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2024年7月10日 米国株式市場の動向解説

■記事を読む時間の無い方向けサマリー(要約)

端的にまとめると以下の通りです。
下記の内容を詳しく知りたい方はこのまま記事を読んでみて下さいっ!

①暴落サイン:未点灯。

②購入可否:王道の順張りにて可と判断。

③株価トレンド:明確な上昇トレンド継続中。(*注意有り)

④その他(1):NVIDIAについて

半導体関連が軒並み上昇傾向にあり、出遅れていた半導体リーダー銘柄のNVIDIAがついに動き出しています。私は急落時にNVDU(NVIDIAの2倍ブル)を購入していたのですでに13%程度の利益が乗っていますが、ここから買っても問題ないと判断しています。
この数日から数週間以内には最高値も更新すると予想しており、本日のザラ場で伸びがいまいちなTECL(XLK2倍ブル)を利確しNVDUの買い増しを検討しています。

④その他(2):利確タイミングについて

まだ少し先ですが、早ければ7月中に一旦の利確フェーズが来ると思います。詳しくは記事の最後に総評としてまとめてありますのでご確認お願いします。

では本編に入りたいと思います。

■S&P500指数チャート分析

SP500/日足

こちらは7/10時点のSP500の日足チャートになります。
図で示した通り、長期トレンドラインのちょうど真ん中に引いた中心線を上抜けており、まだ上昇余地があるとを示唆しています。
SP500が上昇継続ということは、SP500に多大な影響を与える米国大型株(アップル、マイクロソフトなどのM7)も好調ということです。
利回りが低いので私は買っていませんが、普通にM7買っているだけでも資産は増加していきますね。

【注意】
急に大陰線が発生した場合は一旦のポジション縮小が必要
です。
これだけ明確な上昇トレンドが発生しているにも関わらず、大陰線(下図参照)が発生するというのはよほどのことです。そのまま急落するかはわかりませんが、どちらにしても一旦ポジションを縮小させる必要があると考えられます。
また上昇するなら再購入すれば良いだけのことです。

大陰線の例

じゃあ急落するまで待つのかというと、そんなことはしません
それは本来とれたはずの利益機会を損失することになりますし、
現時点では上げ続けており上昇する確率の方が高いです。
発生する前から発生するかわからないことに怯えて動かないのは愚策と思います。

・MACD

0ラインより上でGC発生中。尚、5/2に0ライン下からの突き上げGCが発生してからは一貫して上昇傾向が継続しています。
0ラインを割ってデッドクロスするようなことがあれば一旦のポジション縮小が必要ですので、その場合はまたアナウンスいたします

*記事で使用している用語がわからない方は記事の一番下に用語をまとめている記事のリンクを貼っていますので、是非一度ご確認ください。

■NASDAQ100指数のチャート分析

ナスダック100/日足

こちらは7/10時点のナスダック100指数の日足チャートです。超長期トレンドラインに到達しました。こちらも上昇トレンドが継続しています。
テクニカル的には一旦下げ局面がきても何らおかしくない状況ですが、上がり続ける内はついていくスタンスでいます。

・MACD

SP500同様、0ラインより上でGC発生中。尚、5/3に0ライン下からの突き上げGCが発生してからは一貫して上昇傾向が継続しています。
0ラインを割ってデッドクロスするようなことがあれば一旦のポジション縮小が必要ですので、その場合はまたアナウンスいたします

■SOX指数のチャート分析

SOX指数/日足

7/10時点のSOX指数の日足チャートです。一気に最高値更新の一歩手前まで上昇しました。
これはもう上昇でしょう。ボラティリティが高いので慣れていない人はひやひやするかもしれませんが、東証ETFの2243(GX半導体ETF)など円貨で投資できるものもありますので、検討してみても良いかもですね。
私は本日時点で2243に800万円ほど投資しています。(長期投資分を除いた短期投資分)

・MACD

0ライン上で再度GC。この強気トレンドがどこまで続くのか見守ります。
尚、SOX指数は下落するときは10%以上下げるのが普通なので、トレンド転換を見極める必要がある玄人向け指数です。SOXL(SOX指数の3倍ブル)は30%の下落が月に1回の頻度できていますので、投資される場合はご注意ください。

急落は想定していないと実際に起きた時に対応できませんので、今は上を見つつ、常に状況の変化には敏感でいましょう。

■S&P500 恐怖、強欲指数について(市場センチメント指標)

出典:CNN Business


本日時点のS&P500種指数の恐怖、強欲指数は52pt(7/5時点:44pt)
となっております。SP500は連日上昇していますが、こちらはようやくNEUTRAL
引き続き市場の変化をチェックしていきます。

・強欲指数とSP500指数を重ねて分析

出典:MacroMicro

上図は恐怖、強欲指数とSP500指数を重ねて表示したチャートです。
引き続き、一部の銘柄が買われすぎて指数を押し上げている状況が続いています。
裏を返せば、その一部の銘柄には資金が集中していてガンガン株価が上昇している好機ともいえます。
こういう状況ではSP500や全世界株インデックスに投資するよりも、2244(US TECH TOP20)などの一部の大型優良企業に絞ったETFに投資する方がperformanceは上がりますね。投資信託のFANG+も良いと思います。

