えてしまいます。
前回の記事を読んでない方はどうぞ↓
そうなってしまっては、もう聞く情報は信者の様に全て受け入れ態勢・・・
その状態で丁寧な説明をされるわけですから「なるほどー!」の連発です。
という訳で「無料だから・・・」と相談に行き、質問されたことに答え、情報を与え始めた段階でほぼ話は決まっているんです。危険!
実際に先日、お客様から相談を頂いた「無料FPの悪徳手口」について紹介します。
住宅ローン減税制度ってみんな知ってる?
「悪徳手口」とは言い過ぎかもしれませんがお客様心情で表現しました。
この相談者は年齢が若く、決して年収の高い方ではありませんでした。
早くにお子様が生まれたこともあり、会社の先輩からマイホーム購入を勧められ「確かに家賃を払い続けるのはもったいない」との思いでハウスメーカーで戸建て住宅を購入しました。
約1年前に契約し、2019年の春から入居。
無料FPに騙された!
その後、住宅ローン控除申請の為、諸手続きをしはじめて現実を知ったそうです。そして私のところへ相談に来ました。「騙されたー」と。
購入内容は総額約4,700万円のうち借入約4,500万円のほぼフルローンでした。そもそも今はローン審査が緩いことが問題なのかも・・・と思うこの頃。
かなり無理やりな組み方でした。というか「破産させる気か!」と思うほどでした。
住宅メーカー専属の無料FP
購入に際してはお決まりの「住宅メーカー専属の無料FP」に相談したそうです。
ライフプランのことなど教えてくれて親身になってくれた為、信用してしまったそうです。「これなら払っていけます」と言われそのまま契約に。
「払っていけます」の根拠になったライフプランの資料を見せてもらったところ、まさに驚愕でした。
かっつかつ!超節約してギリギリの算出。生活防衛資金もほぼ無し。
何か小さなトラブルがあれば一発アウトな計画でした。
もちろん「契約を決断したのはお客様」と言ってしまえばそれまでですが、私は相談者は悪くないと思いました。悪いのは「無料FP」です。
制度の説明が足りない!
「騙されたー」と相談をいただいた根源は「住宅ローン減税」についてでした。
「年末時点のローン残高の1%が10年間、戻ってきます。上限は40万円ですが」と説明を受けたそうです。
使っている単語に間違いはありませんが、かなり説明が足りない・・・(ちゃんと補足説明していきますね)
この足りない説明をもとに「ローン残高が4,000万円以上の間は毎年40万円、その後も1%が10年目まで戻ってきますのでローンは大きい方が得ですよ」と言われたそうです。
相談者はライフプランの説明により「10年で約380万円戻ってくる」と認識していたそうです。
40万円戻ってくるなんて嘘じゃん!
実際、今年の戻りは約10万円という結果だったのです!
これには幾つか説明が必要です。上限の基準や、どこから控除される(引かれる)か・・・
少しだけ複雑です。詳しくは次回にしましょう。
もし今、住宅購入を検討されている方がいましたら、少しでも参考になったら嬉しいです。また、家族や友人で住宅購入を検討している人がいたら注意喚起してあげて下さい。
新築購入だけでなく、条件はありますが中古住宅や増築、リフォームも対象になりますよ。
ということで今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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