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シードルの長期熟成について、その2

以前シードルの長期熟成について記事を書きましたが、今日はメディアでも取り上げられるということで再び触れたいと思います。

本日フランスのテレビ局フランス3のノルマンディー支局では、コトンタンAOPシードルの長期保存についての特別番組が放映されます。

シードルと一言で言っても、様々な造り方があり、コトンタンAOPに認定されたものは特級品とも言えるシードル。土地の地域もちろん、原料のりんごの栽培法から醸造方法を厳しい基準で定められています。そのような上質なシードルに限っては、長期保存、熟成が味わいに良い変化をもたせ付加価値を与える事が、公に認められつつあるのです。

メゾン・エルーが昨年1997年から2018年までの貴重な熟成シードルを専門家達に公表した事は、シードル業界に新たな可能性を示すきっかけとなりました。

ワインでよく言われるように、時間と共にまろやかになり、味わい深くなる事が認められて、今後はコレクションして飲み比べる文化も広まっていきそうです。

コトンタンAOPには9軒の造り手がいますが、フランス全体ではこのような古来製法のシードルは大変希少なもの。生産量が少ない中で更に長期保存させたものとなると、入手するのも難しそうです。

メゾン・エルーでは、様々な角度からシードルの可能性を探り続けています。限定生産のミクロキュヴェシリーズもその探求と言えるでしょう。僅か3700本のカルヴァドス樽仕込みのナンバー1と、更に少ない1042本のデゴルジュマン(澱抜き)タイプ、ナンバー2の2種類が、今回は日本に入荷しています。次回は詳しく紹介したいと思います。

#文化遺産シードル




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