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#195 負の連鎖を断ち切るために必要なこと

言葉とは時に人に勇気を与えます。私も友人や家族、恋人の言葉に励まされ助けられてきました。

私が今の活動を行っていく中で大切にしている言葉の中に上野千鶴子さんの平成31年度東京大学の入学式の祝辞の一節があります。

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。
あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。

自分が りべるりべる という活動が出来ているのも自分を支え、応援してくれる多くの人たちのおかげ。その恵まれた環境を、誰かのために役立てたいという思いは少なからずあるのです。

兵庫県の神戸市で、悲惨な事件が起こりました。
母を含めた兄弟4人が6歳の長男を虐待し、殺害したというニュースです。

記事では、兄弟4人も幼い頃に母親(6歳の長男の祖母)から虐待を受けていた可能性が示唆しています。

内閣府の発表によれば

DVは、子どもの成長にとって大切な安全・安心を根底から破壊し、こころやからだに様々な影響を与えるといわれています。

暴力が当たり前の中で育った彼らの心は深く傷つき、自分よりも弱い相手を「暴力」で支配する傾向が強くなります。

他者への愛情表現の仕方がわからず、自分の子どもにもまた、同じ思いをさせてしまうという負の連鎖が始まります。

私たちはこのような悲惨なニュースを聞いて何を感じ、何を思うのでしょう。

このような負の連鎖を断ち切るために

名もなき多くの人が、人知れず活動をしています。

母親は自ら児童相談所に連絡をし、一度は長男を預けると言ったそうです。

6歳の男の子の命を救える可能性もあったはずです。

りべるりべるの名は

「様々な呪縛を解いて、真に自由になる」

という意味をこめています。

負の連鎖という呪縛を解くためにできることが私にもあるのだと思います。


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