発明家 Ricky

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発明家 Ricky

こちら「ソウゾウ」のアカウントでございます。 普段は好奇心と探究心に身を任せ、想像と創造の循環の中、21世紀のダ・ヴィンチを目指しております。 発明家であり科学者、その本質は冒険家。その思考の過程、「ソウゾウ(想像と創造)」の産物を共有していきます。

マガジン

  • STARTUPS

    • 226本

    DMM.make AKIBAで活動するスタートアップの皆さんの活動をご紹介しています。

  • 発明論

    発明とは何か。発明の意義を考察する。

  • 風土をゆく - 文明論的紀行 -

    日本を代表する小説家・司馬遼太郎の『街道をゆく』にならい、私がフィールドワークを行なった地域の文明論的考察を行う。と言いつつも、そこまでたいそうなものを書くほどの腕前はないので、単なる紀行になるかもしれない。

  • ゆらぎと混沌

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    言語化・記号化などのあらゆる限界を超えでた新時代の思考を啓蒙。

  • 【東西の対話】慶應SFC井筒俊彦研究会

    <東西の対話:エラノス会議と井筒俊彦> 「Genio Loci Ignoto: Toshihiko Izutsu ex Eranos」はCreative Week 2022にて展示した作品から始まったプロジェクトです。慶應SFCの井筒俊彦研究会での研究活動などを報告していきます。

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【慶応SFC流】『休学のすヽめ』 学生よ、休学せよ。 #0

「休学のすヽめ」を編纂しようと思った理由は2つある。一つは自分も休学しようとしていること、もう一つは休学に関心がある人たちの声だ。 自分も休学をしてみたいと思ったが、それらのハウツー的な記事はあるものの体験記のようなものは見つけられなかった。そこで今回、自分が休学を検討する上での相談と休学経験者の体験のインタビューを兼ねて記事としてまとめることにした。 それがこの「休学のすヽめ」である。 モラトリアムの時期にある学生にとって休学は自分を見出す絶好の機会と言える。海外では

    • 【雑記】解釈学の前に文献学を。

      いくつかの論考で人文社と数理工の学問融合を図る上で、解釈学的な理解ということを述べてきた。これはソシュールの記号論に端を発し、エーコなどのラディカルな記号論も経つつ、大きな潮流としては文化記号論というものがその可能性を暗示していた。最も暗示していたというくらいだから、現在となってはメインストリームになった感覚を持たない。ポスト構造主義が大きく台頭し、記号で語るというのはあまり重要視されていないように思う。それよりも大きな関心ごとはチョムスキーだったり、短期的なテクノロジーの話

      • 【雑記】解体の学と技術の学

        私は小さい頃から根っこからの科学好きである。しかし高校生の頃、数学と物理の授業が嫌いだった。化学はなおさら嫌いだった。数学も物理も化学も好きなのだが、あの「授業」という形式がとてつもなく嫌いだったのが。教育という名の通り、教え込まれるあの感覚。先生どもは全てを知ったかのように、それを確定した物事として叩き込んでくる。この違和感がとてつもなかったのだ。そういう場所では数学における公式というのは覚えて使うためのものだし、物理ならなおさらその色が強い。化学に関しては暗記だという。科

        • 【雑記】君主論あるいはエリートの精神

          巷にはたくさんのリーダー論が溢れているが、現代ほど組織というものが身近に感じられるような時代がなかったからだろうか。会社の誕生とそこに関わる部署の設定、組織化というものが国を中心とした体制ではなく、創業への関心から行われるのは大変興味深いことだ。でも一方で、組織を先導する人間というのは本来君主の器にある人間、エリートと呼ばれるような人物に与えられてきたものだ。そのためのナレッジが共有されないまま手探りで組織を先導するのは大変難しい。 これを支配と呼んでも良いのかもしれないが

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        【慶応SFC流】『休学のすヽめ』 学生よ、休学せよ。 #0

