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9月1日は防災の日!・・・なぜ9月1日?

今日、この記事を書くつもりはなかったのですが・・・
『非常に強い』台風が九州に接近しています。
今後の進路予想も気になるところです。
九州は東側に位置しますし、かなりの勢力なので、距離があっても、あなどれません。

白い点線は、70%の確率での予報円です。
その外側の赤い実線は、『暴風警戒域』と言って、70%進路予測での暴風域が入る可能性のあるエリアを示しています。

白い点線の予報円と、赤い実線の暴風警戒域の幅の広さで台風の強さが分かります。(幅で言えば九州が収まるぐらいありますね・・・)


特に九州の方々は、これから週末にかけて、一斉に備えが始まるだろうと思います。
テープや食糧、防災グッズなどが、売り切れることも考えられます。
今日、防災の日、早めにお買い求めを!


ところで、防災の日は、毎年9月1日です。
なぜ、この日かご存知でしょうか?


ぼくとしては、防災の日と感じる日付は、
3.11(東日本大震災)
1.17(阪神大震災)
7.7(北九州は七夕豪雨)

9.1って何だろう?
梅雨でもない、夏のゲリラ豪雨でもない、
たしかに、秋雨前線は脅威になってきました。
台風シーズン?まぁ、それはたしかにそうか。


9月1日は、『関東大震災』の日です。

Wikipediaから引用

関東大震災は、いわゆる『首都直下地震』により、10万人以上の方が亡くなったと言われています。

首都東京・関東が焼け野原になったそうです。
当時は木造家屋。
地震に関連した火種が、一挙に燃え広がったと考えられます。

関東大震災 - Wikipedia

戦前のことです。
消防組織法・消防法が制定されたのが、この後のことです。

当時は、消火・防火が社会課題だったんだろうと思います。
当時の『まち火消し』から現在の『公的消防』へと移り変わっていきました。
消防法に基づく、建物や消火設備、防火設備、避難器具の設置などの規制がされ、火に強い日本特有の文化・社会が進んでいきました。
また、『消防訓練』も徹底され、大きな建物では、年に1回は避難訓練をするというのもおなじみになってきました。

先人たちのご尽力もあり、現在の日本では、消火・防火は、それほど大きな社会課題ではなくなってきたように思います。
(とはいえ、先日の旦過市場の2度の火災では、火災の猛威を改めて感じました。建物構造、防火意識、防火設備、消火方法の習得など、まだまだ課題はあると思います)


公的消防においては、現在の感染症の波でも散々苦しめられていますが、高齢化や医療機関のひっ迫などもあり、『救急』の社会的ニーズが高まっています。赤から白へ、少しずつ、消防のカタチも変化しています。


『災害』ということを考えると、現在の社会課題はどうでしょう?

もちろん、『地震』。
いつ起こるか分からないのが怖いところで、南海トラフや首都直下の規則性が概ね判明しているものは、30年以内に8割の可能性で発生すると、10年前ぐらいから言われています。

東日本大震災では、地震+津波で、津波の脅威も改めて感じました。
特に沿岸部の住民にとっては、まさに命に関わる課題です。

『台風』も必ず来ます。
地球温暖化の影響か、海水温の上昇や太平洋高気圧の位置によって、今回のような逆走台風や、日本近海ですぐ目の前で台風が発生するという状態になっています。

『大雨』も恐ろしいです。
線状降水帯、ゲリラ豪雨。
気温の上昇が包含できる水蒸気量を増やすため、一挙に大量の雨が降るようになりました。
平凡な気圧配置に関わらず、物凄いボリュームの雨を降らせます。
地震や台風はある意味、運しだいのような気もしますが、大雨災害は必ず毎年やってきます。
梅雨前線のみならず、秋雨前線も脅威になってきました。


こうしたこれまで代表選手だった『災害』に、
他にも加えていかねばならない社会課題は多いと思います。

ここ数年で言えば、『感染症』です。
SARSのときもそうでしたし、新型インフルエンザ2009のときも相当苦労しました。
現在の波は、姿形を変えて、何度も押し寄せてくるでしょうし、これからも切実に考えていかねばならないテーマだと思います。

それから、『熱中症』。
とんでもない気温が続きます。
毎日、熱中症警戒アラートがついています。
小学校では、2学期にプール授業をやっています。
9月に入ったというのに、今日も30℃超え。
体温を超えるような気温になったりと、『エアコンが無いと生きていけない』世の中は異常です。

『ライフライン・エネルギー』問題もしっかりと考えねばなりません。
北海道で地震があった際の広範囲の停電が発生しましたよね。ブラックアウトでしたかね。
原発の問題もあります。計画停電をしていた頃の課題視はどこへいったのでしょう。
世界情勢の影響で、ガソリンも高騰しています。
ぼくたちの暮らしのために不可欠なエネルギーをどう生み出して、どんなものを使っていくのか。
毎日、自転車で通勤しながら頭をよぎります。


おっと、長くなってしまいました。
ついついこのネタになると・・。

今日の本題を忘れるところでした。

9月1日は、防災の日。
関東大震災の日ですね。

何年の9月1日でしょう?



1923年9月1日です。
99年前です。

来年で、ちょうど100年になります。

約100年前の大災害の日を、忘れないため、後世にも、改めて考えるきっかけを作るため、防災の日を定めているのだと思います。

100年前の関東大震災のことを鮮明に覚えている人は、もういないでしょう。
世代で言えば4世代。
ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんの代になります。

世代を語り継ぐということが、
真の意味での『防災の日』なんだろうと思います。

災害は忘れた頃にやってくると言います。
ぼくなんかは、忘れてないです。経験してないんです。覚えがないです。
長い時間軸の目で見れば、何度も災害は押し寄せてきているんです。

語り継ぐこと、引き継いでいくこと。
それが大切です。

日本列島の地理地形を眺めます。
あちらこちらに断層の跡、
河岸段丘の跡、
谷を深め、扇状地が広がり。

地球の長い年月をかけ、何度も災害は起きています。
そんな大地の上に、ぼくたちが生活しています。


自然との共存・共生。
未来へ美しい地球を引き継ぐ。
過去の悔しさや悲しみのバトンをしっかりと受け取り、次の世代に渡していくことが防災であり、ESDであり、SDGsなんだろうと思います。


この日、
この記事をご覧いただき、ありがとうございます。

ぼくなんかの記事を読まなくても、色んなことを考えてらっしゃる方は多いと思います。そんな方とは共感・共有いただき、
「そうか、そうだよね」って改めて感じていただいた方は、この防災の日の意味があったのだろうと思います。


今日もご覧いただきありがとうございます。


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