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<特集>「好き」だけじゃない!「嫌い」も大切な就活軸

こんにちは!恵比須です!
以前、他の記事でも書かせていただきましたが、最近は「好きを仕事に」という言葉をよく耳にします。とはいえ、就活生になったからといって突然「好きなこと」や「得意なこと」が明確になるわけではなく『やりたい仕事がわからない…』という方も多いのではないでしょうか。

少し話は変わりますが、友人とご飯に行く際に「食べたいものは特にないけれど、○○だけは嫌だな…」ってこと、ありませんか?

就活も同じです!
「これがしたい!」というものが思いつかない方でも「これだけはしたくない」ということは明確な場合があります。

自己分析に行き詰っている方、一度「嫌い」から考えてみませんか!?

「嫌い」を考える大切さ~早期離職のよくある理由~

厚生労働省の調査によると、1995年(平成7年)以降、約30%の人が入社3年目までに早期離職しており、理由は大きく4つあるといわれています。

①仕事内容が自分に合わない
自分のやりたい仕事以外も任される
・イメージしていた仕事内容と異なる
・能力以上のノルマ・目標を課される etc…

②職場の人間関係が合わない
・チームではなく個人プレーの職場だった
・上下関係がハッキリしている体育会系の職場だった
・社員同士の交流(食事会など)がまったくない職場だった etc…

③労働条件(労働時間・休日休暇など)が合わない
・服が好きでアパレルで働き始めたが、やっぱり年末年始など大型連休に休みたいと思うようになった
・好きな仕事だから不規則なシフトでも頑張れると思っていたが、体力的に厳しくなってきた
・今はいいと思って入社したが、改めて将来のことを考えるとライフスタイルが変わっても働ける勤務体系がいいと考えるようになった etc…

④昇進やキャリアに将来性がないと感じた
・社内にロールモデルとなる存在がいない
・昇進・キャリアアップ制度が無い(もしくは不明確)
・事業が安定していない etc…

「③労働条件(労働時間・休日休暇など)が合わなかった」という理由に関しては、面接時などに労働条件を確認するだけでなく、実際に出勤日や休日の過ごし方をできる限り鮮明にイメージしてみることが大切です。

また「④昇進やキャリアに将来性がないと感じた」という理由に関しても、面接時などにキャリアアップ制度の有無、どのようにキャリアアップできるのかを確認しておくことで防げる場合もあると思います。

しかし「①仕事内容が自分に合わない」「②職場環境が自分に合わない」に関しては流動的に変化するものであり、どれだけ確認したとしても入社前のイメージと実際に働いてみた際のギャップは必ず発生します。

だからこそ「好き」だけでなく、「こんな人間関係は嫌い」「こんな仕事は嫌い」を把握しておくことは、早期離職を防ぐことに繋がります。

【STEP1】「嫌いなこと」をリストアップ!

まずは、「嫌いなこと」を10個以上、思いつくだけ書き出してみましょう!そして『なぜ嫌いなのか?』という理由も一緒に書き出してみてください。
なかなか言葉にすることは難しいかもしれませんが、ここでしっかり自分と向き合い、言語化することが大切です。

例)「嫌いなこと」
・集団行動(時間や行動が制限されるのが嫌だ)
・単純作業の繰り返し(同じ作業ばかりしているのはつまらない)
・上下関係(物事を進めていく上で無駄な時間・気遣いを要するから)
・歩くこと(疲れるし時間がもったいない)
・ダイエット(我慢するのが嫌!) etc…

【STEP2】STEP1の「嫌いなこと」から就活軸を決めていく!

先程リストアップした「嫌いなこと」を基に、自分の価値観に合う職業や職場環境を考えていきます。
考える際は
・職種(営業・事務・接客・製造etc…)
・勤務時間(残業時間の有無、休日休暇など)
・キャリアアップ(安定orキャリアアップ)
・給与(どれくらい重要視するのか)
・人(どんな性格の人となら一緒にがんばれそうか)
の5つに分けて考えていくと整理されやすくなります。

例えば、先ほどの例の方だと、以下のように考えられます。

・職種(営業・企画)
→繰り返し作業が少なく、その都度考えることが必要な職種
・勤務時間(無駄な残業がない環境)
→自分自身のためであればいいが、上司が帰るまで帰れない、というような無駄だと感じてしまう時間のない環境
・キャリアアップ
→年功序列ではない環境
・給与
→多くは求めていないが、自分のしたい暮らしができる程度は必要
・人
→フラットな人間関係で、チームプレイよりも個人プレイの環境

【STEP3】就活軸を基に企業を見ていく!

最後は、STEP2で考えた「職種」や「労働条件」「職場環境」を基に、企業を見ていきましょう!ここで大切なことが2つあります。

まず1つ目は、少しでも多くの企業を見ることです。1社でも多くの企業を見ることにより、自分の知らない職種に出会えたり、自分の嫌いなことの具体化に繋がることがあります。

次に2つ目は、優先順位を付けることです。先程STEP2で考えた就活軸はどれも大切なことです。すべてを満たす企業に出会えたらいいのですが、なかなかそうはいかないことも多くあります。そのため、5つの就活軸に優先順位を立てておくと、企業の幅を狭めすぎず就活を行うことができます。

最後に・・・

ほとんどの方が早期退職しようと思って入社しているのではなく、短くても3年、長ければ一生、ここで働ければと思い入社すると思います。そして、それは企業側も同じです。しかし、冒頭にお伝えしたように、お互いどこまで考えたとしても、確認したとしても、実際に働いてみたときにギャップは発生します。

私も就活中、自己分析で迷走してしまった経験があるので、自己分析が大変な作業だということは百も承知の上で、ここが踏ん張り時です!

自己分析に迷った時こそシンプルに!
「好き」「嫌い」から就活軸を考えてみるのも1つの手段だと思います。

また「仕事=好き・得意なこと」でなければならないというわけではありません。「嫌い」「苦手」なことであっても、自分のなりたい姿や叶えたい将来のためにあえて挑戦し、「好き」「得意」に変えていく。そのための仕事(会社)を選ぶというのも一つの選択肢です。

少しでも皆さんが納得した就活を終えられることを願っています*


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