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        記事

          【雑記】行動の離散性を連続化する

          普通、人間の行動は不連続の連続というような事態で構成されている。 例えば今日は何をしたか。朝起きて、ご飯食べて、歯を磨いて、身支度して、学校にいって、帰ってきて、塾に行って、ご飯ん食べて、お風呂入って、寝る。みたいなことになるはずだ。 このように我々は一連のの動作で構成されている行動を<印象>というものを念頭に言語によって分節するのである。これは人間の認識的な土台が言語によって構成されていることを意味し、連続的なものを扱えないことを意味する。 しかし連続的なもの、そのも

          【雑記】行動の離散性を連続化する

          【雑記】思想は何者にも遮ることはできない

          『炎のアンダルシア』とはイスラムの大哲学者アヴェロエスを中心に当時のムワッヒド朝のアンダルスにおけるカリフ・マンスールの権力転覆が行われた12世紀末の舞台を取り上げた映画である。アヴェロエスはアリストテレスの注釈書を書いた人として有名であったが、彼の主張である哲学と宗教は姉妹であるという思想は後に危険視され焚書となった。彼の主著のひとつ『矛盾の矛盾』の邦訳の帯には「アヴェロエスを追放したイスラム圏は衰え、彼の書に学んだ西欧はルネサンスに進んだ」という帯がつけられたほどだ。実際

          【雑記】思想は何者にも遮ることはできない

          【雑記】眼高手低:思想と技術の次元の略述

          眼高手低という言葉がちょうどTwitterで話題になっていた。小学館・大辞泉によると「理想は高いが実行力が伴わないこと。特に、批評する力はあるが創作力がないこと。」という意味だそうだ。創り手なら誰しもが抱える悩み。ここをうまく表した言葉を知らなかったが、眼高手低とは非常に興味深い。 ものづくりにおいて、職人を目指す人でなければ考えること(思想)と作ること(技術)のバランスは常に悩みの種である。特にHCI系ではそのような悩みが強い。なのでプロトタイピングというか、PoCできる

          【雑記】眼高手低:思想と技術の次元の略述

          【雑記】死なない方法

          最近メモしていた死なない方法を略述する。 第一に私はいつ死ぬかわからない、ただしいつ何時でも死ぬ。 我々生命にとって、いや生命の操縦士たる意識あるいは精神にとって、唯一確かなのはどうやらこの生命というものには終わりがあるらしいということだ。死はいつも身近なところにいる。虫を殺して動かなくなるのを見て知るのか、身近な親族が亡くなって知るのか、わからないが、我々は生命の限りを知っている。 だから夜眠れないことも多々あったのだ。目を覚ましていた時、死んでいたらどうしようか。ま

          【雑記】死なない方法

          【雑記】私と結合術:バベルの図書館と華厳経、あるいはアルス・コンビナトリア

          淡い記憶に沈みゆく中で微かに煌めくイマージュというものは誰にでもある。大学の授業も同様にあれだけの時間を過ごしておいて印象的なものというのはごくわずかだ。だがそのごく一部の印象的なことが後々に大きな問いかけとなって現れることがある。 SFC入学したての秋に受けた「デザイン言語実践」という授業で私はそのような体験をした。デザイン言語というのはデザインを言語と同じように身体的に扱おうではないかという総合大学ではじめてデザインを扱ったSFCにおける学問的ムーブメントのひとつつであ

          【雑記】私と結合術:バベルの図書館と華厳経、あるいはアルス・コンビナトリア

          【雑記】科学と数学を未分化としての文化へと持ち出す

          普通は数学や科学というものの誕生を語るときは、哲学が持ち出される。すなわち、近代科学以前というのは古代ギリシャ哲学のアルケーに代表される自然哲学であり、また数学における思索というのもピタゴラス学派や論理学と密接した哲学的営みであった。 だが私はこれだけではその本質が足りないと思う。真に科学と数学を見つめ直すには、それを風土-文化的次元にまで落とし込まないといけないと思う。すなわち、科学と数学は文化が産み落としたという主張だ。プロテスタンティズムに引っ掛けたマートンテーゼやピ

          【雑記】科学と数学を未分化としての文化へと持ち出す

          【雑記】なぜそこまでしてSFCにこだわるのか?

