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日仏架け橋【フランコフォネット/Francophonet】 コタンタンAOC古来製法シ…

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日仏架け橋【フランコフォネット/Francophonet】 コタンタンAOC古来製法シードル&カルヴァドス【エルー(HEROUT)を日本へ紹介してます。

最近の記事

東京で出逢うノルマンディーの味

東京にいながらフランス的暮らし 自宅での会話も日仏ミックスなわたしの日常から、 東京に住むフランス人のお友達のお店を紹介します。 まるでフランスのお店🇫🇷 ノルマンディー出身のパトリック・ルメルの【Le coin vert ルコワンヴェール】  名前の通り、緑に囲まれて素敵な入り口! 既にフランス ウッディなファサードもこの木陰のベンチも、ようこそ〜と迎えてくれるような温かさ。 東京のフランス人地区と呼ばれる神楽坂のメイン通りからランスティチュ(日仏学院)方向へ向かう、東

    • シードル農家の世代交代:フランスの食の遺産「未来に残したいもの」

      Bonjour ! エルー日本代表のイリス慶子です。 エルー(HEROUT)との出逢いは2016年、お酒の国際見本市で2代目生産者マリーアニエスの通訳を担当したご縁でした。 美食の国フランスの知られざる遺産、コトンタンAOCのシードルを日本に紹介しています。 この記事では「遺産」という価値についてお話してみます。 エルー(HEROUT)の2代目オーナー、マリーアニエス・エルーに、初めてインタビューをしたとき「遺産 Patrimoine」という言葉がキーワードのように何度もで

      • 薩摩藩士の歴史~わたしの出自について~

        父も母も鹿児島出身で、鹿児島生まれ東京育ちのわたし。 珍しい苗字なので、父方の祖父方面、つまり救仁郷家の出自については、資料も見つけやすく過去に多少調べたこともありましたが、祖母の実家や、母方の祖父母の実家についてはあまり深く気にかけたことがありませんでした。 しかし昨年から日本遺産「麓祭り」のメイン会場として母方の実家を使っていただけることになり、日本遺産に登録された薩摩藩の麓に現存する屋敷としてどのように保存、継承していくのがよいかを念頭において調査をはじめました。ト

        • 秋の海@千葉

        東京で出逢うノルマンディーの味

          フランス語で歌うこと、原点はゲンズブール

          Salut à tous !  イリスです。 わたしの好きなフランス文化やフランス的東京生活を綴っていきます。 今日は、わたしが長年続けている「フランス語で歌う」ことについてのきっかけを書いてみます。 フランス語で歌うということに目覚めたのは中学2年生、13歳のころ。 ジャケットの少女に惹かれて買ったレコードが初めてフランス語の歌を意識して聴いた体験。 それは、 Charlotte Gainsbourgシャルロット ゲンズブールの「Charlotte Forever」

          フランス語で歌うこと、原点はゲンズブール

          コトンタンシードルの母、マリーアニエス・エルー

          少しずつ気温が上がり、春の気配を感じるこの頃です。 本日は、国際女性デー(International Women’s Day) 国連によって1975年に制定されました。 春を伝える元気なイエローの花「ミモザ」をシンボルに、この日はすばらしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた勇気と決断を称える日ということで、HEROUT(エルー)の2代目 マリーアニエス・エルーのお話を少しさせてください。 MAISON HEROUT(メゾン・エルー)は、私がアンバサダーとして日本

          コトンタンシードルの母、マリーアニエス・エルー

          フランス語の楽しさ、ガレット・デ・ロワ製作のテクニックに使われる表現

          1月も最終日となり、フランスの季節菓子は大好きなガレット・デ・ロワから2月のクレープへと変わります。前の投稿に書いたように、私のサロンでは「家庭で作るガレット・デ・ロワの会」をデモンストレーション付きの講座として開催しました。 ガレットを作る楽しさは、成形と模様付け。先の尖ったナイフで絵を描くように切り込み模様をいれます。模様の種類は、太陽、月桂樹の葉、麦の穂、ひまわりなどがあり、私は月桂樹の葉を描くのが好きです。それぞれに、栄光、勝利、豊穣などの願いが込められた模様です。

          フランス語の楽しさ、ガレット・デ・ロワ製作のテクニックに使われる表現

          家庭で作るガレット・デ・ロワの会

          年末にいただいたリクエスト♪から、今月はワークショップを開催してます。 フランス語をちょっと習ってみたいという方が、本格的語学レッスンとは別にもっと気軽に、フランス文化に触れる事ができる内容。 これまで、わたしのフレンチサロンでお出ししたちょっとしたお菓子や家庭料理を気に入ってくださる方々がいて、プロの料理やお菓子はお店で食べられるけど、知りたいのはフランスの家庭で日常に食べられているようなもの。そんな食べ物を紹介して現地の話を聞けるような内容で講座をできない?というお声

