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在宅医療の提供状況|市場調査レポート11日目

はじめに

おはようございます。医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

先日公開した、市場調査のためのデータセット病床機能報告のデータセットを使ったレポート作成の過程を公開しています。

今回は、在宅医療の提供状況について調べてみます。

データは病床機能報告を使います。

在宅医療の提供状況のデータがあります。

病床機能報告の中では、「在宅医療の提供状況」に関する項目があります。

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退院した患者の内、在宅医療を提供する患者が何人いるのかを示したデータです。

2025年に向けて、在宅医療の需要が増えていくと言われていますが、在宅医療の提供状況には地域ごとに差があるようです。

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在宅医療の提供が少ない地域においては、これから新たに在宅医療の提供を行っていくことも一つの選択肢になるかもしれません。

地域の在宅医療の提供状況を見てみる。

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今回も、大阪府茨木市を事例に見てみます。

上の段に全国平均のデータ、下の段に大阪府茨木市のデータを並べました。

濃いオレンジ色が「自院が在宅を提供する割合」、薄いオレンジ色が「他施設が在宅を提供する割合」を示しています。

全国平均のデータを見てみると、退院患者の内、自院が在宅が2.9%、他施設が在宅が4.2%となっています。合わせて、退院患者の7.1%に在宅医療を提供していることがわかります。

一方、大阪府茨木市では、退院患者の内、自院が在宅が0.5%、他施設が在宅が3.9%となっており、合わせて退院患者の4.4%に在宅医療を提供しています。

全国平均と比べると、やや少ない割合となりました。もしかするともう少し在宅医療の提供余地があるのかもしれません。

参考までに入院基本料・特定入院料別のデータも掲載します。

■急性期一般

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■回復期リハビリ

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■地域包括ケア

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■療養病棟

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4つの入院基本料・特定入院料でみると、回復期リハビリ入院料において、退院後、最も在宅医療を提供していることがわかります。

大阪府茨木市に関しては、自院が在宅の割合が少なく、他施設と連携して在宅を提供していることが多いようです。

おわりに

今回は、在宅医療の提供状況について見てみました。

以下のリンクから各地域のデータを調べることができますので、ぜひ触ってみてください。

ここまでの連載で市場調査のデータは以上にしようと思います。

次回は、これまでのデータをまとめたレポートを共有します。

興味を持ってくださった方はぜnoteとTwitterをフォローいただけると嬉しいです。

参考リンク
・市場調査レポートの作成 1日目
・市場調査レポートの作成 2日目
・市場調査レポートの作成 3日目
・市場調査レポートの作成 4日目
・市場調査レポートの作成 5日目
・市場調査レポートの作成 6日目
・市場調査レポートの作成 7日目
・市場調査レポートの作成 8日目
・市場調査レポートの作成 9日目
・市場調査レポートの作成 10日目

それではまた!

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