フランス国王達に愛されたコタンタンシードル
※ フランスのノルマンディー地方の中でも特に素晴らしいシードルを造るコタンタンについて、フランスのメディアや文献から得た知識をまとめています。
遡るとそれは、フランスの祖と言われるシャルルマーニュ大王、学校制度なども作ったシャルルマーニュは農業など社会の基本となる産業全般において基礎となる仕組みを作ったようです。
コタンタンシードルの素晴らしさは、銘醸ワイン愛好家として知られる国王フランソワ1世をも魅了し、「1,552年にこの地を通過した際に、運べるだけ運ばせ楽しんだ」と言われています。
ちなみに、フランス式教育を受けている中学生と高校生である息子達に、下の肖像画3枚を見せたところ見事に言い当てたのは次のフランソワ1世だけでした。
3代後のシャルル9世は、シードルの薬効を高く評価し、ブドウの代わりにリンゴの木を植えることを奨励し益々シードル造りは発展します。
⬇️は、シャルル9世
1589年、名医ジュリアン・ル・ポールミエは「ワインとシードルについて」という著書の中で、「コタンタンで生産されるシードルは、ノルマンディー州で最高のシードルである」と、表現しました。
ブルボン朝の時代になると太陽王とも呼ばれるルイ14世が、コタンタンのヴァローニュの町に、夏の間パリを離れて涼しく穏やかに過ごすために避暑用の宮廷を設けました。
続くルイ15世や16世もコタンタンシードルを愛し、食卓で楽しんだと言われています。
⬇️こちらはルイ15世
それ以降、1930年代までフランス植物学協会が開催した数多くのコンクールでコタンタンシードルは認められてきました。
この栄光の時代が、コタンタンシードル史上の黄金時代だったのです。(次回に続く…)
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