          これもそんなにここで書こうとは思わないけど、シンプルにSFCにポテンシャルがあると思っているからだ。ただやるべきことをやってないからこそ、その本来のポテンシャルが発揮できていないと私は考えているのである。それらを再発明することが、私の現行動である。 教員そしてOBOG、施設、環境、わずかな面白い学友たち。そういった人たちが、運営ルールだとか同調圧力だとか抑制だとか、くだらない理由で本来のポテンシャルとシナジーが発揮できていないことを私はただただ悲しく思うのだ。 やるべきこ

          【雑記】なぜそこまでしてSFCにこだわるのか?

          【雑記】SFCで大学生の青春を送る方法!!

          ※ 受験生・新入生は見ないでください。これは人生イージーモードの人たちのTips集です。投稿主の主張ではありません。SFCの民意です。 やぁー!!SFCへようこそ!ここでは最高の仲間と最高の環境が君の人生を素晴らしいものに変えるよ!人生の夏休みを最大限楽しもう!!(これはSFC本部で黙認されている㊙️情報だよ!) 車の免許は早めに取ろう!SFC生たるもの、車の免許は早めに取ろう!SFCは確かに田舎にあるから大変だけど、車さえあればどこへだっていける!授業終わりには伊豆や箱

          【雑記】SFCで大学生の青春を送る方法!!

          【雑記】SFCにおける冷笑主義

          別にそんなになにか書くことはないが、メモ書き程度に書いておく。一時期、というより断続的にSFCにおいて「冷笑主義」という言葉が話題であった。しかも私が驚いたのは入ったばかりの1年生が「SFCでは自分がやりたいこととか言える環境ではない」と言っていたことである。入学初年時にそんな抑圧を受けるのか、と私は思ったが、振り返れば私もSFCに失望したのは入学した年の夏休みあたりだった。あの時、SFCでどういうことやりたいのだとか、好きなことあるのとか聞いた時に「誰もが好きなことややりた

          【雑記】SFCにおける冷笑主義

          【雑記】記録における参照可能性が物語を創り出す

          あらゆるメディアを<記録する>ことの意義を簡単に記述しておこうと思う。 さて、今ここで「記述しておこう」という言葉を使ったように、人々は何かを記録することをひとつの生業としてきた。ラスコーの壁画を持ち出してから始まる、いわゆる「メディア論」に代表される問題系である。ここからわかるのは、記録するという行為が、時空間を超えた伝達を可能にするということである。 さらに私はここに<参照可能性>という言葉を提出してみたい。参照可能性とは、ある記録が次の媒体へと伝達される可能性の有無

          【雑記】記録における参照可能性が物語を創り出す

          【雑記】大きな發明と小さな發明

          我々は發明をし続ける。まだ見ぬ何かを見るために。 電球や蒸気機関、コンピュータなど何か個体的なものを發明することを「小さな發明」という。 そしてこの小さな發明は他の小さな發明と関係しあって、新しい發明を生み出す。ちょうど数が發明されて、数学ができ、物理が可能になり、工学が誕生したように、發明は異なる發明の非連続的な連続によって成立する。 これら小さな發明がまだ見ぬ何か大きなものを發明しようとしていることを「大きな發明」という。 發明とはこれまでにない新しいものである。小さ

          【雑記】大きな發明と小さな發明

          【雑記】セイレーン型AIのメモ

          美しい美貌によって海中に引き摺り下ろし航海士を喰らうセイレーン。あるいは提灯で惹きつけるチョウチンアンコウ。動物や植物の擬態。ある対象の共感を呼び起こして、自身の生命の永続化を図るその仕組みをなんて呼ぶのかと思った。 うるおぼえだが、確かユーザーインタフェースの部類でもアニメキャラのアイコンによって悲しんでいる様子を映せば解約率が下がるというものがあったはず(この現象の名前がわからない)。またこのようにして、AIも人が共感することさえ喋ってれば良いとするものがあったはず。人

          【雑記】セイレーン型AIのメモ