          家庭で作るガレット・デ・ロワの会

          フランス国王達に愛されたコタンタンシードル

          ※ フランスのノルマンディー地方の中でも特に素晴らしいシードルを造るコタンタンについて、フランスのメディアや文献から得た知識をまとめています。 遡るとそれは、フランスの祖と言われるシャルルマーニュ大王、学校制度なども作ったシャルルマーニュは農業など社会の基本となる産業全般において基礎となる仕組みを作ったようです。 コタンタンシードルの素晴らしさは、銘醸ワイン愛好家として知られる国王フランソワ1世をも魅了し、「1,552年にこの地を通過した際に、運べるだけ運ばせ楽しんだ」と

          フランス国王達に愛されたコタンタンシードル

          原産地呼称制度(AOC)への登録にむけて

          今からちょうど、22年前のこと… ※ フランス、ノルマンディー地方のコタンタンに伝わる古来製法のシードルについての記事です。 1999年9月 ほんの一握りのコタンタンシードルの生産者たちの初めての会合が開かれました。 そこから、「疑問と進歩を追求する」という長い道のりが始まりました。 未来の原産地呼称(AOCとAOP認定)の生産者たちは、この時まだプロジェクトの成功やそれにかかる期間について確信はありませんでしたが、自分達が独りではないという事を確認したのです。彼らの手が

          原産地呼称制度(AOC)への登録にむけて

          2020年ヴィンテージのボトリング

          イリスです。フランス人の友人マリーアニエス・エルーの造る古来製法のオーガニックシードルを日本に紹介しています。 2月に入りフランスでは、昨年の収穫で仕込んだシードル第一弾の瓶詰めがありました。メゾン・エルーでは、遅咲きのりんごが多いので10月から12月にかけて、収穫が始まります。完熟して実が木から自然に落ちるのを待ち、それを拾い集めます。ひとつの木でも3回ほど収穫します。段階的に仕込みをするので、ボトリングも2月から5月くらいまで何度か行います。工業的に生産されるシードルと

          2020年ヴィンテージのボトリング

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          音楽のある場所

          音楽のある場所

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          シードルの長期熟成について、その2

          以前シードルの長期熟成について記事を書きましたが、今日はメディアでも取り上げられるということで再び触れたいと思います。 本日フランスのテレビ局フランス3のノルマンディー支局では、コトンタンAOPシードルの長期保存についての特別番組が放映されます。 シードルと一言で言っても、様々な造り方があり、コトンタンAOPに認定されたものは特級品とも言えるシードル。土地の地域もちろん、原料のりんごの栽培法から醸造方法を厳しい基準で定められています。そのような上質なシードルに限っては、長

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          アムール=愛という名のシードル

          これまで最もお問い合わせの多かったハーフボトルのシードルが2月2日にようやく販売となりました。古来製法の数少ない醸造所として、野生酵母の最高級シードルを作ってきたメゾン・エルーをもっと身近に感じていただけるのかこのアムール・デルー。 この製品が作られるストーリーを聞いた私には、アムール=愛が様々な背景と結びついて感じられました。 11ヘクタールしかない自社農園では生産量が限られてしまうので、近隣のオーガニック栽培の農園のりんごも使いエルーの技術で共同製作されます。そこに感

          アムール=愛という名のシードル

          末っ子の夢

          わたしは三人息子と四人暮らし 今日は12才の末っ子の話 小さい時から食べるのが大好きで、保育園の給食もいつもお代わりしてた。 冷蔵庫に何か見慣れないものが入ってると真っ先に気付く人。 最近は、食べたものの調味料や隠し味を当てるのも大好きで、どこで調べてくるのかプロの調理テクニックを覚えては再現にチャレンジしてる。 昨日鹿児島から帰ると、空き家になっている母方の実家の庭に柿を取りに行ったと言う。 古い武家屋敷のその空き家で、レストランを開くよって。ミシュランの星を目指すよっ

          末っ子の夢

          アートは職人仕事に支えられ存在する

          職人仕事としてのHÉROUTエルー 〜アートは職人仕事に支えられ存在する〜 ビスポークフレーミング Bespoke Flamingという絵画作品に合わせて特別製作する額装を提唱している、額装工房Novantiquaノヴァンティカさんの個展に伺いました。 その独自技術による素晴らしい額の数々に加え、 職人の諏訪さんの仕事ぶりに惚れ込んだ名だたる作家さん達の作品も一同にご覧頂けます。 アートを支える職人仕事、 それはHÉROUTエルーにも共通します。 注)私がアンバサダーと

          アートは職人仕事に支えられ存在する