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原産地呼称制度(AOC)への登録にむけて
今からちょうど、22年前のこと…
※ フランス、ノルマンディー地方のコタンタンに伝わる古来製法のシードルについての記事です。
1999年9月
ほんの一握りのコタンタンシードルの生産者たちの初めての会合が開かれました。
そこから、「疑問と進歩を追求する」という長い道のりが始まりました。
未来の原産地呼称(AOCとAOP認定)の生産者たちは、この時まだプロジェクトの成功やそれにかかる期間について確信はありませんでしたが、自分達が独りではないという事を確認したのです。彼らの手がかりは、コタンタンの地における長い歴史の軌跡でした。
特に、シードル用りんごの発祥地であるコタンタンは13世紀から名高い果樹園がある事が知られており、シードルの果実学は16世紀にこの地で始まりました。「マリン・オンフロイ」という品種のりんごはこの初期の時代の証です。
(コタンタンシードル協会のサイトより)
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それから17年後、コタンタンシードルはフランスで三番目のシードルの原産地管理呼称「Appellation d’Origine Contrôlée ( AOC)」として登録されることになります。1905年に始まったフランスの認証制度で、INAO(Institut National de l'Origine et de la Qualité)という組織が定めます。
つまり、この土地(テロワール)で特別に栽培されたりんごから伝統的な方法で醸造されるシードルの優良性が、認められたのです。
翌2017年には、同等のEU規格「Appellation d’Origine Protégée (AOP)」原産地保護呼称にも認定されました。
メゾン・エルーの自家果樹園では、10ヘクタールの土地に高木栽培(30%)、低木栽培(70%)で樹齢10年から65年までのりんごの樹を育てています。一部の区画は新しくするために植替えを始めて4年になります。
りんごの果実という大自然の恵を頂くためには、良い土を作り、時間をかけて樹を育てます。
80年代から農作業効率化の波にのまれ、急激に減った高木栽培を残す事は、ノルマンディーの遺産でもある生態系や原風景、昔ながらの栽培法や農法を守る事でもあります。
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