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【6日目】病床機能報告のデータセットを公開

はじめに

おはようございます。医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

昨日、病床機能報告のデータセットをひっそりと公開しました。

この病床機能報告のデータは医療機関の分析にとても有効に使えます。

今回は、病床機能報告について少し紹介しつつ、市場調査レポートの作成も進めていきます。

病床機能報告とは

病床機能報告制度というものがあります。毎年、医療機関が各病床機能について届け出る制度です。

届け出る情報が多岐にわたっている為、国の様々な政策の参考データとして活用されています。

集められた情報は、都道府県のホームページ厚生労働省サイトで公開されていますので、私たちも見ることができます。

今回、集計したデータのイメージはこのような感じです。

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病棟ごとに以下のような様々なデータを確認することができます。

・病床機能
・許可病床数/稼働病床数
・算定する入院基本料/特定入院料
・職種別の職員数
・診療科
・新規入院患者
・在棟患者延べ数
・退棟患者
・手術件数
・リハビリ件数

etc

こちらはほんの一例ですが、ほかにも病棟別に非常に多くの情報を確認することができます。

医療機関の分析をするうえでは、とても有用なデータになります。

日本は回復期病床が圧倒的に不足しています。

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病床機能報告を使って少しだけデータを見てみます。こちらは2025年の必要病床数と既存病床数との差を表したグラフです。(2025年の必要病床数はこちらで公開しています。)

2025年に向けては、回復期病床が23万5千床程度の不足しており、高度急性期・急性期・慢性期が過剰であることがわかります。

ちなみに、

今、市場調査レポートを作成中の大阪府茨木市が含まれる三島医療圏では、次のような結果となっています。

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三島医療圏では、急性期のみが病床過剰であり、その他の機能については不足しています。特に、回復期・慢性期が不足する見込みです。

このように地域によっても必要な病床機能は異なりますので、自院の位置する必要病床数と既存病床数の差を知って、今後提供していくべき医療を検討してみてはいかがでしょうか。

以下のツールで公開していますので、よろしければご自身の医療圏をチェックしてみてください。

おわりに

今回は、「【6日目】病床機能報告のデータセットを公開」と題して、病床機能報告について紹介させていただきました。

今、市場調査に必要な基本のデータを用いた市場調査レポートの作成を進めています。

少しだけ病床機能報告のデータも組み合わせることで、より分析を深めてきたいと思います。

今後も情報発信していきますので、よろしければnoteとTwitterをフォローいただけると嬉しいです。

参考リンク
・市場調査レポートの作成 1日目
・市場調査レポートの作成 2日目
・市場調査レポートの作成 3日目
・市場調査レポートの作成 4日目
・市場調査レポートの作成 5日目

それではまた!

記事を読んでくださりありがとうございます。読んでいただけることが励みになります。もしサポートいただけましたら、研究活動に使わせていただきます。