■米国債券の長短金利差(逆イールドの深さ)について(暴落予知)

出典:FRED

本日の逆イールドポイント:-0.32pt (7/5時点:-0.35pt)
特筆すべき変化はなし。

*2022年7月より発生している”米国10年国債と2年国債の金利差を示す逆イールド”は依然としてマイナス域におります。
歴史を振り返ると、この逆イールドがマイナス圏からプラス圏に転換するタイミング付近にリセッションが発生している為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。

■米国の失業率推移(暴落予知)

出典:FRED

*米国の失業率推移は月に一度更新されますので、更新されたタイミングで掲載しています。

(前回記事時点)5月時点の失業率:4.0pt(改定値) → 6月時点で4.1pt
また上昇してしまったので、これで4,5,6月と3か月連続の上昇です。
ここから先はより一層変化を注視していく必要がありますね。

*歴史を振り返ると”失業率が急上昇するときにリセッションは発生している”為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。
徐々に上昇してきているため、要注意です。米国失業率が急上昇する兆しがあればすぐにアナウンスします!!

■S&P500 プットコール・レシオの推移について(逆張り指標)

本日のプットコール・レシオ:0.87pt(7/5時点:0.87pt)
状況変化なし。
日々ウオッチしていますので、たまにくる絶好の押し目買いポイントに到達したらすぐにアナウンスいたします。

*現在は少々割高水準ですが、強い上昇相場では当然のことです。
*プットコール・レシオが1.1以上は買い推奨、1.2以上は最高の購入ポイントと言われています。

■BPSPX指数(Bullish Percent Index)について(トレンド分析)

本日のBPSPX:54.60pt (7/5時点 : 58.60pt)

株価は上昇しているがBBSPXは下落しています。
弱気のダイバージェンスというもので、良い兆候ではありません。
こちらも引き続き注視していきたいと思います。

*過去から分かるように、BPSPXは80pt付近で天井を付ける傾向があるため、80pt付近まで上昇した場合は一時売却も検討すべきかもしれません。
逆に20ptを下回るようなことがあれば買い増しを推奨します。
またその時が来たらアナウンスしますね。


・総評

これまで強い上昇トレンドだったSP500、NASDAQ100に加え、SOX指数(半導体)も上昇トレンド回帰し、とても良い相場になっています
今は攻めるときですね。
例年、サマーラリー終了後の夏から秋にかけては軟調になりやすく、
今年のような大統領選がある年に限っては特に大統領選直前(11月頭頃)の9、10月が値を下げていきやすいので、下落トレンドはしっかり見極めて必要に応じて利確や買い増しをしていこうと思っています。

市場動向によりますが、アノマリー的に弱くなる7月中旬、もしくは7月末ごろに短期投資分を一旦利確し、その後の市場次第では再エントリー、もしくは秋頃まで指数での投資はお休みして個別株のみに注力していくかもしれません。
またその時が来たら記事にしようと思っています。

いずれにせよ、NISAなどで運用している長期目的の指数投資は全くもって売却する必要はありませんのでその点はご注意くださいね。

毎年のアノマリー、大統領選挙年のアノマリーでは年末は爆上げが想定されます。その大波には絶対に乗っていきましょう

今回の記事は以上となります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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■執筆記事について

日々忙しい個人投資家の皆様に代わって”市場動向を調査"“分析”し、
1日1記事を見れば株式市場の現在地(買い場なのか、売り時なのか、暴落が発生しそうなのか、株価が急上昇しそうなのか等)が分かるように内容をまとめて投稿していきます。

その他、マネーリテラシー向上につながる情報発信や、各種テクニカル分析の解説なども行っていきたいと思っておりますので、資産運用に興味のある方は是非フォローをお願いいたします。

※実際の投資判断については自己責任でお願いいたします。
※特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

■個人投資家【ケイ】について

私は35歳、妻子持ちで無職のサイドFIRE民です。(今は無収入です、、)

これまで合計3年間、世界40カ国以上を妻と旅してきた経験から、
サイドFIREを着実に実現し、娘(もうすぐ2歳)を連れて今度は家族3人で世界中を旅することを夢見て日々投資と副業を頑張っています。
毎月の生活費はギリギリ投資益から賄えていますが、さすがにこの資産では夢は実現不可能なので、手探りながら色々と副業を始めています。

また、現在の金融資産は2400万円~2500万円(日々流動してます)で、
信用枠を入れた株式の総買いポジションは2024年7月10日時点で4000万円程となっております。

4年程前に投資を始めてから投資にドはまりし、以降は毎日経済ニュースと株価分析をしてきました。もはや趣味の領域で、変人とか言われます。笑

これまで培ってきた金融知識と、私自身の為にもなっている米国株のトレンド分析などをNoteで発信していき、
個人投資家の皆様と一緒に資産を増やしていきたいと思っておりますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!

*世界の旅写真も載せたり載せなかったりしますので、
お金の話ばかりで疲れた時にでも現実逃避してみて下さいっ!笑

■今回の旅写真


バンコク@タイ ソンクラーン(水かけ祭りにて)
街中を水鉄砲もってうろついて、手あたり次第に水を掛け合うというカオスな祭りです。
たまたまタイに滞在中が祭りの時期だったので参戦しました。
バンコク@タイ ソンクラーン(水かけ祭りにて) その2

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